相棒 season19 (第16話・2021/2/17) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season19』(公式)
第16話『人生ゲーム』の感想。
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は交番の前で見掛けた小学生の将(山城琉飛)から、友達を助けてほしいと頼まれる。一方で、大槻(西興一朗)と安村(今野浩喜)という男2人による誘拐事件が進行。将の話から右京と亘は誘拐を想定して動き出す。右京は安村に接触。亘は息子の翔太(加藤憲史郎)が誘拐されたはずの会社社長に話を聞くが、誘拐を否定され、その事情を探る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:瀧本智行/演出:東伸児(敬称略)
導入部だけでも"相棒らしくて"、かなり満足度が高い!
冒頭の約40秒間1カットの家族の描写から、「今回は、いつもと違うぞ!?」と思わせて始まった第16話。まず、特命係が事件に関わって行く過程も、最近は強引な設定が多い中、更に、わざわざ右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)が電車を乗り継いで「吉宮鮮魚店」へやって来て閉店。
その近所にスーパーマーケットが出来て、店が閉店ならと歩いていると、一人の少年から声を掛けられて… と、普通と言えば普通なのだが、あとで全部が繋がると言う意味で、とても “相棒らしい” 導入部で、これだけで、かなり満足度が高い。
「親告罪」を上手く捻った展開も、実に良かった
ただ、今回の事件が面白いのは、既に起きてしまった事件の犯人を見つけ出すとか、事件の発生を未然に防ぐとか言うのではなく、名誉毀損罪や侮辱罪、ストーカー規制法違反、過失傷害罪など、被害者のプライバシーが侵害される等の不利益が生じる恐れがある犯罪である「親告罪」であること。
要は、少年からの申告があったから警察が動けて事件が解決できると言うのを上手く使っていること。
「親告罪」を活用して、視聴者と特命係を一体化させた
だから、特命係には、最初から手掛かりが無いまま、捜査をして、次第に事実に辿り着き、更に最終的に犯人の不審な動きから、別件逮捕的に真実に辿り着くと言った凝った展開だ。更に、全体の凝った展開を、映像的にも視聴者にも推理させるように程良いさじ加減で見せる部分と見せない部分を作って、面白味を増した。
もちろん、若干分かり難さも否めないから、好みが分れる作風にもなったとは思うが…
『相棒』には市井に生きる人々の哀傷や嘆きのようなものを、丁寧に描いた心の沁みる一話も良く似合う
そして、『相棒シリーズ』ではちょっと珍しい “年の離れた友情” を扱って、『相棒』で泣かされたのはいつぶりだろう? やはり、『相棒』には、今回のように市井に生きる人々の哀傷や嘆きのようなものを、丁寧に描いた心の沁みる一話も似合うと思う。
出来れば、こう言うしっとりとした普通に生きる人々のペーソスのあるエピソードと、ユーモラスにレギュラーの登場人物を描いて、バランスの良いストーリーを、2時間スペシャルで見てみたい…
あとがき
まさか、『相棒』で泣かされるとは思いませんでした。それに、元和菓子職人の安村(今野浩喜)のキャラクターが良かったので、家庭料理店「こてまり」で働くとか、たまに料理人として登場して欲しいです。そして、最後の角田課長(山西惇)の “ルール違反” のオチも、お見事でした。
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