最高のオバハン 中島ハルコ〔全8回〕 (第1話・2021/4/10) 感想

東海テレビ制作・フジテレビ系・オトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』(公式サイト)
第1話〔全8回〕『ハルコ、不倫を斬る』の感想。
なお、原作の、小説・林真理子 『最高のオバハン』シリーズ(文春文庫刊)と、漫画・東村アキコ 『ハイパーミディ 中島ハルコ』(少女漫画誌『Cocohana』)は、未読。
38歳独身で10年物の不倫に悩む弱小出版社のライター・菊池いづみ(松本まりか)が出会ったのは忖度無用の毒舌で人の心をグサグサ刺すアラ還名古屋マダム・中島ハルコ(大地真央)。超人気美容クリニックを都内で経営する超セレブ。いづみはひょんなことからハルコとお近づきになり、計らいでホテルのスイートルームに宿泊させてもらうなど、豪華な別世界を味わうことに…。
「私の事、もしかして、貴方の人生を変える女神って思うわよねえ」怪しいオバサンだ、と若干引き気味のいづみ。そんないづみをハルコはセレブパーティーに誘う。そこでいづみが遭遇したのはイケメン実業家・大貫研一(袴田吉彦)と、その愛人・吉岡久美(大西礼芳)。
くしくも自分も10年物の不倫に悩んでいたいづみは心苦しくなるが、そんないづみの目の前でハルコの怒号が響き渡る!「あんたね、愛人のくせに調子に乗ってんじゃないわよ!」ハルコさんに叱られると、なぜか人生上向いていく!土ドラ史上最強スーパーレディーが爆誕!世の不正や悩みをなぎ倒す、痛快毒舌エンターテインメント、開幕!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:小説・林真理子 『最高のオバハン』シリーズ
漫画・東村アキコ 『ハイパーミディ 中島ハルコ』(連載中)
脚本:西荻弓絵(過去作/民王、女囚セブン、リーガル・ハート、妖怪シェアハウス)
演出:大谷健太郎(過去作/映画「NANA1,2」、映画「LOVE まさお君が行く!」、映画「がじまる食堂の恋」) 第1話
金子与四一(過去作/赤い博物館2)
渋谷未来(過去作/修善寺温泉殺人事件、おくのほそ道迷宮紀行)
音楽:辻陽(過去作/富豪刑事、警部補 矢部謙三)
主題歌:祭nine.「やったれ我が人生」(ユニバーサルミュージック)
私と『オトナの土ドラ』の相性は、打率1割と良くない…
とにかく、東海テレビ制作&フジテレビ系列の深夜ドラマ枠『オトナの土ドラ』と私の相性は、非常に良くない。何せ、2016年から32本目の前作『リカ~リバース~』まで、全て第1話から見ているが、感想を書く気になったのは僅か『火の粉』、『限界団地』、『絶対正義』の3作品だけ。打率は約1割。と言うことで、本作も事前情報ゼロ、期待度は星2つで見始めた…
シャンパーニュ好きの私がシャンパーニュで、ツカまれた!
こんなことで、ドラマの “ツカミ” を評価してはいけないのだが、私は大のシャンパーニュ好き。もう、それだけで興味が湧いて来た。まあ、こんな “ツカミ” でも私にとっては、『オトナの土ドラ』への興味を抱くのには十分で…
尾張出身の毒舌スーパーマダムが世の中の悩みや不正をぶった切って行く痛快毒舌エンターテインメント?
原作は未読。尾張(名古屋)出身の毒舌スーパーマダムが、東京と愛知を主な舞台に世の中の悩みや不正をぶった切って行く痛快毒舌エンターテインメント… と言う感じだろうか。
脚本は、『民王』、『リーガル・ハート』、『妖怪シェアハウス』等を手掛けた西荻弓絵氏。メイン・ディレクターは、映画『NANA1 & 2」、映画『LOVE まさお君が行く!』、映画『がじまる食堂の恋』などを手掛けた大谷健太郎氏。と言うことで、脚本と演出は大きな問題は無さそうだ。
映像的に、見やすかった
特に、映像については、テレビドラマよりも映画を多く撮っている大谷監督だけあって、まず「画」が落ち着いている。
じっくりと見せるところは、しっかりと広めの画角を取って演者を捉え、人物が移動する場面では、出来るだけ現場の状況(風景や建物)が分かり易いようなカット割りにして、地方色を前面に打ち出すなどの工夫もあり、深夜ドラマに有りがちな “ちょこまか” とした感じが無く、むしろ “広々と豪華” な感じがしたのは新鮮。
また、屋内撮影に使われた場所も、意外に広い空間が多く、こちらも深夜ドラマにしては豪華な感じで、主演の大地真央さんとの相性も悪くなかった。
テンポがイマイチで"痛快"に至らず"お節介"止まりが残念…
ただ、全体的な印象は、第1話の割には初期設定の説明不足で見切り発車的な感じが否めなかったこと。また、見切り発車の割に、第1話からエピソードを盛り込み過ぎたせいで、テンポがイマイチだったのが残念。従って、中島ハルコ(大地真央)も “痛快” には至らず、“お節介” レベル止まりだった。
しかし、「令和の水戸黄門的マダム」の痛快さが出て来る要素は十分に揃っている。従って、第2話からは、脚本上でもう少しエピソードを整理整頓すれば、痛快さは際立つと思う。
あとがき
久し振りに『オトナの土ドラ』枠の連ドラで、第1話で離脱しない作品になりました。
また、『大地真央、“アラ還名古屋マダム”役で毒舌全開 松本まりかが振り回される | ORICON NEWS』によると、<原作を大胆アレンジのもと、さらにぶっ飛んだ世界観を構築する>とあるので、映像的な面白さをもっと盛り込んで、テンポの良いドラマになるのを期待します。
更に、主題歌に、名古屋を中心に活動しているエンターテインメント集団「祭nine.」を起用するあたりも、東海テレビらしい地元愛を感じました。と言うわけで、しばらく様子見します。
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