ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

生きるとか死ぬとか父親とか〔全12回〕 (第1話・2021/4/9) 感想

生きるとか死ぬとか父親とか

テレビ東京系・ドラマ24『生きるとか死ぬとか父親とか』公式サイト
第1話〔全12回〕『結婚とか 独り身とか』の感想。
なお、原作のエッセイ、ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』は、未読。



トッキーことトキコ(吉田羊)はラジオ番組「トッキーとヒトトキ」のパーソナリティー。アナウンサー・東(田中みな実)を進行役に、ディレクター・中崎(オカモト“MOBY”タクヤ)、構成作家・近田(森本晋太郎)、音響担当・遠山(ヒコロヒー)らと番組をつくっている。人気はリスナーからの「お悩み相談コーナー」だが、実はトキコも自由奔放な父親・哲也(國村隼)のことで悩んでいた。ある日、トキコは父親についてエッセーを書こうと決める。そこには亡き母親(富田靖子)の人生と、哲也への愛憎相半ばする思いがあり…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』
シリーズ構成:山戸結希(過去作/映画「溺れるナイフ」、映画「21世紀の女の子」、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」)
脚本:井土紀州(過去作/私立探偵・濱マイク シリーズ、ダムド・ファイル シリーズ)
演出:山戸結希(過去作/映画「溺れるナイフ」、映画「21世紀の女の子」、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」) 1
演出:菊地健雄(過去作/仮面同窓会、この男は人生最大の過ちです)
音楽:Vampillia
OP主題歌:高橋優 「ever since」(unBORDE / Warner Music Japan)
ED主題歌:ヒグチアイ 「縁(ゆかり)」(ポニーキャニオン)

山戸結希監督の演出を大人向けの作品で見てみたかった…

2019年劇場公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』が、本作のシリーズ構成とメイン演出を担当している山戸結希監督。映画自体は、ティーンエイジャー向けの作品で私にはピンと来なかった。

しかし、山戸監督の個性的な台詞回しによるテンポの良さ、音楽の巧みな使い方、長回しと短いカットの積み重ねで生み出すカメラワークの面白さは、どこか光るものを感じた。だから、若者向けでない、むしろ大人向けの作品で32歳の若い女性演出家の手腕を見たかったのだ。

ラジオ番組のスタジオシーンがリアルに再現!

それと、原作は未読だが、本作の原作者であり、モデルとなっている音楽プロデューサーで作詞家でコラムニストでもあるジェーン・スー氏のラジオ番組、TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』は、私が毎日愛聴している『たまむすび』の前番組で、昼12時から15分間の人気コーナー『相談は踊る』は、毎回楽しみにしている。

もちろん、ジェーン・スーさんの屈託のない軽妙なトークも楽しい。そして、本作では、ラジオ番組のスタジオシーンがリアルに再現されるとの事前情報があり、そちらも期待をして見始めた。

敢えて言うなら、独身の娘と高齢の父との『俺の家の話』

さて、内容は、母親を20年前に亡くした「独身のカリスマ」と呼ばれる40歳代半ばの女性ラジオパーソナリティー&エッセイストと、老いていく父親との関係が描かれるホームドラマと言った感じだろうか。

敢えて言うなら、独身の娘と高齢の父との『俺の家の話』だ。とても、パーソナルな親子の話と、相談者から送られてくる人生相談の話の2つで構成されている。

そして、この2つは一見なんの繋がりも無いように見えるが、実は「より、自分の思い通りに生きたい」と望みながらも、時に臨んだのと違う方向や間違った方向に進んでしまうこともあり、そう言う紆余曲折こそが人生そのものである… と、物語っているような第1話だった。

人生のペーソス、メランコリック、センチメンタルが溢れた作品

恋愛、仕事、そして家族と向き合う人々を描く本作。主人公の聡明な言葉も相まって、人生は口当たりの良い、耳障りの良い言葉だけでは語れないと言う、人生のペーソス(哀愁)やメランコリック(憂鬱さ)やセンチメンタル(感傷的)が溢れた作品に仕上がっていた。

でも、決して、暗くて重苦しいドラマではなく、むしろ、日頃に溜まった心の中の重荷を、見終えた時にス~ッと軽くしてくれる作品になっていた。特に、エンドクレジットに流れるエンディングソングであるヒグチアイさんの「縁(ゆかり)」を、トキコ(吉田羊)と父親・哲也(國村隼)が口ずさむ映像は、ホッコリさせくれた。

あとがき

テレ東、金曜深夜の『ドラマ24』枠としては、かなり異色作と言えると思います。コロナ禍で、恋愛、仕事、結婚、家族、介護、老後、死など普段よりもいろいろ心にのしかかる重荷を、ちょっと軽くしてくれるような作品になって行ったら良いと思います。


管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!



〔お願い〕
読者の皆様も大変な状況とは思いますが。コロナ禍で仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazon楽天市場からお買い物する際は、当blogのリンク経由で買って下さると、皆様のおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになります。引き続き、皆様のご協力をお願い申し上げます。 m(_ _)m

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング



「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/15380/

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

生きるとか死ぬとか父親とか 第1話「結婚とか 独り身とか」

原作は、独身のカリスマ"と呼ばれ、作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして活動するジェーン・スーさんが、その半生や父親との関係について綴った、同名エッセイをドラマ化(たしか、多くの女性誌で連載もってすし「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」は、かなり売れて、話題になりましたよね)そのデリケートなところを吉田羊が好演。(若かりし頃は、松岡茉優)早くに妻を亡くし、ちょっと頑固者に磨きがか...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: