連続テレビ小説「おちょやん」 (第81回・2021/3/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第81回/第17週『うちの守りたかった家庭劇』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
昭和16年の暮れに始まったアメリカとの戦争は、初めは大勝利で沸くも戦況は大きく変わっていた。昭和19年1月、鶴亀家庭劇は相変わらず愛国ものの芝居を続けていたが、客の不入りが続いていた。一方、福富楽器店は、敵国の音楽であるジャズのレコードの販売が禁止され、店内は軍歌一色となり、様変わりしていた。そんなある日、千代(杉咲花)と一平(成田凌)の家に幼なじみの福助(井上拓哉)があるものを持って訪ねてくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:原田氷詩(敬称略)
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。
アバンの演出が、これまでと大きく違い過ぎる!
アバンタイトルでの、レコード盤が止まり、レコード盤が軍歌に代わって、時間経過する演出なんて、これまでの本作には無かった感じ。敢えて例えるなら、ドキュメンタリー番組の中の再現ドラマ風な演出。
ちょっとしたことだが、本作は時代や季節や時間の描写が曖昧なのが大きな特徴でやって来たのに、ここへ来て強調するような演出に、やはり違和感を覚えてしまった。それもアバンタイトルで、なぜ、これまでの演出と大きく変えちゃうの? と。
朝ドラで最も大事な"戦中"の演出を"初"に担当されるか…
と思ったら、演出家が本作 “初” 担当になっていた。その原田氷詩氏の過去の担当作品を見ると、まず(恐らく)朝ドラ『ちりとてちん』の演出補、そして同じく朝ドラの『スカーレット」で第24週を佐原裕貴氏と共同演出しているだけ。
「だけ」と言っては語弊があるかも知れないが、やはり、朝ドラのストーリー展開の中で、時代背景が本格的に “戦中” になる時は、多くの作品が “定番の大きな見せ場” であり、多くの視聴者が他の作品と比較する重要な時代だ。
だから、大袈裟に言うなら、その作品が “戦中” をどう描くは、演出家の腕の見せ場でもあるし、作品全体の印象さえも変えてしまう大事な表現箇所であるし、のちの世間の評価を決めてしまう可能性もあることは、これまでの朝ドラを見ていれば過言ではないはず。
別に “本作を初担当” が演出すべきでない… と言うつもりはない。なぜ、プロデューサー陣は、敢えて、ここへ “初” を持って来たのか? と言うこと。あり得ないことだが、私が本作担当の演出家だったら、絶対に担当したい週だから、メインを始め本作担当の他の演出家がどう思っているのか、大変気になってしまった。
エピソードの詰め込みと、淡々とし演出で、今週は大丈夫?
とは言え、全体的には、朝ドラに良くある “戦中” で、登場人物たちに様々な変化が訪れて… と言う定番ネタだ。月曜日で、出征が決まった福助(井上拓哉)にトランペットを吹かせてあげたい、「岡安」を閉店することを決めたシズ(篠原涼子)を支えたい、と言う千代(杉咲花)を描くのが見えて来た… だけ。
こうなれば、『うちの守りたかった家庭劇』のサブタイトル通りに「鶴亀家庭劇」の存続も危ぶまれるのは必至だから、今週は恐らく「3本立て」以上の可能性がある。いつも以上のエピソードの詰め込みに、この淡々とした演出で乗り切れるかどうか心配しかないが、一方で我慢して金曜日まで見るしかないのも事実。
週末には4月になると言うのに、全く千代の話が無いのが本当に困る…
あとがき
全く、面白味が無いと言うか。月曜日から「今度は、みつえと福助か?」と思わせてしまうのが良くないところですね。「福助に赤紙が来た」を視聴者に伝えるまでが、無駄に長いのですよ。だから、面白くない。
むしろ、アバンタイトルで、みつえと福助が赤紙を持って号泣しているシーンから入るくらいの、脚本と演出にガッツを見せてもらわないと、期待感が高まりません。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』
71 72 73 74 75 土
第16週『お母ちゃんて呼んでみ』
76 77 78 79 80 土
第17週『うちの守りたかった家庭劇』
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