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アノニマス~警視庁“指殺人”対策室 (第2話・2021/2/1) 感想

アノニマス~警視庁“指殺人”対策室

テレビ東京系・ドラマプレミア10『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室』公式
第2話『消せない過去』の感想。




「アノニマス」と名乗る人物が警察しか知らないはずの個人情報をウェブサイト上に投稿。その結果、新たな悲劇が生まれる。万丞(香取慎吾)ら指対は、アノニマスは警察内部の人間なのではという疑念を抱く。そんな中、亜里沙(深川麻衣)という女性が指対を訪問。ネットで炎上中の動画で店員を土下座させる男性の恋人が亜里沙だというデマが拡散されているという。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:小峯裕之(過去作/家政夫のミタゾノ1,2,3、SUITS/シーツ2) 第1,2
   玉田真也(過去作/JOKER×FACE、40万キロかなたの恋)
   入江信吾(過去作/相棒シリーズ4-7,6-6、警視庁捜査一課9係シリーズ、釣り刑事)
演出:及川拓郎(過去作/刑事7人シリーズ、刑事ゼロ、ケイジとケンジ) 第1,2
   湯浅弘章(過去作/増山超能力師事務所、ワカコ酒、探偵が早すぎる、死役所)
   入江信吾(過去作/ドラマ演出作品は不明)
音楽:山下宏明(過去作/新町川、東野圭吾カッコウの卵は誰のもの)、丸橋光太郎
OPテーマ:アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)

亜里沙を"不完全な被害者"の設定にしたのは意外に新鮮!

今回も気になる点は、無くも無いが、その件については後述するとして、まずは、良かった点について、つらつらと書いてみる。

エピソードしては、それ程珍しい類いのものではない、現代のネット社会に存在する誹謗中傷ネタだ。ただ、今回(今作か?)で良かったのは、第2話限り(だと思う)ゲストの被害者である亜里沙(深川麻衣)と言う女性をしっかりと掘り下げて描いたこと。

刑事ドラマの類いでは、兎角、被害者は冒頭だけ登場し、あとは捜査過程と犯人逮捕が中心に描かれることが多いのに、意外な程に被害者を掘り下げて描いた。

更に、「単なるネット中傷の被害者」と言う設定に加えて、街で誘われ、お金目当てや軽い気持ちで一発屋的にAV出演をしてしまった女性の過去が流出すると言う名誉棄損的な被害は実に現実にあるから、亜里沙を自己反省の部分を持つ “不完全な被害者” のような立場に設定したのは、良くあるネタとしては新鮮味を感じた。

唐突に、"縦軸"を突っ込んで来たこと!!!

気になる点について書いてみる。

まず、驚きを超えて、録画を巻き戻してまで確認してしまったのが、万丞(香取慎吾)の元同僚で警視庁捜査一課刑事・羽鳥賢三(山本耕史)が登場した、所謂ドラマに於ける “縦軸” を唐突に盛り込んで来たこと。22分まで、全く前振りが無ければ、本件に無関係なものが入り込んだのは、如何なものかと思う。

折角、良い流れで来たのを、止めてまで挿入するなら、少しで良いから本件と関わりのあるエピソードにするなりの工夫をして欲しかった。

最近のドラマは、視聴者が好むからやるのだろうが、「縦軸の謎解き」や「伏線の回収」を見どころにする安易な傾向があるが、縦軸なんてなくたって、伏線何て回収しないで放りっぱなしの名作ドラマや映画が山ほどある。そんな陳腐なところに拘る前に、全体の流れをしっかり紡いでほしい。

実は、身近な人間も"一般人"として加害者目線を持っている

さて、本件の感想に戻ろう。前述の通り、今回は、“不完全な被害者” を掘り下げて描いている一方で、亜里沙の婚約者・日下部翔平(田中俊介)の母・泰子(山下容莉枝)と言った、謂わば、顔が見えないある種の加害者として「一般世間の目」を盛り込んだのも、意外と良かった。

この類のドラマでは、エキストラを使って “有象無象” のような表現で済ませてしまうケースが多いのに、実は、身近な人間も “一般人” として加害者目線を持っていると言う、現代の複雑さを描いたのは、“指殺人” を扱う本作らしさだと思う。もちろん、終盤での母親のやったことに関する描写も良かった。

本件の解決は「指殺人対策室」でなくても出来たのでは?

もう一つ、これは意外と大きく気になったのが。

本件の解決は、新設された「警視庁 “指殺人” 対策室」でなくても、従来の警察組織でも出来たのではないだろうか。前回なら、少しは「デジタル捜査」と「アナログ捜査」で事件解決に漕ぎ着けた。でも、今回のエピソードは、全編がほぼ「アナログ捜査」。面白いし、良く出来ているとは思うが、何となく不満が残ってしまった。

あとがき

「計123人を立件します」と言う結末を描いたのも良かったです。折角、対策室のメンバーがあれだけいるのだから、立件に至る過程も、「デジタル捜査」を活用して見せたら良かったと思います。そうすれば、もっと本作らしさが際立つと思いますし。

気になる点もありますが、エピソード全体は意外と現実味があり、捻りも効いており、更に現実には事件として扱われない案件を警察が捜査してくれると言う安心感と正義感のある良い刑事ドラマだと思います。



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【これまでの感想】
第1話

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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