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連続テレビ小説「おちょやん」 (第84回・2021/4/1) 感想

連続テレビ小説「おちょやん」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第84回第17週『うちの守りたかった家庭劇』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


劇団の百久利までもが招集され、出征していく。意気消沈しかけるも、気丈に振る舞い、芝居を続けようと引っ張る千代(杉咲花)。その矢先、座長の一平(成田凌)が鶴亀家庭劇の解散を宣言する。戦況悪化で採算がとれない鶴亀株式会社の大山社長の経営判断でもあった。納得できないながらも、それぞれに事情を抱える劇団員たちは、渋々飲み込んでいく。しかし千代は、また一つ大切なものを失う現実を受け入れられないのだった…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:原田氷詩(敬称略)

第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。

気丈に振る舞う千代を演出したのは分かるが、冒頭から…

冒頭から、なんだろう? 気丈に振る舞う千代(杉咲花)を演出したのは分かるが、なぜ今週の演出担当・原田氷詩氏は、あんなに、朝から耳に刺さるような甲高い声で台詞を言わせるのだろう? 先日の「福助!」もそうだが、いい加減調整して欲しいと思うのは私だけだろうか。まっ、今回はアバンタイトルから感想が思いつくだけ、前回よりも大幅にマシではあるが。

一平に食って掛かる千代に"思いやり"を感じなかったのが残念…

前回は、感想のような、愚痴のような、諦めのような文章になってしまったから、今回は読者さんが読んでも面白いと言うか、私の思いが伝わるようにできるだけ頑張って書いて見る。

まず、主題歌明けの千代。、座長の一平(成田凌)が鶴亀家庭劇の解散を宣言を受ける千代の寄りのカットだ。演技については専門外だからあれこれ言うのもどうかと思うが、では演出(演技指導)の目線で、千代のあの表情はどんな意味があるのか考えた。ちょっと目が潤んだ感じで夫でもある座長をやや睨みつけるみたいな視線と怒りを含めた表情だ。

確かに、突然の解散宣言で悲しくて怒りも込み上げた… と言う演技をしている。でも、私は、ここの千代に大山社長(中村鴈治郎)から解散を言い渡された一平の苦しさを思いやる感情もあって良いと思うのだ。そして、杉咲花さんの演技力なら、この程度の感情表現は出来ると思う。

でも、あのアップ(本当の意味での “アップ” ではないが)には “思いやり” は感じなかった。こう言う微妙な心理描写を演出家は是非ともやって欲しい。やらないで、単純な感情表現ばかりが積み重なるから、千代の好感度と共に、中の杉咲花さんへの好感度も下がるのだと思う。

連ドラとして最も大切な、主人公の"貫く思い"が強調されないから…

良くないのは、演技指導だけではない。脚本も褒められたものではない。3分頃に、いつも通りに激高する千代が、大山社長に直談判すると劇団員を “焚き付ける” シーンがあった。そう、“焚き付ける” ように見えてしまう。なぜなら、千代が、あんなに激高するほど「鶴亀家庭劇」に強い思い入れがあるように見えないからだ。

これも、先述の表情と同じで、千代は自分自身の演技や芝居、鶴亀家庭劇への拘りよりも、この6週間ほどは、他人の騒動に首を突っ込んで、自分の不満を爆発させて、何となく「流石、千代ちゃん」と褒められて天狗になっているだけのエピソードばかりが続いたから、今になって「あんたにとっての家庭劇て そないもんだしたんか!?」と一平を責め立てたが、それこそ「千代、あんたにとって家庭劇はどないもんだしたんか!?」と聞きたくなる。

こう言う連ドラとして最も大切な、主人公の “貫く思い” みたいなのが強調されないから、前回の感想に書いたように、本作は「泣き笑いのエピソードの箇条書き」と思ってしまうのだ。

「ボソ」と「怒鳴り声」が連続すると、本当に聞き取り難い

それにしても、今朝、ある読者さんから、「千代のボソの早口が聞き取り難い」との、Web拍手コメントを頂いた。私なりの回答は『Web拍手コメントへの返信 (2021/3/31に頂いた分)』に書いたので、興味のある方は是非とも読んで頂きたいのだが。

今回も、あった。前述の一平への恫喝みたいな台詞の直前の「大山社長に 解散 取り消してもらうんだす」だ。恐らく、演出家は、千代が「機転が利く」とか「行動力がある」のを表現するために早口にしているのだろうが、それをボソ(小声)にするから、何となく “嫌味な女” に映ってしまう。

「わてに、任せとき!」みたいな “姉御肌” も考慮しているのだろう。でも、この「ボソ」と「怒鳴り声」が連続すると、本当に聞き取り難い。その上、千代の「言葉」と言うよりも、脚本上の「台詞」に聞えてしまう。だから、ドラマに引き込まれない。ここも、何とか改善して欲しい部分だ。

千之助の「おもろないわ。何もかもじゃ」は、勿体ないことをしたと思う…

4分頃、千之助(星田英利)が「おもろないわ。何もかもじゃ」と稽古場を出て行くシーンがあった。ここの脚本も勿体ないことをしたと思っている。

今、ドラマの中は “戦中” だ。そして、今、日本は、世界は “コロナ禍” だ。どちらも先が不透明で、やりたいこともやれず、上手く行かないことばかりだ。命の危険もあるのも、似たような環境だ。だからこそ、上手く、ドラマの中と現実を重ねたら、この千之助の言葉は、多くの人、少なくとも今の私の心にはグサッと刺さったはず。

