連続テレビ小説「おちょやん」 (第96回・2021/4/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第96回/第20週『何でうちやあれへんの』の感想。
※ 本作は、2021/04/14 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
復興した道頓堀で千代(杉咲花)と一平(成田凌)が中心となり旗揚げした鶴亀新喜劇の大成功から1年が経った。昭和25年、鶴亀新喜劇では、1周年の記念興行を行うことになり、団員の士気も上がっていた。演目は、一平の発案で、旗上げ公演で人気だった「お家はんと直どん」に決まった。実は新作が書けないのではないか。千代は一平が気がかりだった。そんな折、歌劇団出身の灯子(小西はる)が突然、劇団を辞めると言い出す…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。
まえがき
まず。今回の感想は、結末まで見ないで書いています。録画を見ながら、その都度、思ったことを綴ります。そして、あとがきで今回の感想をまとめます。
今回こそ、アバンタイトルで「1年」を描くべきだった!
アバンタイトルの「夢オチ」だが、あれを本気で面白いと思って脚本家と演出家は放送したのだろうか? もう、冒頭から受け付けない。その上、復興した道頓堀で千代(杉咲花)と一平(成田凌)が中心となって旗揚げした鶴亀新喜劇の大成功から1年が経ったとのことだが、その肝心な “1年” が描かれなかった。
あの頼りにしていた千之助(星田英利)が去って世代交代したのだから、ワンシーン、ワンカットでも良いから映像で見せるべきだったと思う。放送回数が減ったから描けないのは理由にして欲しくないし、するべきでもないと思う。
だって、千代のモデルがどんな人生を歩んだかは別にして、千之助がいなくなって、いよいよ自分たちの時代が到来して、それなりに人気も出て来たなら、何でも良いから「1年」を感じさせる映像が欲しかった。それこそ、新聞の小さな広告に「○月○日より、鶴亀新喜劇 1周年興行」のワンカットでもいいし。
出来れば、これまで見たことのない新作の演目で灯子(小西はる)が舞台に上がっているシーンや、千之助がいない分、千代が先陣を切って演技指導をするシーンとか。とにかく「変わった」ことが一目でわかる「1年」を象徴するようなワンシーン、ワンカットが連ドラだからこそ欲しかったし、絶対に必要だったと思う。
大山社長の体調、灯子の劇団での位置付けも映像化すべきだった…
7分頃、熊田(西川忠志)が大山社長(中村鴈治郎)の体調が悪いと言っていた。「1年前」の旗揚げ興行の時は舞台袖で車椅子姿だったような記憶がある。そこから、熊田が代行を務めなければいけない程に体調が優れないなら、やはりそこも映像が必要なのでは?
それこそ、アバンタイトルを少し長めにしてでも、灯子が鶴亀新喜劇に必要な女優になっていることと、大山社長の病状くらいは、映像化しても罰は当たらないと思うが。いや、こう言う部分を映像化しないで、台詞で済ませるから、つまらないのだ。
元夫婦が「お家はんと直どん」で"元恋人役"を演じるって筋立てか?
これ、一体、脚本家は何を書いて、何を視聴者に伝えたいのだろう? 録画を2回見直したが、チンプンカンプンだった。
百歩譲って、千代は一平に一途で(夫婦だから当然だが)、座長の嫁としても頑張っていて、新入りの灯子のことも大そう気づかいしている “いい子”。で、一方の一平は、そんな “いい子” の千代を裏切る行為 “不倫” を、あろうことか灯子とした “悪い子”。
で、千代は、自分が妻としてダメだったから一平が不倫に走ったと思って、不倫した一平への怒りや不信感よりも、不倫を隠して来た灯子を “苦しんで来た子” として心配する “いい子” に描こうってわけ? そして、金曜日には離婚した 元夫婦が、今回で強調した演目「お家はんと直どん」で “元恋人役” を演じるって筋立てか?
結局、何もかもが唐突過ぎる!
まっ、あくまでも想像の域だが、「元夫婦」が「元恋人」の役を演じると言うのが、面白いとして。だったら、その結末にするには、最低限、千代が「1年間」をどう過ごして来たのか描くべきでは? 結局、何もかもが唐突過ぎるのだ。
もしかすると、次回以降に回想シーンがあるかも知れない。でも、ここは、後出しではなく、時間経過させる前に、一平と灯子が不倫関係になって行く心理描写や過程描写をやってから、灯子が劇団を辞めると言う出すべきだったと思う。
あとがき
もはや、千代が主人公に見えません。もちろん、女優にも、喜劇女優にも。ただ、今は座長の妻だから、一座のエピソードだから登場しているだけに見えます。これを「千代の物語」と言うのには無理がありまぎます。残り1か月もないのに、何たる体たらくな…
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
「楽天市場」からのおすすめ商品や企画
「Amazon」からの最新のお知らせ
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15415/
【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 土
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83 84 85 土
第18週『うちの原点だす』
86 87 88 89 90 土
第19週『その名も、鶴亀新喜劇や』
91 92 93 94 95 土
第20週『何でうちやあれへんの』
- 関連記事
-
- 珈琲いかがでしょう (第3話/5分拡大・2021/4/19) 感想 (2021/04/20)
- イチケイのカラス (第3話・2021/4/19) 感想 (2021/04/20)
- 連続テレビ小説「おちょやん」 (第96回・2021/4/19) 感想 (2021/04/19)
- ネメシス〔全10回〕 (第2話・2021/4/18) 感想 (2021/04/19)
- 最高のオバハン 中島ハルコ〔全8回〕 (第2話・2021/4/17) 感想 (2021/04/18)