ネメシス〔全10回〕 (第2話・2021/4/18) 感想

日本テレビ系・日曜ドラマ『ネメシス』(公式サイト)
第2話〔全10回〕『HIPHOPは涙の後に』の感想。
中学生の節子(田牧そら)から兄・樹(窪塚愛流)の捜索依頼を受けたアンナ(広瀬すず)と風真(櫻井翔)は、2人が暮らす児童養護施設や樹が訪れていた阿久津(渡辺大知)のクラブへ。樹と振り込め詐欺組織の接触が分かり、風真は‘道具屋’の星(上田竜也)に協力を仰ぐ。一方の栗田(江口洋介)は、アンナの父・始(仲村トオル)失踪の鍵となる事件に関わる芽衣子(山崎紘菜)の情報を得る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:入江悠(過去作/映画「SRサイタマノラッパー北関東三部作」、映画「AI崩壊」) 第1,2話
片岡翔(過去作/映画「町田くんの世界」) 第1,2話
脚本協力・トリック監修:講談社タイガ(全話)、今村昌弘(第1,3話)、藤石波矢(第2,6話)、周木律、降田天、青崎有吾
総監督:入江悠(過去作/映画「SRサイタマノラッパー北関東三部作」、映画「AI崩壊」)
演出:入江悠(過去作/映画「SRサイタマノラッパー北関東三部作」、映画「AI崩壊」) 第2話
片桐健滋(過去作/きのう何食べた?) 第1話
岸塚祐季(過去作/FLASHBACK 演出助手)
音楽:横山克(過去作/わろてんか、映画「ちはやふる」シリーズ、ドリームチーム)
制作協力:グレデウス(過去作/映画「小説の神様」、映画「今日から俺は!!劇場版」、映画「AI崩壊」)
※作家陣の書き下ろしによる小説版「ネメシス」シリーズが発刊・発売中
スピード狂の医師・上原黄衣子はレギュラーなのか!?
第1話でロールバー入った「JX90型マークII」を乗り回していたスピード狂の医師・上原黄衣子(大島優子)が第2話にも登場した。公式サイトの「細かすぎる!全体相関図」を見てみると、あくまでも第1話の依頼者なのに、探偵事務所「ネメシス」の関係者の位置付けになっている。何か、そう言うところもはっきりさせて欲しいのだが…
好き嫌いは別にして、明らかに無駄な演出が多過ぎる!
さて、内容についての感想。まあ、総監督であり、第2話の演出担当であり、更に脚本も担当しているから、入江悠氏の好みや色合いや癖が全面に押し出されるのは、覚悟はしていた。もちろん、『SR サイタマノラッパー』と言うラッパーが活躍する作品をテレビドラマと映画で作るのだから、ラップを多用することも容易に想像できる。
だから、「これが、入江監督の、ネメシスの作風だ」と言うのは理解する。しかし、好き嫌いは別にして、ラップにしても、明らかに無駄な演出が多過ぎる。これが、本当に困った所だ。
無駄な演出が入る度に、ストーリーが遮られてしまっていた
そもそも、今回は、メインの脚本家が2人。その他に講談社タイガ(株式会社講談社が発行している小説の文庫レーベル)と、この放送枠で2017年に放送された『今からあなたを脅迫します』の原作者・藤石波矢氏が「脚本協力・トリック監修」で参加している。
4人(者)で手掛けた割に、謎解きの部分は、ハッキリ言って複雑でも無いし、GPSを使っただけで、新鮮さも驚きもない。だからこそ、本作で最も力を注ぐべきであるミステリーやサスペンス “的” を、もっと楽しく見せなければいけないのに、無駄な演出が入る度に、ストーリーが遮られてしまっていた。
やりたいのはわかるが、ドラマ全体の楽しさを考えたら、無駄な演出は控えた方が、良いと思う。折る演出でもあるのだ。
前回よりマシなのは、これ見よがしなフラグや強調が無かったこと
但し、第1話よりも、少しマシになった部分もある。それは、前回のように、これ見よがしなフラグや強調することが減って、ミネラルウォーターの段ボールにしても、GPS装置にしても、普通に道具屋の星憲章(上田竜也)が作った調査道具として自然に登場させた。
そのお陰で、稚拙な種明しであったとしても、調査の末… と言う感じが第1話よりも表現されたのは悪くないと思う。
雰囲気重視にするなら、誰もが見たくなるような雰囲気にして欲しい
ただ、やはり、全体の構成と雰囲気が、更に好みが分れる結果になったのは確かだと思う。作り手が笑わせようとするところの、ほぼ全てが滑っていたし、ラップもあってコメディなのにテンポは良くない。探偵ドラマの割に謎解きも簡単。
アンナ(広瀬すず)が指示して風真(櫻井翔)が表舞台に出ると言う位置付けもイマイチ。内容よりも、雰囲気重視に支点を置くなら、もっと、雰囲気を多くの人が見たくなるようにしないとダメなような気がした。
あとがき
「最終回の続きは、Huluで!」は無さそうと前回の感想に書きました。しかし、ネット情報ではこんな計画も進行中だと言います。
櫻井翔主演『ネメシス』映画化で嵐の二宮和也、相葉雅紀、松本潤が出演?:『ネメシス』映画で嵐メンバー共演? | ビジネスジャーナル
わざわざ、細かく引用しませんが、年内の映画化が決まっており、更に「アンナの父親の行方不明の謎を解く」と言う縦軸はドラマで完結せず、シリーズ化されるとのこと。これらが本当なら、無理して最終回まで見ることはないかも知れませんね。
今回も書きますが、江口洋介さん、仲村トオルさんが出演されているのに、このスッカスカな感じは頂けませんよ。もったいない…
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【これまでの感想】
第1話
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