相棒 season19 (第15話・2021/2/3) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season19』(公式)
第15話『薔薇と髭の不運』の感想。
お気に入りの配達員・池澤(瀬川亮)を追って引ったくりを遭いかけたバーのママ・ヒロコ(深沢敦)。麗音(篠原ゆき子)のおかげでけがもなく済むが、バーの客・速水(綱島郷太郎)が殺された事件の犯人がヒロコを狙った可能性が浮上する。速水の愛人らしい郁美(吉井怜)が疑われる中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は速水の友人で第一発見者の相馬(佐伯新)を訪ねる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:山本むつみ/演出:片山修(敬称略)
麗音と茉梨を効果的に使った1話として、評価したい!
世間にいる多くの古参の『相棒』ファンには “ウケ” のよろしくない麗音(篠原ゆき子)と “小手鞠” こと小出茉梨(森口瑤子)だが、私は、『相棒』シリーズのマンネリ化を打破する意欲的な挑戦だと好意的に見ている。だから、今回は、その2人を効果的に使った1話として、まず評価したい。
『杉下右京の事件簿』風だが、相棒らしさはしっかりと健在
とは言え、冒頭で “ほぼ” 真犯人に見当が付いてしまったのはご愛嬌とし、更に全体的に右京(水谷豊)が中心に事件を解決する久し振りの『杉下右京の事件簿』のも気にならないと言うと嘘になるが。
でも、ちゃんと “無駄にイケメンの刑事さん” として冠城(反町隆史)しか出来ない役割が与えられた上に、ちゃんと “相棒” として動いていたので、全体的には、『相棒』らしくて良かったと思う。もちろん、青木(浅利陽介)の使い方も、意外に新しくて面白かった。
ゲイのヒロコと男勝りの麗音とのアンバランスな関係も新鮮
また、亀山薫(寺脇康文)の知人でバーのママ・ヒロコ(深沢敦)が、『season18』の第18話『薔薇と髭との間に』以来、久し振りの登場。ほぼ準レギュラーの楽しいキャラクターなので、登場するだけで『相棒』らしさが出て来た。また、ゲイのヒロコと、男勝りの麗音とのアンバランスな関係も新鮮だった。
特命係の身近な人の問題を解決するのは、久し振りで新鮮
物語としても、冒頭で真犯人は、“マロロ” こと配達員・池澤(瀬川亮)であることは映像的に容易に想像は出来たが、犯行の動機などは意外と最後まで見ないと分からない本格的な推理ドラマになっており、ミステリーとしての面白もあり、特命係の身近な人の問題を解決するエピソードは、以前は多かったが最近は無かったので新鮮でもあり、やはり意欲的な1話として満足だ。
右京の「元捜査二課」の設定も、チラッと見せてくれたら…
ただ、少し残念だったのは、古参のファンならご存知だと思うが、右京は、東京大学法学部を卒業後、警察庁に入庁したあと、 警視庁刑事部捜査第二課へ出向していた設定がある。捜査二課は大きな経済事件を担当する部署であるから、「B勘」と言う単語が出たなら、折角の「元捜査二課」の設定もチラッと見せてくれたら、更に満足度が高かったのは言うまでもない。
あとがき
それにしても、どんなエンディングにするのかと思いきや、まさか家庭料理「こてまり」へヒロコがやって来て、“いけ好かない女” の茉梨と “花言葉” を使って、1対1の対決をするとは! 特命係をめぐる女の戦いと言うところでしょうか。面白かったです。
また、字幕も凝っていました。冠城の字幕では「Bカン」と “かん” が平仮名表記になっていたことで、冠城が分からないことを示して、その後の麗音たちは「B勘」と漢字表記になるのも、聴覚障碍者への演出的な配慮で良かったと思います。
※2月10日の放送はお休みとなります。
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