Eテレ【名作照明ドラマ】「ハルカの光」〔全5回〕 (第2話・2021/2/15) 感想

NHK Eテレ・Eテレ【名作照明ドラマ】『ハルカの光』(公式)
第2話の感想。
「エクラ」に年配の古山(塩見三省)と息子らしき良太郎(渡辺大知)が来店。良太郎から結婚記念の品を探していると聞いたハルカ(黒島結菜)が両親思いの息子だと感心すると、古山は気分を害したのか店を出て行った。すると良太郎は古山は父ではなく恋人だとハルカと西谷(古舘寛治)に告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ハルカの素直な気持ちが、心地良いユーモラスなシーンに
第2話に脈々と流れていた3つのことがある。
1つは、ハルカ(黒島結菜)の “光への愛”だ。照明器具ではなく “光” への強い愛。それ故に、 「エクラ」に来店して来た年配の古山(塩見三省)と良太郎(渡辺大知)を “見た目” で “親子” と決めてしまうのだが、のちにそれが過ちだと分かるが、「過ちにも程があります」と更なる強烈な一撃を食らわす。
こう言う単刀直入だが、嘘のない言葉が、相手の心に突き刺さる時がある。屈託のないハルカの素直な気持ちが、心地良いユーモラスなシーンとなった。
長年苦悩と葛藤を繰り返した古山だから、繊細な良太郎と…
2つ目は、その古山の知的で繊細な心情だ。ハルカに「家族を大切に」と言った直後の、ハルカの表情を見て「余計なお世話だったら ごめんね」と言う。
古山は一瞬のハルカの表情でとハルカの “見た目” で10年前の東日本大震災に関係があると察知したに違いない。そう言う古山が、母親からの期待を叶えられない “自分” と言う存在に、どれだけ苦悩し葛藤したのかは計り知れない。そんな古山だから、更に繊細な感覚の持ち主である良太郎をパートナーに選んだと思う。
良太郎にとっての"性別"と"結婚"は、"人生"そのものなのだ
3つ目は、そんな古山の “家族” になるために結婚したいと言う、良太郎の “脚本家になりたいと言う言葉のセンスの良さ” だ。病院で面会したいだけなら養子になる方法もある。でも、良太郎は、一度「エクラ」を出て行ってしまった古山へ、こんな言葉をかけた…
良太郎「この性別を やめたいって思う時はね
知らない誰かに とやかく言われた時じゃなくて
大好き人の力になれないって時なんだよ」
古山「今のは いい… 台詞だね」
まず、良太郎にとって、「性別=自分」であると言うこと。そして、「結婚=社会で最も小さな家族構成」と言う意識で物事を捉えている。それが良太郎と言う人間。自分が結婚したいと思うパートナーの大きな支えになることが、良太郎の生きたい人生なのだ。
真っ赤で情熱的な心臓から発する一つの光源が反射して…
そんな3つが、あの“光の魔術師” や “光の詩人” 等の異名を持つドイツの照明デザイン界の巨匠、インゴ・マウラーが作ったテーブルランプ「ワン フロム ザ ハート」だ。
映像にあったように、赤いハートの形をしたシェードの中に光源が入っており(器具の下に小さなワニも隠れています)、上部にハート形の鏡が付いており反射して美しい陰影を生み出す仕掛けになっている。
真ん中に真っ赤で情熱的な心臓があって、その中から出て来る光のエネルギーが、上部に取り付けられたハート型の鏡に反射して、壁などにハート形の灯りを灯す。一つの光源が、反射して、他の場所を照らす。それも “ハート形” に…
2人にとって互いが"光源"で"鏡"で"未来を照らす光"を創る
きっと、古山と良太郎にとって、互いが “光源” であり “鏡” であり、二人が創り出した夫婦と言うカタチこそが、新たな未来を照らす光になっているのだ。
正に、インテリアを超越して芸術品の領域に達したとされる「名作照明」には、創造される過程にも「光と人間」の秘密が詰まっており、そのことが第1話に続いて、押し付けがましくない真摯な態度で描いたのが良かった。
あとがき
今回も「ユーモアとペーソス」のバランスが巧みな、見事なヒューマンドラマでした。因みに、下に購入先のリンクを書いておきますが、「我が家の結婚記念日にも、あれを買おうかな?」と思った方。現在、10万円以上しますので…
第2話で紹介された名作照明は、“光の魔術師” や “光の詩人” 等の異名を持つ照明デザイン界の巨匠で40年にも亘り、独自のランプや照明デザインを行ってき照明デザイナー、インゴ・マウラーによるテーブルランプ「ワン フロム ザ ハート」です。
赤いハートの形をしたシェードの中に光源が入っており(小さなワニも隠れています)、上部にハート形の鏡が付いており反射して美しい陰影を生み出す仕掛けになっています。置き場所は壁際がおススメです。
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第1話に登場した照明器具は、フィンランドの建築家・建築家のAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)が手掛けた「A330S Golden Bell(ゴールデンベル)」。「金の鐘=ゴールデン・ベル」の名が示すように、金属製の鐘のような美しさと滑らかなシルエットが特徴です。1937年発売当初から人気のロングセラー商品でもあります。
シンプルなデザインなので、いろいろは場面で使える上に、単体で楽しむのも素敵ですが、カウンターやダイニングテーブルの上に複数並べると、グッとお洒落な空間になります。
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【これまでの感想】
第1話
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