連続テレビ小説「おちょやん」 (第8週/土曜日版・2021/1/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
千代(杉咲花)が撮影所に来て3年。父テルヲ(トータス松本)が突然、訪ねて来る。テルヲは相変わらず調子のいいことを言い、撮影現場にまでやってきた。しかし、結局お金が目当てだということがわかり、千代はすべての持ち金をテルヲに渡し、二度と会いに来るなと言い放つ。落ち込む千代に小暮(若葉竜也)がプロポーズするが、千代は自分の気持ちの整理をつけることができない。そんな千代の前に、天海一平(成田凌)が現れる。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
流石に冒頭の黒衣の語りは過大評価、過剰な言い訳では!?
「土曜日版」では、主題歌の部分での黒衣(桂吉弥)のナレーションが、本来は脚本家や演出家が描きたかったことの “まとめ” になっていることは、これまでも書いて来た。そして、父テルヲ(トータス松本)が突然、訪ねて来て、毎日騒動ばかりを描いて、一体何を描きたかったのか見えなかった私にとっての第8週を黒衣はこう表現した。
N「女優としての成長を目指す中
恋を知った千代ちゃんの これからは…?」
ん? 少なくとも私には黒衣が言ったような内容には見えなかったが。果たして、どれくらいの視聴者がこのような超が付いてもおかしくないような好意的な解釈をしたのだろう? 流石に、これは過大評価、過剰な言い訳では? まあ、NHKがこう言うのだから、そう解釈しないと来週の第9週も、解釈がズレたままになるから、止む無く納得するか…
「土曜日版」のテルヲは、ほぼ真逆の人間に編集処理された
私が言うのも何だが。演出、特に編集とナレーションが出来ることは本当に大きいことを、今日の「土曜日版」で再認識した。それは、本編と「土曜日版」での父テルヲの印象の違いだ。
本編の父テルヲは、どうしようもないクズでダメな父親だった。ドラマ上も騒動を起こすばかりで、そのため他のエピソードの印象まで薄まってしまった、不要な脇役だった。しかし、「土曜日版」のテルヲは違った。いや、正確に言うなら、ほぼ真逆の人間として編集処理された。
女優として芽が伸びない娘のために撮影所の上司に抗議したり、オーディションで受かるように手伝いをしたり、店で働く千代を応援したり、果てには千代(杉咲花)の弟ヨシヲへの優しさまで見えるように編集された。明らかに印象操作をしているわけだが…
問題は、「土曜日版」で出来るなら、なぜ本編でやらないのか? ってこと。この位のテルヲなら、金曜日の『あさイチ スペシャルトーク』も、気持ち良く見られたと思う。
次週が「新しい物語の始まり」なら、こうやっていたら…
予告編の直前で、黒衣が「こっから 新しい物語の始まりやな」と言っていた。確かに、4年振りに道頓堀に戻って、「鶴亀株式会社」社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)の指示によって、喜劇の一座に参加するのだから、「新しい物語」が始まるのは間違いない。
ただ、「山村千鳥一座」のあとの「鶴亀撮影所」では一体どんな物語があったのだろう? 初恋? 失恋? 女優への夢? これなら、山村千鳥一座の演目『正チャンの冒険』を偶然見に来ていた大山社長が、千代のアドリブ芝居にピンと来て、スカウトして、「山村千鳥一座」と来週を直結した方が良かったと思う。
あとがき
「土曜日版」の視聴率は良くないので、心配ないと思いますが。もしも、今日の「土曜日版」を見て『おちょやん』に興味を持って、週明けの月曜日を見たら驚くでしょうね。そうならないような、第9週になるように期待します。そして、「土曜日版」も、「杉咲花さんの演技のダイジェスト版」として見るには、良いですね。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
36 37 38 39 40
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