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オー!マイ・ボス!恋は別冊で (第9話・2021/3/9) 感想

オー!マイ・ボス!恋は別冊で

TBS系・火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』公式
第9話『好きだから… 一緒にいたい!』の感想。



奈未(上白石萌音)は潤之介(玉森裕太)からのプロポーズに対し、反射的に返答。潤之介は、奈未が仕事や目標のことまで考えた上で返事をしたのかが気に掛かる。そんな折、「MIYAVI」を外された麗子(菜々緒)が行方不明となり、他誌編集長だった麻美(高橋メアリージュン)が後任に。さらに、麗子の処遇に責任を感じる半田(なだぎ武)まで編集部を去ろうとしていて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、美食探偵明智五郎)
演出:田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット) 第1,2,5,8
   石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、テレウスの船、逃げるは恥だが役に立つ) 第3,6,9
   山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、私の家政夫ナギサさん)) 第4
   井村太一(過去作[演出補]/インハンド、恋はつづくよどこまでも) 第7
主題歌:Luv Bias/Kis-My-Ft2

「俳優・玉森裕太」、素晴らし過ぎる!

まず、感想の冒頭に書いておきたいのは、「玉森裕太さんって、こんなに演技が上手かったのか!?」と言うこと。玉森さんのファンにはお叱りを受けるかも知れないが、これが第9話を見て一番感じたこと。もちろん、『信長のシェフ』や『グランメゾン東京』での演技も凄く良かったのだが。

本作、特に第9話では、台詞を喋っていない時の表情、瞳や頬の動き、唇や顎の微妙な揺れで、姉と恋人の “夢” に翻弄されつつ、自分の “夢” も諦めきれない複雑な心情と立場の潤之介を見事に演じたと思う。

特に、家族の食事会シーンや本社屋上の夜景シーンの演技は、これだけドラマを見ている私だが、久し振りに鳥肌が立った。「俳優・玉森裕太」、素晴らし過ぎる!

かなり主人公の性格と言動には好き嫌いが分かれる展開に!

さて、内容。とにかく盛り込み過ぎなのは、今回で始まったことではないから無視するとして…

これ、かなり主人公・奈未(上白石萌音)の性格と言動には好き嫌いが出そうな展開になったと思う。第1話から思い返せば、田舎から上京して、サクッとイケメン君と同棲して、彼の両親に挨拶して、プロポーズされて、大した仕事をしたようには見えない割に “夢” が見つかったことになって、婚約指輪を返しちゃった。

前回までは、会議も現(うつつ)を抜かす程に、仕事中も “恋愛脳” でお花畑だったのに、自分のやりたいことが見つかったら、恋も彼氏も捨てちゃうわけっだから。これで、中沢涼太(間宮祥太朗)に乗り換えたら、更に評判が悪くなるような…

主人公を潤之介として見ると、いい感じのお仕事&恋愛ドラマに!

また、「お仕事ドラマ」としても、「ラブコメ」にしても中途半端なのは重々承知の上で、今回がこれまでで一番良かったと私の目には映った。

やはりそれは、私の好意的な解釈によって、第9話の主人公を “玉森裕太さんが演じる潤之介” に決めたからだ。潤之介の優しさ、弱さ、自立心、苦悩、葛藤… が、終盤の屋上でのシーン、劇伴が外された「4分5秒」に凝縮されて描かれた。

この直後の例のベンチで一人泣く奈未の失恋シーンなんて、比べ物にならない。あの年齢の若い人たちが、自分の将来の仕事に “夢” を描けることの美しさと幸福感。それを、第9話で見たような気がする…

あとがき

第9話への世間の評価は目にしていませんが、これまでで一番良かったです。宝来家のこと、「MIYAVI」編集部のこと、麗子(菜々緒)の生き様、潤之介(玉森裕太)の葛藤、どれも心に沁みました。

残念なのは主人公の描写不足により、奈未だけにイマイチ共感しづらいところです。でも、最終回に期待しようと思います。最後に、やっとオジサンが楽しめるラブコメになって来て良かったです。


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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