連続テレビ小説「おちょやん」 (第41回・2021/2/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第41回/第9週『絶対笑かしたる』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
昭和3年夏、竹井千代(杉咲花)は、京都の鶴亀撮影所を離れ、新しい喜劇の一座に参加するため、4年ぶりに道頓堀に戻ってきた。千代はシズ(篠原涼子)たちと再会し、芝居茶屋「岡安」に居候させてもらうことに。千代が参加する一座に集まったのは、旧天海一座の面々や歌舞伎、新派、歌劇団など出身が様々だった。その中で、鶴亀株式会社から座長に指名されたのは、天海一平(成田凌)だった。しかし、不安が募る座員たちは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:椰川善郎(敬称略)
およそ「全体の1/3」が終わっての「新章」の始まり…
時は昭和3年(1928)の夏、場所は道頓堀から始まった第9週『絶対笑かしたる』の月曜日で、キリの良い2月1日だ。
とは言え、全話数が未発表のため現時点が全体のどの程度の位置にあるのか分からないが。まあ、「週5放送」で次回作を4月開始から2か月遅れにしたとして、5月28日(金)まで放送して、全130回。その1週間まえの21日(金)までなら全120回。
いずれにしても、全120~130回(『エール』は全120回)として、およそ「全体の1/3」が終わっての「新章」と言うことになる。
テレビの中は"懐かしさ"に溢れているが、テレビの外には伝わって来ない…
老舗芝居茶屋「福富」が、喫茶店を兼ねた「福富楽器店(看板の「楽」は、旧漢字「樂」だった)」へ商売替えをしていたが、基本的には「道頓堀編」で既に登場済みのキャラクターばかりのため、予想以上に人物関係や状況説明が少なかったのは意外。
ただ、何だろう? 私は1話も見逃してはいないし、久し振りに見る道頓堀の登場人物たちが出揃っているのに、テレビの中のキャラクターたちは “懐かしさ” に溢れているのに、その気持ちがテレビの外に伝わって来ない。
テルヲ、千鳥が済んだのに、「ケンカ腰のくだりで始まるの?」って感じ…
まあ、その理由はいくつか思い付くが。まず思い付くのは、折角、先週で父・テルヲ(トータス松本)が終わって、騒々しいケンカが終わったと思ったのに、「またケンカ腰のくだりで始まるの?」と言う感じに見えたこと。
特に、東京新派劇の名門「花菱団」元トップ女優・高峰ルリ子(明日海りお)の描き方なんて、ほぼ第5週『女優になります』で、「山村千鳥一座」座長の千鳥(若村麻由美)が初登場した時に、とにかく意味不明に千代に対してパワハラのように怒鳴り散らした印象から始まったのと同じやり方。だから、既視感よりも不快感が勝ってしまうのだ。
新章になったのに「誰が上で、誰が下か?」をまたやるの?
また、新しい劇団を作るわけだから、「誰が上で、誰が下か?」と言う劇団の中での上下関係は描くのは間違っていないが、これについては「鶴亀撮影所」での大部屋女優たちで散々やったくだり。それを、折角の「新章」になったのに、またやるの? となるのは当然。
確かに、千代は下っ端の大部屋女優から中堅女優にはなったが、描く展開に殆ど変化がないのは、致命的とは言わないが、面白いかと問われれば、「ハイ!」と答えるのは少々難しい。
「また?」と思わせるのは、見たいものが描かれないからでは?
そう、思わせてしまうのは、やはり、(私の推測ではあるが)多くの視聴者が見たいと思っている以下のようなこと蔑ろにしているからではないだろうか?
●千代がどんな女優さんになりたいと思っているのか?
●千代は、どんな思いで脚本を理解して芝居しているのか?
●劇中の登場人物たちにとって、芝居は劇団は何のか?
これらを描かずに、怒鳴る台詞とケンカ腰のやり取りで「人生を生きて行くことの難しさ」や「芝居の世界の厳しさ」を “何となく、曖昧に” 描いて終わっているからではないだろうか?
今週の演出担当が、テルヲと千鳥を"怒鳴りキャラ"にした椰川善郎氏であることに不安しかない…
そして、それらを、第1週と第2週でテルヲを使い、第5週で千鳥を使い、そしてこの第9章で須賀廼家千之助(星田英利)らを使って描くであろう演出家が、全て椰川善郎氏であると言う現実。正直、不安しかない。
あとがき
新しい劇団を寄せ集めの人材で創り上げていく過程を描く1週間になると思うので、それなりの “怒鳴る台詞とケンカ腰のやり取り” が続くと思います。必要ならば良いのですが、先週のテルヲと同様に、騒動をやっておけば森がっているように見えると言う幻想は止めた方が良いと思います。
折角、テルヲから離れることが出来て、明るく元気な千代になったのですから、千代をメインに前向きになれるような1週間にして欲しいです。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40 土
第9週『絶対笑かしたる』
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