連続テレビ小説「おちょやん」 (第73回・2021/3/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第73回/第15週『うちは幸せになんで』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
千代(杉咲花)には、良いお母ちゃんになって幸せになってほしいと本気で願うテルヲ(トータス松本)。千代に女優を辞めさせようと考え、向かった先は鶴亀株式会社の社長、大山鶴蔵(中村鴈治郎)のもとだった。さらに、千之助(星田英利)のいる居酒屋・水月を再び訪ね、あることをお願いする。一方、鶴亀家庭劇の評判を聞きつけ、東京の演劇雑誌から取材依頼が舞い込む。熊田(西川忠志)を含め、喜びに沸く劇団員たちだったが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)
第14週から視聴モードを「好意的な解釈」から「様子見」に格下げしております。
突然、千之助の台詞で"千代アゲ"が始まったのには驚いた!
主題歌明け、本当に驚いたのは、唐突に千之助(星田英利)が “千代アゲ” を語り出したこと。ハッキリ言って、もうこう言うのは本作はやらない方が良いと思う。と言っても、テレビの中に私の声は届かないが。これまでのどこをどう解釈すると、今回の千之助が褒めちぎった千代が見えて来るのか理解に苦しんだ。
それだけでない。脚本家が千之助の台詞で、本来辿り着いているはずの千代を語れるなら、脇役のエピソードやテルヲ(トータス松本)の騒動をやる前に、「お月さんみたいな役者」になって行く過程を描くべきだったのでは? もはや、最も肝心なところを分かっているのに描いて来なかった脚本家の意図すら見えなくなってしまった。
前回と今回では、まるで別の朝ドラを見ているような感覚…
さて。前回と今回では、まるで別の朝ドラを見ているような感覚。これ、好意的な解釈をしていないから、そう感じるのだろうか?
一体テルヲは、自分の余命のことを知って贖罪のつもりで、千代が苦労しないように大山社長(中村鴈治郎)と千之助に、そして千代(杉咲花)が世話になっている人、これからも世話になる人に「千代をよろしく…」みたいに行脚していると言うわけなのだろうか?
それならそれで、前回でも今回のアバンタイトルでも良いから、視聴者だけにはテルヲが “心を入れ替えた” ように見せた方が良かったと思う。なんか、前述の千之助の “千代アゲ” 同様に、水曜日で急に金曜日に向かって舵を切ったような違和感が半端ないのだが…
なぜテルヲが千代だけに固執するように描くのか分からない
それと、脚本家の意図の話ついでに書くと、なぜこの脚本家は、テルヲと言う父親は娘の千代にだけ固執するように描くのかが意図がわからない。別にテルヲが息子のヨシヲ(倉悠貴)や栗子(宮澤エマ)の子どものことはどう思っているのか書いて欲しいわけでは無い。
まあ、この脚本家は千代と家族の描写については超が付く程に適当だから、書きたいところだけ書いているのだろうが。それでも、ここまでテルヲと千代だけ何度も何度もコピペのエピソードをやるなら、千代が「お月さんみたいな役者」だと明確にわかるエピソードを作って欲しかった…
脚本家と演出家は、テルヲの解釈に違いがあると思う…
さて、脚本自体は読んでいないが、台詞と動きから脚本家は、あくまでも、テルヲは、どこまで行っても “クズ親父” で、でも死ぬまでには一度くらいは千代のために “何か” をしてやりたいと言う “親心” が芽生えたように書いている。そう、具体的でなく “何か” をやってやりたいって感じ。
しかし、演出家による演技指導やカット割りや編集や音楽は、テルヲは実はクズでなく、自己表現が下手で不器用だから仕事もせず飲んだくれて病気になっただけ。で、幼少期から散々迷惑をかけ続けた千代に贖罪の気持ちから、“出来る限りのこと” をやってやろうと頑張っていると描いている。
これが、両者のテルヲへの解釈の相違こそが、前回の感想にある読者さんから頂いたコメントの中にあった「脚本と演出の僅かな “差”」だと思う。まあ、実のところは、僅かでなく、大きな “違い”。だから、違和感になるのだ。“差” なら気になる程度で済むはずだから。
あとがき
借金のカタに娘を売り飛ばそうとした父親が、今度は娘を借金取りから守って、一平の撮った写真が、千代が持っている母親の写真の横で遺影になるって感じでしょうか。急に、水曜日からまとめに入りましたね。
う~ん、千代って、結局、テルヲが登場する週しか、主人公としての存在感が無いと言うか、テルヲがいないと脇役同然なんですね。そこが一番問題かと思います。ですから、今週でテルヲが退場して、二度とヨシヲも出て来なければ、主人公としての千代しか書けなくなるので、。離脱寸前の読者の皆さん、一緒に様子見モードで来週に期待しましょう!
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
61 62 63 64 65 土
第14週『兄弟喧嘩(げんか)』
66 67 68 69 70 土
第15週『うちは幸せになんで』/b>
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