でも、刺さらない。それは前回の千之助があるから。そう、朝ドラ、連ドラとはそう言うものなのだ。脚本家が箇条書きに書いても、視聴者は繋げて考える。私は、基本的にドラマと現実をシンクロさせる必要はないと思っている。でも、朝ドラに関しては、視聴者の毎日の生活に溶け込んでいる一面があるから、少しは現実に寄り添っても良いと思っている。

だから、前作『エール』での、志村けんさんの死を意識した編集も、夏の甲子園が中止になった現実を意識した終盤の展開を評価した。そう言う意味でも、本作の脚本には、がっかりしている。まあ、現実をフィクションに絡めるかどうかは、脚本家や制作統括の意図が影響すると思うが…

劇団の場面では、千代は「一平」でなく「座長」と呼んだ方が良いと思う…

千代が土下座して、家庭劇の存続を訴える場面があった。「えっ? 千代って、そんなに家庭劇に思い入れがあったの?」と疑うような台詞の連発に参ったが、一番引っ掛かったのが、「一平 お願い出す…」だ。ここは、「一平」でなく「座長」と呼んだ方が良かったと思う。

まあ、一平の母親の一件の時も公私混同が甚だしい千代だったが、この場面こそ、夫の一平を立てる意味もあるし、尊敬の念を込めて「座長」の方が良かったと思う。やはり、こう言う小さなことの積み重ねが、主人公への共感や感情移入をさせにくくしていると思う。

積み重ねが無いのに「これ以上 大事なもん」と言われても困る…

そして、今回の15分間で、最も問題な千代の台詞が、5分過ぎのこれだ。

千代「これ以上 大事なもんが のうなってしまうのは
   もう ごめんだす」

戦中を描くドラマ、朝ドアでは、主人公の台詞としては常套句と言って良い程の台詞だ。他にも、ヒロインの常套句みたいな台詞をこの脚本家は千代に言わせる。言わせるのは勝手だが、その前段の積み重ねが無いから、どうしても視聴者が好意的な脳内補完をしないといけない。

だって、余程、好意的に脳内補完をしていないと、千代にとって「これ以上 大事なもん」に「鶴亀家庭劇」と認識していたようには見えないから。稽古もしないし、台本も読まない。舞台のシーンではちょこっと出て拍手を取るだけ。それで「これ以上 大事なもん」と言われても困るのだ。

千代が"機転が利く"ように見せるために、千代が"一芝居"打つエピソードが欲しい!

世間では、「みつえ(東野絢香)の方が千代より良い」との意見があるようだが。前々回だったか、福助(井上拓哉)が最後にトランペットを吹くくだりがあった。その時、唐突に田島(紅壱子)が登場したから「?」と思っていたら、やはり今回の「供出」のエピソードに絡めて来た。

まあ、「大日本婦人会」も「供出」も、戦中を描く朝ドラでは、お約束ネタだから、それ自体はどうこう言うつもりはない。それに、今週の前半を思い出せば、トランペットを供出させると言うのをやりたいのは分かるのだが。何か、違うと言うか、物足りないと言うか。

それは、最近のこの類のエピソードは、なぜか主人公でなく、脇役が “一芝居” を打って一件落着しているケースが多いと言うこと。例えば、今回なら、不自然に千代がいる場面で、みつえが “一芝居” を打った。

先日の福助が舞台で拭いたトランペットの音を聞いて近所が騒いだ時は、ルリ子(明日海りお)たち家庭劇の仲間たちが “一芝居” を打った。もっと振り返れば、高城と小暮が特高に追われている時は寛治が “一芝居” を打った。そう、どれも、脇役が “一芝居” を打っているのだ。

これ、千代が「機転が利く」を表現するのに最適な方法だと思う。でも、千代にそれを使わない。トランペットも分る。でも、千代の家や家庭劇の稽古場に婦人会がやって来て、供出するように言われて、千代の打った “一芝居” によって大事にならずに済んだ… と言うエピソードの方が、主人公が目立つし際立つし、何より機転が利くように映るはず。

なぜ、そう言うのを脚本家は書かないのかが、分からない…

あとがき

「金属の供出してもらうために来ましたんや」と8分頃に、婦人会がやって来ましたが、あのドアについていたピカピカの真鍮のドアノブも気になりますね。もはや、千代が何歳なのか分かりませんが、これ、一番辛いのは一平なのでは? だったら、長年連れ添った妻なら、そこを思いやっても良いような。

やはり、千代が芝居や女優、最近は「人を笑わせる」ことにも拘っているようになっていますが、一平よりも自分がやりたいことを優先させる根拠が見当たらないので、何とも説得力に欠ける展開になっています。何とか、辻褄合わせだけでもして、巻き返しをして欲しいです。


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【これまでの感想】

第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
81 82 83

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内容百久利(坂口涼太郎)が出征。次の公演のため、千代(杉咲花)たちは、稽古をはじめようとするのだが、一平(成田凌)から“鶴亀家庭劇”の解散を告げられる。敬称略作、八津弘幸さん脚本協力、吉田真侑子さん千代“大事なものが無くなってしまうのは、もういやだ”分かり難いので、わざと標準語にしています。あ。。。別に、ほかに意図が有るわけでは有りませんので。。。(笑)そう。今回の問題は、間違いなく、コレだ...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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