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イチケイのカラス (第2話/15分拡大スペシャル・2021/4/12) 感想

イチケイのカラス

フジテレビ系・月9『イチケイのカラス』公式サイト
第2話/15分拡大スペシャル『幼きわが子を虐待! SNSで人気の母親に下す判決!』の感想。
なお、原作の漫画、漫画・浅見理都『イチケイのカラス』は、全4巻を既読。



イチケイでは、有罪判決が下された事件の差し戻し案件を、みちお(竹野内豊)を裁判長に坂間(黒木華)、駒沢(小日向文世)の合議制で扱うことに。料理研究家の瑤子(前田敦子)が1歳半の長女に対する虐待で有罪となった第1審の裁判長は、最高裁事務総局事務総長・健一郎(石丸謙二郎)の息子・隆久(馬場徹)だった。公判で、みちおは虐待を裏付ける診断をした小児科医・足達の証人尋問を行うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画・漫画・浅見理都『イチケイのカラス』
脚本:浜田秀哉(過去作/絶対零度シリーズ)
演出:田中亮(過去作/医龍、BOSS、コードブルー3、アンサングシンデレラ) 第1,2
   星野和成(過去作/ハゲタカ、僕らは奇跡でできている、SUITS/スーツ2)
   森脇智延(過去作/SUITS/スーツ1,2、探偵の探偵、黄昏流星群)
   並木道子(過去作/問題のあるレストラン、いつ恋、モトカレマニア)
音楽:服部隆之(過去作/HERO、半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、下町ロケット、陸王)
主題歌:Starlight「WGB」

本作で最も良いのは、各キャラクターの描き分けと描写力!

やはり、私はこのドラマが好きだ。原作も全4回既読だが、とにかく映像的に、ドラマとしてとても良く出来ている点が好きなのだ。例えば、本作で最も良く出来ているのは、各キャラクターの描き分けと描写力。

意外と多めのレギュラーの登場人物の中でも、当然のことながら出番が多いのは入間みちお(竹野内豊)と坂間千鶴(黒木華)だ。第1話の感想に書いたように、この2人は原作から性別や容姿を大きく変えられている。いや、正確に言えば、原作者の許諾を得た上で変更している。

まず、敢えてそこまでやったメインの2人が、きっちりと “性格も価値観も事件へのアプローチもすべて真逆” に描かれており、更にそのことが、本作の原動力になっている。もう、これだけで十分に本作が良く出来たドラマであることが十分に分かる。

正義感とは一味違う人間としての"誠意"を描くから面白い!

また、本作は弁護士や検事、警察官でなく裁判官を主人公にしたドラマだ。だから、類似のリーガルドラマとは一線を画さないと “既視感” に直結する。

しかし、今回で言うなら、第1審の裁判長・香田隆久(馬場徹)の “裁判官としての間違い” と、人気料理研究家・深瀬瑤子(前田敦子)の娘かかりつけ医・足達克己(金井勇太)の “小児科医としての間違い” を、主人公が同時に裁いた。

真実を見つけるとか、正しいことをするとか、そう言う正義感とは違う、一人の人間としての “誠意” を描くことで、本作らしさも十分に醸し出すことに成功した。

"アナログ"な要素を丁寧に積み重ねて生み出すテンポの良さ

更に、私が意外と “いいな” と思って見ていたのは、全体的に “アナログ” であること。例えば、今回の “転” となった「公印状」のくだり。作成こそパソコンとプリンターが使われたが、それ以外は判子と拇印、それに走る、走る。ひたすら走る。

コロナ禍の撮影ゆえに屋外での撮影を多くすると言う判断の可能性もあるが、それ以外にも意外に屋外のシーンが多く、冒頭と終盤の草野球のシーンを含めて、とにかく “アナログ”。この、人間だからこその “アナログ” が、屋内での裁判シーンにメリハリを付けて、真実に近づいて行く。

類似のドラマならプロジェクターなどの “デジタル機器” を使いそうな部分も、徹底的に “アナログ” で、俳優同士の台詞のやり取りだけで、ぐんぐんラストまで引っ張っていく。そして、誰もが納得のストンと落ちる真実と、ホッコリする “大岡裁き” 的な安堵感。やはり、本作は良く出来たドラマだ。

あとがき

“普通の感覚の持ち主” を演じる竹野内豊さんがいいですね。黒木華さんら脇役の俳優さんたちも目立ち過ぎず存在感があって良かったです。そして、縦軸についても、無理矢理に強調せず、いい感じでした。前回以上に “本作のカタチ” の完成度が高まったと思います。15分間の拡大も全く気にならなかったです。次回も大いに期待します。


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【これまでの感想】
第1話

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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