にじいろカルテ (第1話/初回15分拡大・2021/1/21) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『にじいろカルテ』(公式)
第1話/初回15分拡大『医者だって人間じゃん?ーいま戦うすべての人へエールを。 』の感想。
また、本作は昨夏に全話を撮影終了しているため、要望などは基本的に書きません。
内科医の真空(高畑充希)は、東京の大病院から山奥の虹ノ村の診療所に‘秘密’を抱えて赴任する。村唯一の食堂「にじいろ商店」では、店主の晴信(眞島秀和)と雪乃(安達祐実)夫婦、役場職員の嵐(水野美紀)はじめ大勢の村人が待ち受け、真空を歓迎。診療所に案内された真空は、風変わりな外科医の朔(井浦新)、看護師の太陽(北村匠海)と一つ屋根の下で暮らすことになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、最後から二番目の恋、少年寅次郎、姉ちゃんの恋人)
演出:深川栄洋(過去作/偽装の夫婦、破獄、僕とシッポと神楽坂、犬神家の一族2018)
音楽:ワンミュージック(過去作/黒革の手帖2017,2021、家政夫のミタゾノ1,2,3)
主題歌:藤井風 「旅路」(HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA )
事前情報は "完全にゼロ" で、第1話の視聴を開始した
『東京センチメンタル』までは大好きな女優さんだったが、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で苦手になり、それ以降の連ドラは全く見ていない高畑充希さん主演の連ドラが『にじいろカルテ』。もちろん、見る気持ちにさせたのは、脚本担当が岡田惠和氏で、脇役の俳優さんたちが魅力的だったから。
そんなわけで、『2021年1月期 / 冬ドラマの期待度』では、「「脚本と俳優陣には興味が湧きますが、演出家が弱いかなぁと。複数の演出家が担当してくれたら…」と言う理由で「期待度は星3つ(5点満点)」、更に苦手な高畑さん主演ゆえに事前情報は完全にゼロで第1話の視聴を開始した。
いつもの高畑さんが演じる主人公へ特に魅力を感じなかった
まず、ドラマの内容は、第1話を見た限りだが…。東京の大病院で忙しい毎日を送っていたが、「多発性菌炎/皮膚筋炎」を発症し、山奥深くにある診療所にやって来て内科医が主人公のドラマのようだ。
そして、主人公である真空(高畑充希)は、頑張り屋さんだが、家事能力のゼロで、感情がすぐ顔に出る医師と言う、まあ所謂 “情熱はあるけど家事はダメ” みたいな、ドラマに良くある “ステレオタイプ” のキャラクターだ。ここに、今一つ新鮮味を感じない。更に、いつもの高畑充希さんがいつもの芝居で演じているだけだし…
『僕とシッポと神楽坂』×『セミオトコ』の雰囲気か…
さて、映像的には前述の「期待度」の投稿した時は、何となく『Dr.コトー診療所』風の、長閑で落ち着いたホッコリ系の過疎地医療ドラマかと勝手に思っていたが…
実際に見た印象は『Dr.コトー診療所』と言うより、本作の演出家・深川栄洋氏が以前に担当した、テレ朝『僕とシッポと神楽坂』に登場した病院や医師や患者たちの関係性に、岡田惠和氏が脚本の『セミオトコ』の脇役が多くてワイワイ騒ぐホームドラマの雰囲気を加えた感じと表現すれば良いだろうか?
もちろん、他にも頭に浮かぶ類似作品はあるが、今回はこれくらいに留めておこうと思う。いずれ、個性が出てくる可能性もあるし…
近年、岡田惠和氏脚本のドラマが多過ぎて、それが裏目に?
実は、個人的に一番気になったのは、高畑充希さんの演技ではなく、最も期待していた「岡田惠和脚本ドラマ」と言う部分だったのは、自分でも意外だった。
何せ、3年程前から遡っただけで、TBS『この世界の片隅に』(2018年7月期)、関テレ『ドラマスペシャル 68歳の新入社員』(2018年6月18日)、テレ朝『セミオトコ」(2019年7月期)NHK『少年寅次郎』(2019年、2020年)、関テレ『姉ちゃんの恋人』(2020年)、テレ東『人生最高の贈りもの』(2021年1月4日)と、私が見て感想を投稿したドラマだけでも7作品もある。
もちろん、「見なきゃいい」のだが、岡田氏のドラマが好きだから、つい見てしまうのだ。だから、贅沢を言わせて貰えるならば、「もう少し、間を空けて欲しい」のと、脚本を書くなら『少年寅次郎』や『セミオトコ』くらいに個性的で新鮮味のある作品を書いて欲しかった。
これだけ乱立して放送されると、「岡田惠和脚本の醍醐味は、登場人物たちの生き生きした会話劇」だけでは、私の高いハードルは超えてはくれないのだ。
高畑充希さんも物語も、思っていたよりも悪くはなかった…
そして、ドラマ自体への評価だが、正直、高畑充希さんもストーリー自体も、思っていたよりも悪くはなかった。岡田惠和脚本のドラマは、台詞のやり取りを楽しむ作品もあれば、本作のように全体の雰囲気を楽しむ作品もあるから、今作は後者の範疇に入ると思う。
テンポの悪さと"うるさい"のが、今後の懸念材料か?
まあ、俳優陣、脚本家を見ても、描写は丁寧だし、分かり易い内容だから、大ハズレは無いと思う。ただ、大当たりするかどうかは、ちと疑問だ。その懸念材料の二つが、テンポの悪さと賑やか過ぎる点。
まあ、第1話だから、初期設定の説明や、多めの登場人物らの紹介に時間が割かれたからか、とにかく台詞が多過ぎてテンポが悪かった。これは、第2話以降で改善される可能性はある。だが、賑やか過ぎるのは、どうだろう? ハッキリ言うと “賑やか過ぎる” を超えて “うるさい!” レベルに私には聞こえてしまった。
恐らく、過疎地で人々がギュッと集まっている感じを出すために、意図的に台詞過多にしているのだろうが、演技や演出を含めて、内輪でワイワイやっているだけのように見えてしまって、第1話から視聴者が置いてけぼりになった(と、私は感じた)のは失敗だったかも。
あとがき
毎回、村人の誰かが患者になって、それを救う。それも、村人みんなが集まって。これの繰り返しだと、早々に飽きる可能性があると思います。また、本作は昨年中に撮影終了している(情報源)ので、視聴率を見ながらの臨機応変な編集に期待します。取り敢えず、しばらく様子見します。
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