アノニマス~警視庁“指殺人”対策室 (第6話・2021/3/1) 感想

テレビ東京系・ドラマプレミア10『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室』(公式)
第6話『偽りの復讐』の感想。
警察内で「アノニマス」と指対のつながりが噂され、特に万丞(香取慎吾)が疑われる中、専門学校生の香(川島鈴遥)が来訪。香宛てに大学野球部次期エース候補の恋人・総一郎(田中偉登)を中傷するメールが届き、前日から彼と連絡が取れないという。四宮(清水尋也)は監禁された総一郎の映像をウェブ上で発見。香は犯人の声が亡くなった慶太(岩上隼也)に似ていると話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:小峯裕之(過去作/家政夫のミタゾノ1,2,3、SUITS/シーツ2) 第1,2話
玉田真也(過去作/JOKER×FACE、40万キロかなたの恋)) 第3,5話
入江信吾(過去作/相棒シリーズ4-7,6-6、警視庁捜査一課9係シリーズ) 第4,6話
演出:及川拓郎(過去作/刑事7人シリーズ、刑事ゼロ、ケイジとケンジ) 第1,2,3話
大内隆弘(過去作/健康で文化的な最低限度の生活、僕はどこから) 第4,6話
湯浅弘章(過去作/増山超能力師事務所、ワカコ酒、探偵が早すぎる、死役所) 第5話
音楽:山下宏明(過去作/新町川、東野圭吾カッコウの卵は誰のもの)、丸橋光太郎
OPテーマ:アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
主題歌:香取慎吾 feat.WONK「Anonymous」(Warner Music Japan)
序盤で「指対室」が手を出せない状況を構築したのは秀逸!
第6話を見終えて、一言。“指殺人” をテーマにした刑事ドラマとして、更に一段昇格したと思う。
まず、凄かったのは、刑事ドラマなのに、刑事たちが忙しく動き回るのでなく、事件にタイムリミットを設けて、初動捜査では情報がほぼ無い中で事件が進行して行き、捜査は “ネット民たち” が勝手に始め、「指殺人対策室」が手を出せない状況を構築したこと。
これによって、捜査も世間の動向も、「指殺人対策室」は第三者的に見ているしかない中で、緊張感や危機感、デジタル捜査とアナログ捜査の対立、「指対室」内の分裂と困惑を創出した。
事件を捻り凝ったものにし、本作らしい皮肉を見事に描いた
多少、展開に強引なところも無くはないが、とにかく、事件そのものを捻り、凝った内容にすることで、「ネットを利用しているつもりが、ネットに利用されていた」と言う、本作らしい皮肉を見事に描いた。
あとがき
刑事ドラマなのに、謎解きの面白さを追求するのではなく、ネット社会に於ける “指殺人” の恐ろしさを描くことをメインにしているのが、類似作品と決定的に違いますね。それでいて、きちんと「正義と悪」の境界線は明瞭で、“縦軸” の入れ方も全体を決して邪魔をしない。骨太の新感覚クライムサスペンスになっていると思います。
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