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青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平― (第6話・2021/2/16) 感想

青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』公式
第6話『新人の教師を救う…はずが!? ブラック職場を断罪』の感想。
なお、原作の漫画、佐々木充郭「スクールポリス」(ポプラ文庫)は、未読。
また、本作は昨夏に全話を撮影終了しているため、要望などは基本的に書きません。



隆平(藤原竜也)は恋人だった香里(明日海りお)が死亡した件に関して、涼子(真木よう子)が何かを知っているとにらむ。職員室では、1年副担任の新津(須賀健太)が、同学年担任の古賀(兒玉宣勝)らに仕事を押し付けられ、疲弊していた。柴田(泉澤祐希)はそんな新津を助けたいと立ち上がる。だが、他学年のことに口を出さないという教師間の暗黙のルールが立ちはだかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画佐々木充郭「スクールポリス」(ポプラ文庫)
脚本:大石哲也(過去作/遺留捜査シリーズ、満願) 第1,2,4
   山岡潤平(過去作/家政夫のミタゾノ1,3,4) 第3,5
   小島聡一郎(過去作/俺のセンセイ) 6
演出:国本雅広(過去作/デカワンコ、保育探偵25時、カンナさーん!) 第1,2,5
   白川士(過去作/ドクター調査班、遺産相続弁護士 柿崎真一) 第3,4,6
   高橋貴司(過去作/家族の旅路、限界団地)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス)
主題歌:追い風/SHE’S

完全な「2本立て」状態で、2本とも中途半端で終わった…

私の頭の中を、「なぜ、こんな展開にしたのだろう?」とか「こうやっておけば良かったのに…」と言う思いばかりがグルグルと巡って終わった『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』の第6話。もはや、完全な「2本立て」状態。それも、どちらも中途半端。お陰で、第1話や2話の頃に期待していたものが、どんどん薄まった。

と言うわけで、希望や要望を書いても意味がないから、なぜこうなったのかを考えてみた。

生徒間の問題を描き終えてから、教師間の問題は描くべき!

最初に考えるのは「2本立て」の1本目である「教師への教師によるイジメ問題」だ。まず、本作を大前提として「学園ドラマ」とするなら、教師間のエピソードは、生徒間のエピソードを描き切ったあとでやるべき。

だって、そもそも嶋田(藤原竜也)は、住浜署生活安全課少年係の刑事だから、学校で起こる “教師では解決できない” 子どもたちの問題を解決するための存在。だから、まずは徹底的に生徒間に起こってる学校内外の問題を解決していくのを描くべきでは?

赤嶺中学校は校則が緩い学校だから、もっと生徒の問題があるはず

いや、脚本家の意図も分からなくもない。生徒間に様々な問題が発生するのは、教師の間にも問題があり、それを「ブラック中学校」と言いたかったのだろう。だから、教師の問題を描くのは間違っていない。

しかし、校内で自由にスマホを使い、自由にお菓子を食べられるような “校則の緩い学校” なら、もっと潜在的な生徒の問題を抱えていると思うのが自然ではないだろうか? だから、間違っていないが、その前に、生徒に起きているであろう問題や事件を描いてから描いて欲しかったのだ。

「教師間のイジメ問題」が、「職場環境改善の話」へすり替わったのも物足りない

また、1本目の「教師への教師によるイジメ問題」には、物足りなさもあった。まず、あの執拗なイジメを繰り返した2人の教師によって、若い教師が過労で疲弊し、それがもとでひったくり事件が起きて… と言う “単純な教師による教師へのイジメ” の話だったのに。

終盤では、イジメを繰り返していた2人の教師を含めて、校長に職場の労働環境の改善を訴える話にすり替わったのが物足りない一つの要因だ。

教師をイジメた2人のパワハラ教師に"お咎めなし"も物足りない

確かに、教師の労働環境問題は大きな社会問題ではある。でも、このエピソードで本作が描くべきは、嶋田がお得意の “荒療治” で、2人のパワハラ教師に対して、きっちりと言葉で叩きのめし、出来るなら男子生徒にセクハラした女性教師にやったように手錠をかけて脅す… 事だったと思う。

せめて、屋上で教師たちが、校長に対峙した際に、「お前たちは校長に要求できる立場か!」くらいは言って欲しかった。

"教師以上に生徒を大切にするヒーロー"的な嶋田は何処へ?

だって、最初の頃の嶋田は、SNSトラブルや生徒の薬物疑惑、盗撮事件、教師のマタニティーハラスメント、人種差別などの社会問題に直面した時、教師でも生徒でも、法に触れれば容赦なく逮捕し、ドラマならではの荒療治で、生徒や教師の心に様々な化学変化を起こす、ある意味での “教師以上に生徒を大切にするヒーロー” だったのだ。

だから、生徒を守るために、教師たちには健全でいて欲しいと言う展開にすれば良かったと思う。

「個人的な恨み」は「正義感」、それも「警察官の正義感」とは全く違うものでは?

ただ、問題は、「2本立て」の、もう一本である「嶋田の復讐劇」だ。最初の頃は、あくまでもドラマの “縦軸” だと思っていたが、第5話あたりから完全に “主軸” になって来ている。いや、恐らく、最初から「嶋田の復讐劇」を後半から最終回にかけて描く予定だったのだろう。

それによって、1時間の「2本立て」のバランスがおかしくなって、もはや、ドラマの雰囲気がガラリと変わってしまったように思う。だって、恋人や妻や家族など自分の大切な人を殺したヤツに復讐したいなんて、「個人的な恨み」であって「正義感」、それも「警察官の正義感」とは全く違うものだから。ただの「嶋田の恨み節」ではないか?

あとがき

私は、こう思います。

嶋田に、中学生時代にイジメを受けた過去があって、自分は誰にも助けられず、自分の力で這い上がり、法を守らせる警察官になった。その嶋田が、新制度「スクールポリス」の第1号へ志願して、あくまでも、教師と生徒の “フェアで第三者” にしておけば良かったのでは… と。

そうすれば、生徒と教師の両方の問題に首を突っ込むのもアリですし、その方が、「学園ドラマ」でなく「ヒューマンドラマ」として構築できたと思うのです。ここ数回、期待した方向からずれて来ているのが残念でなりません…


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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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