連続テレビ小説「おちょやん」 (第59回・2021/2/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第59回/第12週『たった一人の弟なんや』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
弟のヨシヲ(倉悠貴)の素性とともに、脅迫電話の一件にもヨシヲが深く関係していること知った千代(杉咲花)。一平(成田凌)は、座長として鶴亀家庭劇を守るために、大山社長に相談しようと決意する。しかし千代は、ヨシヲには性根を変えるよう自分が説得するから待ってほしいと一平に懇願する。そんなことがあった翌朝。何も知らないシズ(篠原涼子)たちは、ヨシヲと一緒に岡安に住んだら良いと微笑む。こらえきれない千代は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
これまでに、もっと千代を"あかん家族でも助ける いい人"に描いておくべきだった…
どうせ、今回のアバンタイトルで使い回すと思ったから、前回の感想で触れるのをやめておいたのが、次の千代(杉咲花)の台詞だ。
千代「ヨシヲのためだけやあらへん。 このままやったら うちが あかんようなってしまう」
この台詞、アバンでも印象的に編集し強調していることから、脚本家も演出家も、「千代は、どんな “あかん家族” でも助ける “家族を大切にする いいひと”」を視聴者に訴えたいに違いない。
確かに、この部分だけ削れば、もしくは、千代と同じ位にお人好しか、懲りない人なら共感するかも知れない。しかし、第1話から見ていれば、特に、 父・テルヲ(トータス松本)が千代や周囲の人たちにやって来たこと、千代がテルヲにやって来たことを考えれば、「千代ちゃん、いくら家族でも、また助けるの?」と思う視聴者が大半ではないだろうか。
そして、千代が、どんなにあかん家族でも助けることが “家族愛” だと思っていて、それを自分がやらないことが “あかん” なら、テルヲを捨てたこととも合致しないし…
今後も千代が"いい人"で"明るく楽しい人"で"人気者"を、もっと強調し続けるべき!
本来なら、この台詞によって、「よっ、千代ちゃん。また、“あかん家族” を救うのか!」と思わせる必要があるのだ。しかし、そう思えない、思い辛い原因は、たった一つ。千代が基本的に “いい人” であり、“人助け” ばかりしている “お節介” に見えるように描いて来なかったからだ。
特に、最近の千代の印象と言ったら、大声で怒鳴ったり、芝居の稽古もしないで脇役の話に首を突っ込んだりしているだけ。
せめて、公式サイトに記載のある “機転が利く” が上手く印象付けされていれば、あちこちに首を突っ込んで問題解決するように見えたが、本作はそれをもやって来なかったから、自分が「喜劇女優になる」と言うことまで問題を解決しようとしているように見えないのだ。
既に全体の半分を過ぎているから難しいとは思うが、千代が “いい人” で “明るく楽しい人” だから “人気者” と言う流れは、今からでも強調した方が良いと思う。
千代と一平が何よりもやるべきは、道頓堀を放火犯たちから守ることでは?
さて、話は意外な方向へ進んだ。とにかく、千代はヨシヲをヤクザ者たちから足を洗わせる、そのためなら金も出すと言い出した。まあ、これが、脚本家の家族愛の表現らしいからしょうがない。しかし、千代はもちろん、一平(成田凌)が今最初にやるべきことは、道頓堀の劇場を放火犯から守ることでは?
一平が、大山社長への報告よりも千代に肩入れするのに少々違和感…
千代もヨシヲからあれだけの決意を聞いたなら、自分をここまでにしてくれた道頓堀の芝居の灯を絶やさないことへ全力を注ぐのが筋ではないだろうか。それを、まあ、やはり家族愛なのだろう。似たような苦しい幼少期を送った同士だからか、家族愛を優先させてしまった。
これ、やはり、一平は大山社長(中村鴈治郎)に事実を告げ、夜回りなどの大作を早急にとり、千代には「勝手にせい」と突き放した方が、自然な展開になったと思う。とは言え、のちのことを考えれば、一平が千代の味方になっておく必要があると、脚本家が考えたのだと思うが。
一平は千代の身の上話をする程、13年間も千代を見て来たのか?
次の一平の台詞にも違和感が…
一平「俺は13年 あいつのこと見てる」
まあ、確かにあれだけ流暢に「千代の身の上話」を語られたら、一平は13年間ず~っと千代を見て来たようにすり込まれてしまうかも。でも、ちゃんと第1回から見て来た視聴者なら、この台詞が明らかに、これまでの描写から意図的に誘導していることは分かるはずだ。
特に、鶴亀撮影所時代の千代と一平のやり取りについては。もう、こうやって、描いて来なかったことの穴埋めをするしかないのは、ほぼ諦めと同時に受け入れようと思うが、そもそも、私には、この時点でも「一平がヨシヲを説得する暇があるなら社長に…」と言う思いがあるから、穴埋めしようにもできないが…
あとがき
明日は、今回の一平が話した「千代の身の上話」に続いて、ヨシヲが自身の身の上話をして、涙を誘って終わりですかね。とにかく、毎回書きますが、なぜ千代は稽古に参加しないのでしょう?
序盤での朝食の時は “ヨシヲが気になって” が出来たのなら、稽古中も “ヨシヲが気になって” をやって、とにかく、千代が学習能力があろうが無かろうが、芝居も家族も “本気” と言うのを描いてこその「明日も晴れやな」ですよ。だって、今夜にも3軒の芝居小屋が放火されるかも知れないのですから。
感動させたいのは分かりますが、千代の心情描写が雑過ぎると思います。今からでも、しっかりとやって欲しいです。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
41 42 43 44 45 土
第10週『役者辞めたらあかん!』
46 47 48 49 50 土
第11週『親は子の幸せを願うもんやろ?』
51 52 53 54 55 土
第12週『たった一人の弟なんや』
56 57 58
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