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恋はDeepに (第2話・2021/4/21) 感想

恋はDeepに

日本テレビ系・新水曜ドラマ『恋はDeepに』公式サイト
第2話『僕を助けた君は一体何者!?敵対する二人の運命的な恋が始動! 』の感想。



海音(石原さとみ)と倫太郎(綾野剛)は互いに前夜の星ヶ浜での出来事について確かめたいがうまくいかない。社には世界的ホテルの会長・デイビッドが訪れ、光太郎(大谷亮平)と倫太郎は、誘致の契約を取り付けるための説明に追われる。そこに現れた海音はデイビッドの意見に賛同して開発を喜び、倫太郎は不審を抱く。一方、榮太郎(渡邊圭祐)は鴨居(橋本じゅん)の研究室を訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:徳尾浩司(過去作/おっさんずラブ、ミス・ジコチュー、私の家政夫ナギサさん)
演出:鈴木勇馬(過去作/東京タラレバ娘、今日から俺は!、俺の話は長い、#リモラブ) 第1,2
   岩本仁志(過去作/ナースのお仕事シリーズ、野ブタ。をプロデュース)
   伊藤彰記(過去作/35歳の少女、ハケン占い師アタル、過保護のカホコ)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス、青のSP)
主題歌:back number「怪盗」(ユニバーサルシグマ)

とにかく、声優・若本規夫さんの声が聞けるだけで楽しい

とにかく、今回も私の一番 “ツボ” に嵌ったのは、鴨居家の水槽で飼われている “ウツボ” の声が、『サザエさん』の “穴子さん” や “花沢金太郎” の声優・若本規夫さんだってこと。もう、あの声が登場する度に嬉しくなってしまって…

ラブコメ要素が薄まり、目指しているものが見えたような…

と言う本編の感想と関係のない話は、これ位にして。第1話では、全体がぼやけたままで、ただ何となく、アンデルセン童話『人魚姫』をモチーフにしたラブコメ風ドラマだと思って終わった。

しかし、第2話を見ると、ラブコメの要素は意外と薄めになって、更に恋バナも薄めになって。どちらかと言うと、現実的な地球問題である「海洋開発問題」と大人向けのファンタジー『人魚姫』を合体させたようなドラマを目指しているように見えた。そう、見えただけで、作り手たちが、そこを目指しているのか分からない。

様々な要素を盛り込み過ぎて、物語が分かり難くなった

その理由は、前の段落に書いたように、あらゆる要素を盛り込み過ぎたおかげで、ドラマの方向性も見えづらくなった上に、ドラマの全体像が散漫になってしまったからだ。だから、余計に、ストーリーそのものも分かり難くなってしまった… そう考える。

ラブコメのスタイルを利用して、「海洋開発問題」に斬り込んで行くか

ただ、序盤で唐突に「9年前」に時間を戻し、海音(石原さとみ)と、芝浦海洋大学・海洋学術センターの鴨居研究室の室長で海音の叔父の設定である鴨居正(橋本じゅん)との恐らく最初の出会いが描かれた。

あれを見た限りでは、やはり、海音と “海” には過去に何かがあって、それがペットボトルに象徴された “トラウマ” となり、それが行動のエネルギーとなって “人魚” が地上に…。みたいなことは “何となく” 分かった。

いや、本作が描きたいテーマまで大きなものかはわからないが、確かなのはラブコメのスタイルを利用して、「海洋開発問題」に斬り込んで行くのは、ほぼ間違いないと思う。だったら、むしろ、おちゃらけに見えるラブコメ要素との相性はあまり良くないから、そこのさじ加減の調整が、今後の展開を面白くするかの “鍵” になるかも知れない。

ウケを狙った所が、ほぼ全て滑ったことに、なぜか愛着が…

しかし、私は、意外と本作が好きになった。「えっ!?」を意外に思われる読者さんもいらっしゃると思うが、本音で言っている。それは、本作が、徹底的にウケを狙って視聴者に見せて来る様々な要素が、ほぼ全てハズレていると言う点だ。

