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第44回 NHK創作テレビドラマ大賞「星とレモンの部屋」 (2021/3/26) 感想

第44回 NHK創作テレビドラマ大賞「星とレモンの部屋」

NHK総合・第44回 NHK創作テレビドラマ大賞『星とレモンの部屋』公式
『「第44回創作テレビドラマ大賞」受賞作のドラマ化。ひきこもり歴18年のいち子は、家で母親が倒れるが助けを呼べない。チャット相手の涼はいち子に思わぬ言葉を伝える。』の感想。



ひきこもり歴18年の里中いち子(夏帆)。同じひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りが、外の世界との唯一のつながりだ。いち子を何とかしたい母親の初美(原田美枝子)は日々ドア越しに語りかけるが、ある朝突然持病で倒れてしまう。パニック状態のいち子は119番に必死で電話するが、肝心の助けを求めることができない。ようやく部屋から出た時には、母はすでに冷たくなっていた。「遺体を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めてください」いち子からのSOSを受けた涼は、不思議なほどに冷静だった。実は涼にも隠された秘密があった……。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:なし
脚本:佃良太(過去作/)
演出:福井充広(過去作/てるてる、家族純情きらり、おんな城主 直虎、ミス・ジコチョー)
音楽:macaroomと知久寿焼

28歳の気鋭の脚本家による"ひきこもり"をテーマにした作品

28歳の気鋭の脚本家・佃良太氏による「第44回創作テレビドラマ大賞」受賞作のドラマ化が、本作『星とレモンの部屋』。

主人公は、ひきこもり歴18年の里中いち子(夏帆)。ひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りが、外の世界との唯一の接点。そんな娘・いち子を何とかしたい母親の初美(原田美枝子)は毎日ドア越しに声を掛けるが、ある朝突然に持病で倒れてしまう。

パニック状態に陥ったいち子は必死に119番に電話をするが、現実を相手に伝えることが出来ない。無言の母を思って、部屋を出た時には、母は既に亡くなっていた。

もはや、助けと求めるのはチャット相手の涼しかおらず、涼は、遺体を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めれば、腐敗臭を和らげることが出来ると言うアドバイスを、冷静にしてくる。実は、涼にもいち子に隠していた秘密があった… と言う物語。

2018年1月、82歳の母親とひきこもりの52歳の娘の親子が孤独死した事件

本作は、2018年1月、北海道札幌市のアパートの一室で、82歳の母親とひきこもりの52歳の娘の親子が、飢えと寒さによって孤立死した姿で見つかったと言う実際の事件がモチーフになっていると思われる。

2018年3月5日付の北海道新聞の記事によると、1月6日、検針に来たガス業者が異変に気づき、アパートの住民が室内に入った際に、親子の遺体が見つかった。娘は長年ひきこもっており、死因は、2人共「低栄養状態による低体温症」で、飢えと寒さによる衰弱で、年末までに亡くなったと見られている。

近年社会的な問題となっているひきこもり家族の「8050問題

「8050問題」とは、「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えると言う社会問題です。この背景にあるのは子どもの「ひきこもり」。ひきこもり自体は、1980~90年代は若者の問題だったが、約30年経過した今、当時の若者が、40代~80代、親が70代~80代になり、長期高齢化社会の中で世間で話題になり締めたのが「8050問題」。

描きたいことがぼやけたまま終わった中途半端な社会派ドラマ

この現実の悲劇を、ひきこもりの30歳代の男女の日常に起こった突然の “非日常” を通して、引きこもりをする人の思考や言動の特徴を描いた社会派ドラマとファンタジーの中間のようなドラマだった。正確に言うなら、描きたいことがぼやけたまま終わった中途半端な社会派ドラマだった。

と言うのも、ファンタジー寄りの演出によって、事態の悲惨さや過酷さを和らいだつもりだろうが、その配慮が逆に、脚本に於ける人物描写の粗さや雑さを露呈させてしまったように思う。

夏帆さんら俳優陣の脚本への理解力と想像力の賜物がドラマらしく作り上げた

二人の親の死と、二人の引きこもりの生き様を切り取った割に、キャラクターの掘り下げが乏しく、どこか “長閑(のどか)” であり、“呑気(のんき)” に見えてしまったのが残念だ。

ただ、出演者の夏帆さん、宮沢氷魚さん、田中哲司さん、原田美枝子さんらの演技、脚本の理解力と想像力が素晴らしいために、何とかドラマとして成立した感じだ。

せめて、もう少し、孤立世帯の支援と言う部分にまで拡大解釈できる位に描いていたら、メッセージ性のあるドラマになった可能性はある。まあ、脚本家自身は敢えて意図的にメッセージ性を持たせなかった可能性も大いにあるが…

あとがき

命懸けで母親を助けることが出来ない、大声で人を呼ぶことも出来ない “ひきこもり” の実態を描いたドラマ。

引きこもりになる原因は人それぞれだと思います。従って、大事なのは “ひきこもり” に「生きているだけで、いいんだ」と言う世間の空気が広まっていかないと、孤立世帯に対する「家族への支援」の手は差し伸べられないと思いました。そして、そう言う空気が周囲にあれば、当事者家族は、安心して助けを求められるかも知れません。

幼児虐待のように、ちょっとしたサインを見逃して大事に至るのとは違った、周囲の温かい空気。むずかしいですね。

ワンカットだったかな? 少々グロいカットがありましたが、夏帆さんの迫真の演技と、原田美枝子さんの母性溢れる演技は、一見の価値アリです。上記の公式サイトのリンクから、見逃し配信へ飛べます。


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★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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