連続テレビ小説「おちょやん」 (第98回・2021/4/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第98回/第20週『何でうちやあれへんの』の感想。
※ 本作は、2021/04/14 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
灯子と浮気をした一平(成田凌)のことを冷静に見る座長の妻としての千代(杉咲花)。一平以上に苦しんでいる灯子の思いを想像し、嫉妬など忘れて本気で心配する千代。みつえに底抜けのアホと言われても、灯子に一平を許してもらうため、三人で会うことにする千代だった。しかし、灯子の家の前で知った事実に言葉を失い、帰路につく。一平は家を出て、千代はふさぎ込む。寛治の制止を無視し、見舞いを届けに現れたのは香里だった…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。
そもそも千代と一平の恋バナが描かれていないことが、大問題なのだが…
今回のアバンタイトルを見ただけだと。杉咲花さんの演技を見ただけだと… と、言い換えた方が正解かも知れないが。
前回の感想のあとがきで、一平(成田凌)と千代(杉咲花)の間に子どもが出来なかった(千代は、劇中では40歳前半の設定だから)から、流石に千代は一平を許せない。でも、千代自身が手塩にかけて育てた新人女優・灯子(小西はる)が、こともあろうに、愛する一平の子どもを身ごもったことが「千代の悲劇」のように見えた…と、書いた。
本当に、この解釈で良いとなると、今後、「千代に子どもが出来なかった」ことが、『おちょやん』のエピローグに大きく関係してくるような気がする。だとしたら、もっと、千代と一平の間に子どもが出来なかった理由、例えば芝居に集中していたとか、何か理由付けを明確にしておく必要があったのでは?
まあ、そもそも千代と一平の恋バナ(結婚も含む)は、シズ(篠原涼子)の恋バナ、みつえ(東野絢香)の恋バナ、香里(松本妃代)の一平への思いよりも、描かれていないことが、大問題なのだが…
千代を励ますのに、香里を使ったのは良いと思う
アバンで、上記のようなことを思いながら見ていたら、主題歌明けに、千代を励ましに香里がやって来るシーンがあった。ここ最近、本作を褒めたことがなかったから、ここはちょっと褒めておこうと思う。
と言うのは、香里については、前述のように、一平に好意を抱いていることが描かれており、一平が二代目襲名の際に突然に千代との結婚を発表した時には、不機嫌な様子が描かれており、更に鶴亀家庭劇の初期の頃は千代を密かにライバル視していることも、少ない出番の中で描かれていた。
だから、元気のない一平、少し前から様子がおかしかった灯子、稽古に来ない千代から、一平の浮気と灯子の妊娠を察知できた。だから、千代を励ましに来るのは、理屈が合う。合致はしないが、それなりに説得力はあった。でも、前回での、灯子が一平を許すなら一平との結婚を続けたい… と言うのには、納得いかないが。
一平と灯子の不倫関係は、一体どれ位のものだったのか…
一平が、灯子の家に行った。そこで、何だかんだあって、灯子が大阪を離れて、一人で赤ちゃんを育てるから養育費をくれと言う。その時、灯子が「愛情は いりませんから」と言っていた。ポカ~ンとした表情の一平。これ、一夜の、一度だけの浮気でなかったのか?
実は、一平も灯子もだいぶ前から互いに惹かれて、愛し合った上で、たった1回一線を越えて妊娠したと解釈すれば良いのだろうか? また、余計に分からなくなって来た。
先日も書いたが、これ、一平が “無類の女好き” で “女遊びも芸の肥やし” みたいな男だったら、「愛情は いりませんから」と言われて、本音を突かれたと言うことで愕然とするなら、筋が通る。でも、脚本が書けないと言う憂さを晴らす感じで、一度だけ一線を越えたなら、このシーンに説得力も、辻褄もないような気がするが…
千代が42歳に見えないことも、説得力がない原因か…
終盤、行く当てがないのか、「岡福うどん」に身を寄せていた一平(成田凌)の元に、寬治(前田旺志郎)が千代からの預かり物として離婚届を持って来た。ここで、わざわざ千代のモデルとなった浪花千栄子さんの生涯を引用する必要はないが、ちょっとだけ触れておく。
浪花さんが生まれたのが明治40年で、不倫相手との間に子どもが生まれるのが昭和26年の43歳の時。そして、劇中の離婚届に書いてあった千代の生年月日は「明治39年11月19日」だから、劇中の千代は、恐らく42歳と言うことになる。う~ん、やはり、千代が42歳に見えないことも、この度のエピソードに説得力がない原因だと、改めて思ってしまった。
筋書きが「離婚とありき」の結論に突き進み過ぎて…
更に終盤。みつえが千代の家に一平の伝言を伝えに来たシーン。そこで、千代がみつえに「旦那がな さんざん面倒見てきた女と密通して しかも 子供まで作ったやなんて ちょっと考えただけで おなか煮えくり返るわ。絶対 許せへん」と言っていた。
ここ、前回で千代が「もし 灯子が一平を許してくれんねやったら うちは 一平とも これまでどおりで構(かめ)へん」と言っていたことと、どう繋がるのだろう?
ここの千代の心理描写、特に心情の変化については、もっともっと描くべきだったと思う。なにか、筋書きが「離婚とありき」の結論に突き進み過ぎて、過程を端折り過ぎているような? 今に始まったことではないが…
あとがき
好意的な解釈はしないつもりなのだが、そうでもしないと見ていられないと言うか。これ、また「もしかして…」なのだが、千代は灯子が産む子どもに、自分の幼少期に、父・テルヲの再婚相手・栗子が来て妊娠したのを思い出して、同じ思いはさせたくないみたいな感情から、自ら離婚届を書いて身を引いたとか解釈すれば良いのだろうか?
流石に、好意的過ぎるか? でも、この解釈が正しければ、今後、栗子の子どもとか孫とか登場したりして…(笑)
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 土
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83 84 85 土
第18週『うちの原点だす』
86 87 88 89 90 土
第19週『その名も、鶴亀新喜劇や』
91 92 93 94 95 土
第20週『何でうちやあれへんの』
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