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連続テレビ小説「おちょやん」 (第91回・2021/4/12) 感想

連続テレビ小説「おちょやん」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第91回第19週『その名も、鶴亀新喜劇や』の感想


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


終戦から3年、竹井千代(杉咲花)と家庭劇の面々は、地方を回りながら公演を続けていた。そんなとき、突然熊田が(西川忠志)現れる。鶴亀株式会社の社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)からの、道頓堀に戻ってこいというお達しだった。その頃、道頓堀は再び芝居の街として復興し始めていた。鶴蔵は千代たちに、新しい劇団を作り、日本一の劇団にするように伝える。しかし天海一平(成田凌)は何か思う所があり、すぐに返事をしない…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)

第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

折角、時代が切り替わる良い時なのに、演出が梛川善郎氏…

アバンタイトルの終盤で、あぜ道を舞台、客席は蓆(むしろ)を敷いた稲刈りあとの田んぼにして芝居をした家庭劇の一団が帰路に着こうとする。そこへ、一人の復員兵があぜ道で家族の名を呼び、家族と再会する場面があった。映像的には、千代(杉咲花)や一平(成田凌)らが、復員兵の方を見て微笑むカットでアバンは終わった。

ここへ、実は、こんな山崎健太郎さんの解説放送(視聴覚障害者の方々のための副音声)が被っていた。

解「再会できた家族を見て微笑む千代たち」

しかし、実際の映像では、微笑んでいたのは一平以外の千代ら団員たちだ。アバンの冒頭では「終戦から3年 千代ちゃんたち家庭劇は 地方を回りながら細々と公演を続けておりました」と、先週末の空襲で多くの犠牲者を出し、焼け野原になった道頓堀を後にして、全国行脚の度に出て、3年経過したことを黒衣(桂吉弥)がサラリと言っていた。

なんだろ? 演出が凄く変に感じる。まず、終戦から3年も全国行脚している割に、みんな、やつれていない。千代なんて恐らく「41歳」位の年齢設定のはずだが、3年前と何ら変化なし。その上、副音声では「微笑む千代たち」と言いながら、映像では一平は何やら難しい表情だ。

そう、やはり、このシーンでは一平も微笑むべきだし、特に千代は “老けメイク” をやって、時間経過を黒衣に頼らない演出をするべきだったと思う。

まあ、のちにクレジットタイトルを見て、今週の演出が、メイン・ディレクターである梛川善郎氏であることを知って、「折角、時代が切り替わる良い時なのに…」と言う落胆と、「やっぱりなぁ」と言う納得感を得てしまった。

今週は、副音声を聞きながら見た方が良いかも…

もう、生理的にと言うか、演出技法として好きではない梛川善郎氏だから、主題歌明けも本当に気になる。ここ、映像的には、オープニング映像のラストカットで千代が振り返った直後のカット(シーン)は、何やら室内に家庭劇の面々が賑やかにしていると言うだけしか分からない。

まあ、あと映像から分かるとすれば、時間は夕方の少し前で、季節は千代がショールを羽織っているから秋から初冬。それ位。でも、千代の振り返った笑顔のカットに、次のような副音声が被っていた。

解「小さな宿に着いた一座」

そう、これ、1カット必要だと思う。宿の全景でもいいし、宿の看板のアップでも良いし。それこそ、「終戦から3年後」なのだから、街並みを見せてから宿のカットになってもいい。こう言う「やるべき描写」をやらずに、多くの部分を視聴者の好意的な脳内補完や解釈に頼るから、映像的につまらないのだ。

それこそ、描写不足を認めて、あの『エール』の時のように、「副音声を聞きながらお楽しみ下さい」とした方が、脚本や演出の雑さを隠せるかもしれない…

副音声なしでは時間経過すらもわからず。演出省略し過ぎ!

それにしても、梛川善郎氏の演出になると、こんなに脚本のト書きも端折られるのかと思ってしまった。突然、千代が千之助(星田英利)の顔にタヌキのメイクとして部屋を出て行き、すぐに帰って来たが、副音声では「舞台から戻ってきた一同」とあったから、どうやら宿から何処かへ移動して芝居を打って帰って来たと言うことはわかる。

でも、副音声なしでは、時間経過すらもわからず、省略するにも程がある。で、黒衣の「千代ちゃんたちは ドサ回りを それなりに楽しんでました」へ、ツッコミを入れる香里(松本妃代)。これ、面白いと思っている人、どれだけいるのだろう???

一平の家庭劇への思いなんて、ほぼ描かれていないのに…

いろいろ盗まれたはずなのに、そこはそのままで、呆気ない程、簡単に道頓堀に戻って来た家庭劇。「新えびす座」の紹介、「鶴亀新喜劇」の命名と家庭劇の内包化。まあ、話を前進させたいと言うのは伝わって来るし、連ドラの展開としては間違ってはいない。家庭劇が大きくなっていくわけだから。

でも、それ以前に、そもそも、視聴者に対して家庭劇がどのような劇団なのか、千代や一平が喜劇や芝居や演技について、どのように、どの程度、考えているのかも雑にしか描かれていないから、出来上がった年表の箇条書きを見せられているような置いてきぼり感の方が強い。

中でも、今回で一平が大山社長(中村鴈治郎)に盾を突いていたが、一平の家庭劇への思いなんて、ほぼ描かれていないのに、一平の怒りに共感しろと言われても困るだけなのだが…

「うどん屋 岡福」でのやり取りも時間経過が分かり難い…

7分過ぎには、遂に魔法が! 確か空襲で焼けたはずの芝居茶屋「岡安」が、「岡安」のあった場所で、「岡安」と “ほぼ同じ内装” で「うどん屋 岡福」へリニューアル。まだ、焼けないで残っていたならリノベーション物件と言えるが。

更に徳利(大塚宣幸)は、うどんを食べて「ああ~ 半年ぶりや。しみるなあ」と言っていた。そして、その直後の千代は「来る度に おいしなってんのと違う?」と言っていた。

これ、どう言うこと?熊田(西川忠志)が宿に千代たちを探しに来てからと、無観客の「新えびす座」の舞台に立つまで、数日以上の時間経過があったの? 千代は半年間「うどん屋 岡福」へ通って食べているのに、徳利は今回がお初ってこと? なんか、時間経過が分かりづらいのは私だけ?

あとがき

後半のジェスチャー・コントと「喉のガン」のくだりも、何だか尺合わせのようで、無用に長いだけ、深刻さも伝わってきませんでした。予告編によると、今週は寬治(前田旺志郎)と千代の弟・ヨシヲ(倉悠貴)が出演予定ですから、週の前半は万太郎(板尾創路)と千之助、週の後半は寛治とヨシヲで。で、一体、千代は何をするのでしょう?


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第1週『うちは、かわいそやない』
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第2週『道頓堀、ええとこや~』
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第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
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第4週『どこにも行きとうない』
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『おちょやん よいお年を!』
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第7週『好きになれてよかった』
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第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
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第12週『たった一人の弟なんや』
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第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 
第15週『うちは幸せになんで』
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第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
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第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83 84 85 
第18週『うちの原点だす』
86 87 88 89 90 
第19週『その名も、鶴亀新喜劇や』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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