連続テレビ小説「おちょやん」 (第39回・2021/1/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第39回/第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
大部屋仲間の弥生が鶴亀撮影所を解雇され、所長の片金(六角精児)に抗議した千代(杉咲花)は、逆に役者として覚悟が足りないと説教を受ける。落ち込む千代だったが、テルヲ(トータス松本)の悪いうわさを耳にし、カフェーに戻ると、部屋から千代の通帳と印鑑を持ち出そうとするテルヲと鉢合わせる。詰問する千代。開き直るテルヲ。今までの話は全て嘘で、テルヲの借金まみれの生活が暴露され、修羅場と化す。ついに千代は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
毎日、愚痴ばかりの感想を読んで頂いている読者さんへ感謝
毎日、愚痴が中心の感想に、20回前後のWeb拍手を頂いており、愚痴を書くのも疲れるが、愚痴を読むのもそれ以上に疲労すると思うので、本当に読んで頂いているだけで感謝しかない。まず、これだけは、今日の放送を見終えて、読者さんたちに一番伝えたいことだから、敢えて「あとがき」に書かずに冒頭で書かせて頂いた。
アバンを見れば、今回の15分間の内容がほぼ察すれるはず…
さて、もう、父・テルヲ(トータス松本)を怒鳴る千代(杉咲花)だけのアバンタイトルを見れば、今回の15分間の内容がほぼ察することは出来る。だって、木曜日は水曜日のネタ振りを受けて、単純に進むだけだから、怒鳴って怒ってテルヲを見捨てると言う展開しかあり得ないと思うのが、これまできちんと見て来た視聴者なら分かること。
千代ちゃんの、杉咲花さんの威勢の良い演技を見せたいのは分かるが、もう少し良い意味で「先が見えない工夫」をして貰わないと、主題歌明けを楽しみにするモチベーションが上がらない。
高瀬キャスターが言った「祈っテルヲ」は「終わっテルヲ」に…
放送直前、NHK『NHKニュース おはよう日本』のメインキャスターである高瀬耕造氏が、「今日と明日で父テルヲが何とか変わることを祈っテルヲ」と茶化していたのが新鮮だったが、実は、この言葉こそ、私の放送直前の今回への期待の本音とズバリ一致していた。
しかし、前述の通り、アバンと主題歌明けの数分で、「祈っテルヲ」は「終わっテルヲ」になることが確定してしまった。
15分間、小暮のくだり以外は、ほぼ想定内で既視感すらも
では、実際の15分間のストーリーはと言うと、後半で助監督の小暮(若葉竜也)が千代へプロポーズしたのが唯一の目新しいエピソードで、それ以外は残念ながら “ほぼ想定内” だった。千代がテルヲにブチ切れするのも、一平(成田凌)が言ったことも、どれもこれも普通。意外性とは真逆で、既視感すらあるようなエピソードばかりだった。
今週のテルヲの話には、3つの懸念材料や厄介な問題がある
テルヲが人気キャラなのか、不人気キャラなのかは別にして、テルヲが撮影所に来てからのエピソードには、3つの懸念材料や厄介な問題がある。
【1】父親とは言え、テルヲと言う脇役を無意味に強調し過ぎていること。
【2】主人公が「女優になりたい理由」が未だに不明瞭なこと。
【3】主人公は結果的に大女優になるのが分かっているのに、そのように見えないこと。
【1】については、一定の必要性があるのは認める。父親への反骨精神が(一応)千代の生きるエネルギーになっているから。そして、今回の千代の台詞にあったように、千代は父テルヲと弟ヨシヲと3人で暮らしたいと言う夢を持ち続けているから。でも、それはあくまでも「千代の心の中に仕舞ってあること」だ。
だから、実際にテルヲのダメ親父っぷりを強調し過ぎてしまうと、折角、千代に共感している、共感しようとしている人は、「あんな父親に、そんな感情を抱いているの!?」と、むしろ、千代への不信感に繋がりかねない。正に、今週が、その状況になってしまっていると思う。
過去8週の内、4週間も「テルヲの騒動」は多過ぎやしないか?
良く考えると、放送開始から既に8週目となっているが、第1週、第2週、第4週、そして今週と、半分はテルヲが発端の騒動なのだ。そんな部分に放送尺を割くなら、道頓堀時代の時に【2】をしっかり描けば良かったし、前回での「鶴亀撮影所」の片金平八(六角精児)所長が千代に言ったくだりを強調した方が良かった。本当に残念でならない…
千代が怒鳴ることで、訛りの不自然さが隠れるのだけが救い
但し、テルヲの騒動のくだり、特に今回、騒動で千代が怒鳴ることで、良いこともあることに触れておく。それは、ここ数回の杉咲花さんの方言が少し雑になって来ていたのだ。もともと演技力がある女優さんだし、道頓堀時代も山村千鳥一座の時も、関東人の私ではあるが “訛り” はかなり自然だった。
でも、最近は撮影スケジュールの関係なのか、少し雑になっていた。でも、怒鳴る芝居なら “訛り” は殆ど気にならないし、杉咲花さんの演技も堪能できる。でも、これよりも、前述の【2】と【3】を、もっと丁寧に、しっかりと描いて欲しい。
あとがき
今後、またテルヲが再登場する可能性はありますよね。テルヲを完全退場させるのは無理としても、登場させるなら千代が大女優として有名になった頃に、老いて丸くなったテルヲと再会して、弟ヨシヲと三人暮らしくらいの扱いで良いと思います。
きっと「土曜日版」では、いつも通りに修正してくるとは思いますが、意外と本作の「土曜日版」を見ている視聴者は少ないのが現実。だからこそ、本編で頑張って欲しいのです。
それにしても、撮影所の廊下で小暮と最後の会話をする時の、赤ら顔の千代は芯があって可愛らしいヒロインに見えました。こう言う芝居があるから、愚痴を言いながらでも見てしまうのです。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
16 17 18 19 20 土
『おちょやん よいお年を!』
第5週『女優になります』
21 22 23 24 25 土
第6週『楽しい冒険つづけよう!』
26 27 28 29 30 土
第7週『好きになれてよかった』
31 32 33 34 35 土
第8週『あんたにうちの何がわかんねん!』
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