連続テレビ小説「おちょやん」 (第18週/土曜日版・2021/4/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第18週『うちの原点だす』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
昭和20年3月13日深夜、大阪の街が大空襲に見舞われた。公演のため京都に来ていた千代(杉咲花)と一平(成田凌)は、そのことを聞き、急ぎ道頓堀に戻ってくる。そこで、福富の菊(いしのようこ)と夫の福松(岡嶋秀昭)が亡くなったことがわかる。千代と一平たちは、みつえ(東野絢香)たちと一緒に暮らすことにする。そんなとき、寛治(前田旺志郎)が突然、家庭劇を辞めて満州への慰問団に志願したいと言い出す。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
正しくは「千代ちゃんは厳しい現実を目撃しました」では?
既に、今週の感想は、毎日の感想に書いて来たから、もう「土曜日版」の感想を書く必要も無いように思うが…
N「戦争が激しさを増し 千代ちゃんは一層厳しい現実に直面します」
黒衣が、今週の見所を上記のように言っていた。しかし、本編5日分を見ても、そう見せなくてはいけないはずの「土曜日版」を見ても、千代が厳しい現実に直面しているようには見えなかった。まあ、敢えて言うなら、「千代ちゃんは厳しい現実を目撃しました」ではないだろうか?
なぜなら、今週で “厳しい現実に直面” したのは、千代以外の脇役ばかりだからだ。戦死した人もいれば、大切な人を戦争で亡くした人もいる。でも、千代本人に何かが起こったかと言えば、何も怒っていないのだ。これ、百歩譲って、黒衣の言う通りにするなら、いっそ「父・テルヲの退場劇」を組み込めば、そうなったと思うが…
千代は、自分がやりたいこと、思い付いたことを、やり続けているだけ…
さて。「土曜日版」の編集で見ると、久し振りに好意的な解釈をしても、前述の通りに千代の周辺には “厳しい現実” があるのだが、千代自身は衣裳との同じで、周りの人の立場や感情に引っ張られて、泣いたり怒鳴ったりしているだけ。
まだ、それだけならマシで、この編集では、自分がやりたいこと、思い付いたことを、やり続けているだけにしか見えない。
みつえが屋外の芝居で笑ったのは、千代の喜劇ではなく…
例の屋外での芝居にしても、千代自身が思いついて、先導してやったのは認める。千代が「絶対 笑わせたる」と意気込んで挑んだのも間違いない。でも、あまりにも「みつえを笑わせたる」と、笑ってくれないみつえを意識し過ぎたために、公私混同して芝居が中断。まあ、それも良いだろう。
でも、みつえが笑ったのは、千代の喜劇で笑ったのではなく、戦死した夫・福助と残された息子・一福の “見えない絆” と、芝居に息子を借り出してくれた家族劇の劇団員や、福助と一福とトランペットのコトを知っている周囲の観客たちが見守ってくれた優しさに涙がこぼれて笑顔になっただけでは?
これを、喜劇や芝居が、人の心を変えるとか、喜劇が生む笑いが人生を前向きにすると解釈するのは、流石に好意的過ぎると、私は思う。
千代に何も起こらなかった今週は無くても良かったのでは?
さて、予告編。週明けが4月12日で最終回が5月15日だから、残り5週間(全25回)だ。とは言え、全115回だから、残り1/5程度となる。逆に考えると4/5は終わったことになる。それでやっと終戦。予告編の千代の “老け” の具合から察すると、2~3年の地方巡業から道頓堀に戻って来た… と言う感じだろうか。
これなら、今週を無しにして黒衣に「戦争が終わって、3年が経ちました」の方が、残りの話数を有効利用できたと思う。だって、今週、千代自身には何も起こらなかったのだから。
あとがき
来週、藤山寛美さんを祖父にもつ藤山扇治郎さんが出演されるのですね。これは、楽しみです。
さて、「土曜日版」を見て思ったのですが、千代が屋外で喜劇を演じるのを、「みつえのため」ではなく、「道頓堀の人たちのため」とした方が良かったと思います。その位に大きく出た方が、主人公らしくて良かったかなと。そして、その中に友だちであるみつえもいた。その方が、来週に繋がりやすかったように感じました。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 土
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83 84 85 土
第18週『うちの原点だす』
86 87 88 89 90
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