連続テレビ小説「おちょやん」 (第62回・2021/3/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第62回/第13週『一人やあれへん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
社長の大山鶴蔵(中村鴈治郎)から、父親の名前を継ぎ、二代目天海天海を襲名するよう言われた一平(成田凌)。周囲の期待をよそに断ってしまう。それは女好きで、母親を追い出した父・天海への恨みからだった。しかし襲名は社命であり絶対。一平が断れば、鶴亀家庭劇の存続も危ない。そんななか、実家の岡安で夫婦ゲンカの愚痴を吐くみつえ。それを叱るシズ(篠原涼子)。そんな母娘を見て、千代(杉咲花)はあることを思いつく…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)
社長の計画は、もっと前段で描いておいた方が良かった…
前回の終盤から今回の中盤まで、一平(成田凌)が誰の名を継ごうが、どうでも良くて、私が見たいのは「千代が女優になって行く物語」だと思って見ていた。すると、7分頃に、社長の大山鶴蔵(中村鴈治郎)が「天海天海一座と須賀廼家万太郎一座の対決をな 何としても実現して この道頓堀を盛り上げてもらわなあかん」と言っていた。
これ、順序が違うと言うか、目指すこととやっていることが違っているのでは? と思ってしまった。
一平が2代目襲名しただけで、客がやって来るとは思えない
まず、大山社長に前述のような計画があるなら、「鶴亀家庭劇」を作る前に示しておいた方が分かり易かったのでは? そうしておけば、「鶴亀家庭劇」は「須賀廼家万太郎一座」と同等レベルの芝居一座にならなければいけないと言う “糧” が生まれて、一平と元「須賀廼家万太郎一座」所属の千之助(星田英利)の対立構造を面白く描けたのでは?
でも、本作はそれをしなかった。いや、むしろ、今の「鶴亀家庭劇」のレベルは、千之助におんぶに抱っこの状態で、明らかに「須賀廼家万太郎一座」とはお話にならない位に差がある。
そんな状況で、座長の名前をすり替えただけで、大山社長の言うような “対決” が実現するのかとも思うし、そもそも一平が2代目襲名しただけで、客がやって来るとは思えないのだが。
まあ、現実では、2代目襲名しただけで、人気が出るケースがないわけでもないが、本作に於いては、一平の実力は継いだところで… と言うレベルにしか描かれていないし…
なぜ千代は"一平の母親なら襲名を承諾させられる"と…?
あと、後半で良くわからなかったのが、なぜ千代は、一平の母親なら一平に2代目襲名を承諾させられると思ったのか? 一平の母は酒好き、女好きで型破りな夫に捨てられたと記憶している。だとするなら、恨んでいる可能性もあるわけで、むしろ息子には父親の名前を継がずに、「一平」で頑張って欲しいと思う可能性を考えないのか?
尺稼ぎのための「岡安」から話を繋げようとするから、千代が後先を考えずに行動あるのみのような人に映っちゃう。更に、千代と言うヒロインは “母親” に関して、いろいろな感情を持っている設定なのだから、きちんとモノを考える人に描いた方が良かったと思う。
この安易な展開で、「千代は機転が利く」と思って作っているとしたら、先が思いやられる…
あとがき
本作のメイン・ディレクターである梛川善郎さんが演出すると、どうして登場人物たちが大声になって、笑えないコントみたいなのが増えるのでしょうね。そう言うのが「大阪」、「BK(NHK大阪)制作の朝ドラ」だと思っているのでしょうか。
それと、この「2代目襲名」のエピソードも、一平が襲名したくないと言う思いを込めた「鶴亀家庭劇」の演目へ重ねて描くべきではないかと思います。それが、演劇をテーマに据えた朝ドラがやることでは? なぜ、今回に限ってやらないのか、理解出来ません。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58 59 60 土
第13週『一人やあれへん』
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