青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平― (第2話・2021/1/19) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(公式)
第2話『学校内警察が撃退! 妊娠教師脅かす悪人』の感想。
なお、原作の漫画、佐々木充郭「スクールポリス」(ポプラ文庫)は、未読。
また、本作は昨夏に全話を撮影終了しているため、要望などは基本的に書きません。
隆平(藤原竜也)が着任して程なく、妊娠3カ月の英語教師・楓(山口紗弥加)の机の引き出しからネズミの死骸が見つかる。校内に教師の妊娠を快く思わない人がいるようで、涼子(真木よう子)は楓が以前から嫌がらせを受けていたことを知る。楓を慕う生徒の千佳(田畑志真)は死骸を入れた犯人捜しに躍起になる。一方、隆平は理科教師の青木(渋谷謙人)から噂の亡霊の正体を聞く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画佐々木充郭「スクールポリス」(ポプラ文庫)
脚本:大石哲也(過去作/遺留捜査シリーズ、満願) 第1,2話
山岡潤平(過去作/家政夫のミタゾノ1,3,4)
小島聡一郎(過去作/俺のセンセイ)
演出:国本雅広(過去作/デカワンコ、保育探偵25時、カンナさーん!) 第1,2話
白川士(過去作/ドクター調査班、遺産相続弁護士 柿崎真一)
高橋貴司(過去作/家族の旅路、限界団地)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス)
主題歌:追い風/SHE’S
前回より初期設定の説明がなくなった分だけ、正常進化!!
今回も安定した面白さを提供してくれた『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』の第2話。
やはり、一番の面白さは、ストーリーの単純さにあると思う。特に、奇をてらったゲスト俳優を持って来て、もてはやすような場面は皆無。とにかく、ひたすら “スクールポリス” である主人公・隆平(藤原竜也)が自ら数々の情報収集をして、校内問題を解決することだけを描くことに徹している。
この描くことを一点に徹していることと、主人公がやっていることが、ちゃんとシンクロしているから、見ていて安心感もあれば、見終えた後の後味も悪くない。それでいて、ちゃんと捻るべきところは、納得出来るように捻って、ドラマに緩急をつけている。
また、前回よりもドラマの初期設定の説明がなくなった分、全体的にスッキリした印象もある。正に、正常進化しているドラマと言える。
現実には難しいことをフィクションのドラマでやってくれる痛快さ!
また、本作の面白さは、スクールポリスと言う存在の斬新さだけではない。
一般的にはサービス業化してしまっていると言われる今の学校教師たちや、今回にも登場した増加するモンスターペアレント、昔ながらの精神論による教育、今や絶滅危惧種のような熱血教師、生徒たちのSNSを使った裏社会の存在など…
いろいろなドラマや現実に登場し山積する “学校教育に於ける問題点” を1つのドラマの中に集結させて、それらも主人公が気持ち良く解決してくれる。現実には難しいことをフィクションのドラマでやってくれる痛快さ。これも、本作の大きな魅力だ。
2009年、愛知県で起こった事件をアレンジしたなら、脚本のアレンジ力も見逃せない!
さて、ドラマとして、もう少し深掘りしてみようと思う。まず、第2話のストーリーだが、2012年に劇場公開された映画『先生を流産させる会』がもとになっているかも知れない。実際に、そのような広報が無いから、あくまでも私の推測の域を出ないが。
この映画は、2009年に愛知県で起こった、男子生徒が女性教師を流産させる目的で給食に異物を混入させた事件をモチーフとなっており、脚本家はそちらの事件の方からヒントを得た可能性もある。いずれにしても、犯人を教師免許のない教師に仕立て直したお陰で、本作らしさが際立った。この辺の脚本のアレンジ力も見逃せない。
※映画『先生を流産させる会』を見たが、実際には前述の事件を捻じ曲げて描いており、事件の事実を知りたければ映画は見ないことをお勧めする。
涼子(真木よう子(が"道化役"だけなら、校長と副校長にやらせて、涼子を後退させた方が…
また、更に深掘りすると、前回では私の感想で “滑舌が悪くて困る” と書いた涼子(真木よう子)の存在感が、第2話で一気に薄まったのは見逃せなかった。第1話では、校内に於ける主人公の “相棒役” と、ドラマ上の “道化役” の一人二役をこなしていたのに、この第2話では、ほぼ “道化役” だけ。
まあ、前述の通り、本作はスクールポリスが校内の問題を刑事事件として解決するのが本筋だから、本来の主人公の “相棒役” は、主人公の後輩で住浜署生活安全課少年係の刑事・三枝弘樹(山田裕貴)だけで良いのだ。
そこで、ここからは私の偏見として、優しい目で読んで欲しいのだが。今後、どんどん涼子のキャラを他の教師たちと同じレベルまで下げて出番を減らし、“道化役” は校長の木島敏文(高橋克実)と副校長の福島美津子( 峯村リエ)に転換していったらどうかと思うのだ。
克実さんと峯村さんなら正に “道化” を演じるのにピッタリだし、今の設定をちょっと強調すれば、すぐに出来てしまう。こうやって、無駄に出番の多い役を減らすことで、もっと引き締まったドラマになると思う。
あとがき
褒めてばかりの感想で終わるのは、当blogらしくないので(笑)
最も本作に欲しいのは、主人公の “真の目的” です。確かに「スクールポリス」と言う設定は斬新ですが、冷静に見方を変えれば、「冷酷な熱血教師もどき」にも見えるわけです。
やはり、ただ「警視庁捜査一課から志願してスクールポリスとなり赤嶺中学校に配属された」だけでなく、それ以上の “何か”、熱意の源のようなものが今後見えて来ると、益々面白くなると思います。次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
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