先日放送され、第1話で継続視聴を速攻に離脱したTBS系・火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』の感想にも書いたが。あの作品は、配役、設定、アイテム、主題歌などなど、「F1層:20歳~34歳の女性」、上手くすれば「F2層:35歳~49歳の女性」にウケそうな要素を徹底的にマーケティング戦略して、盛り込めるだけ盛り込んだ。

更に加えれば、プロデューサー・新井順子氏と演出家・塚原あゆ子氏がドラマ『MIU404』のコンビだから、あの “メロンパン号” まで登場させて、SNSをバズらせた。

本作だって、それなりウケる要素を盛り込んでいるのは確か

では、『恋はDeepに』は、どうだろう? 狭いテレビ業界で偶然に企画が重なるなんて滅多にないことだから、「主人公が人以外のモノを話せる設定」が、先日放送が終わった小芝風花さん主演のドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』と被ることは承知の上のはずだ。

また、橋本じゅんさんと、倫太郎(綾野剛)の弟・榮太郎 役の渡邊圭祐さんは、『MIU404』で “特派員REC” を演じたから、橋本じゅんさんと合わせて、『MIU404』の要素だって入っている。

ベタな恋バナ要素も、ちゃんと盛り込まれてはいる

更に、海洋生物と話せる “元人魚” がヒロインで、昭和のコントに登場するような片言英語の外人社長は米国ドラマ『SUIT/スーツ』に登場した小手伸也さんに演じさせたり、突然の停電でエレベーターに閉じこめられた男と女が… みたいな設定も、少し痒くなる程に使い古された恋バナ設定も盛り込んだ。

まだまだ、気付いたことは、たくさんあるが、とにかく、作り手たちは頑張って、現実的な地球問題である「海洋開発問題」と大人向けのファンタジー『人魚姫』を合体させたようなドラマを目指しているのだ。

でも。W主演とそこが目当ての視聴者の年齢層を考えると…

でも、残念なのは、<W主演>である石原さとみさんと綾野剛さんの年齢、そして二人がお目当ての視聴者層に、上記の様々な工夫が、人によっては 「安っぽく」見えるだろうし、人によっては「胸キュンに見えない」とか、「少々古い」ように移るのではないだろうか。

前述の『着飾る恋には理由があって』の主演の川口春奈さんは26歳で、相手役の横浜流星さんは24歳。それに対して、石原さとみさんは既婚者で34歳、綾野剛さんは独身で39歳。年齢で “一回り以上” も上なのだから、似たようなアイテムを揃えても、なかなか難しいのではないだろうか?

むしろ、「F2層:35歳~49歳の女性」を中心に、橋本じゅんさん、大谷亮平さん、鹿賀丈史さんら男性にも比較的人気のある出演者を揃えているのだから、「M2層:35歳~49歳の男性」や「M3層:50歳以上の男性」、更に「F3層:50歳以上の女性」だって楽しめる、「人魚姫」をモチーフにした大人が楽しめる、新しくも、どこか懐かしさもある新しいラブコメを作っても良かったと思う。

あとがき

いろいろ書きましたが、中盤で書いたように、私は意外にも本作を好きなりました。その理由は、大きく2つあります。1つは、海が舞台で、喋る魚が登場し、何となく見えている結末に向かって、ゆっくりと進んで行く感じは、今の私を意外と癒してくれています。

もう1つの理由は、事前のリサーチやマーケティング戦略でガチガチに固めた作品よりも、企画的に穴が空いていて、すきま風が吹くような未完成なドラマがどう発展していくかを見届けたいなぁと言う気持ち。

やはり、完全、完璧なものよりも、不完全で未熟なものに、なんか魅力を感じてしまうんです。と言うわけで、本作は様子見ですが、次回も楽しみにしようと思います。


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【これまでの感想】
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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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