書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~ (第1話/初回1時間スペシャル・2021/1/16) 感想

テレビ朝日系・オシドラサタデー『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(公式)
第1話/初回1時間スペシャル『ほぼ実話!? 人生逆転運命の電話は突然に』の感想。
売れない脚本家の吉丸圭佑(生田斗真)は、天才小説家の妻・奈美(吉瀬美智子)、娘の絵里花(山田杏奈)、息子の空(潤浩)と暮らしていた。ある日、テレビ局のプロデューサー・東海林(北村有起哉)から一本の電話が。圭佑に連続ドラマの脚本の依頼が来たのだ! そして圭佑の生活は一変…。テレビ局や俳優の八神(岡田将生)から様々な無茶ぶりをされ、空の家庭教師・仙川(菊池風磨)までをも巻き込む、ドタバタの毎日が幕を開けるー!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:福田靖(過去作/ガリレオ、DOCTORS~最強の名医・全シリーズ、龍馬伝、まんぷく)
演出:豊島圭介(過去作/マジすか学園シリーズ、特捜9ー2、妖怪シェアハウス) 第1話
Yuki Saito(過去作/おっさんずラブ1,2)
音楽:井筒昭雄(過去作/民王、99.9、トクサツガガガ、妖怪シュアハウス)
土23:30枠の主演は"全てジャニーズ事務所所属タレント"に
前期までは、『おっさんずラブ』、『妖怪シェアハウス』、『先生を消す方程式』などを放送していたテレ朝の『土曜ナイトドラマ』枠が、今期から『オシドラサタデー』枠と名称を変えた。また、『土曜ナイトドラマ』枠と大きく異なるのは、主演が “全てジャニーズ事務所の所属タレント” に限定される点だ。
従って、それなりに好みが分れる放送枠になりそうだ。因みに、通常は「23:30からの30分枠」だが、今回に限って「第1話/初回1時間スペシャル」となる。
本作は、脚本担当・福田靖氏の実体験がベースに書かれる
更に、本作の脚本担当は、ドラマ『救命病棟24時シリーズ』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、『DOCTORS?最強の名医?シリーズ』、そしてNHK連続テレビ小説『まんぷく』などの脚本を手掛けた福田靖氏。アシスタントに台詞や動きを “口頭” で表現し、アシスタントがタイピングすると言う「口述筆記」で作品を作ることでも有名。
また。2017年からネット配信された「足利事件」を題材にして『チェイス 第1章』では、遺族らに全く取材をせずに、同事件を題材にしたノンフィクション本をパクったとの噂が広がり、最終回が配信中止となった。と、まあ意外と異色な脚本家なのだが、なぜ福田靖氏の人となりを書いたのかと言うと、このドラマが福田氏の実体験をベースに書かれているからだ。
「初回1時間SP」だが,第1話と2話をくっつけただけのような
また、感想の冒頭で書いたように、本放送枠は本来「30分間」で、今回に限って「初回1時間スペシャル」として放送されたが、私が見た限りでは、放送開始から31分の時点で、完全に第2話が始まった “節” が見えたから、恐らく、今回は元々の脚本の第1話と第2話を繋げただけと思われる。
「SNSでバズれば、ドラマとして"一つの成功"を得た」と言う風潮は気になる…
そんなことをしてまで「初回1時間スペシャル」として放送する意味があるのだろうか? そう思う人は、私を含めて一定数はいると思うが、実はこれにはテレ朝の策略が隠れている。
テレ朝は、1時間ドラマは制作費もかかるし、深夜枠で放送するには当たりハズレが多いため、今回の番組改編で、土曜の夜の23時~24時を「30分ドラマ×2本枠」にして、ドラマ好きに “2本を連続” で見て貰うことで、視聴率を稼ごうと言う思惑があるのだ。
だから、まず生田斗真さんのドラマを23時から前倒し放送して、次週の23時からは小芝風花さん主演の『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』、23:30から本作となるわけだ。まあ、基本的に23時以降に放送される連ドラは、私は翌日に録画で見るから大した影響はないが。
劇中の台詞にあったように、深夜に30分ドラマが2本連続放送すれば、SNSでバズる可能性が高いとの判断なのだろう。それにしても、この「SNSでバズれば、ドラマとして “一つの成功” を得た」と言う風潮は、何とかならないだろうか?
今回を「2話連続」と見れば,主人公の苦悩は続く…に見えた
と言うことで、やっと本作の第1話の感想だ。「初回1時間スペシャル」としては、明らかに助長気味過ぎる。内容としては、「提出 → ダメ出し」の繰り返しばかりだから。ただ、前述の通り、今回は「2話連続放送」と考えれば、「売れない脚本家の吉丸圭佑(生田斗真)の第1話の収録開始までの苦悩は続く…」と、普通に見える。
やはり、本作は30分枠のドラマとして、脚本が書かれているのだ。従って、次回から通常通りの「30分、1本」の放送になれば、引き伸ばし感は薄まるような気がする。
基本は「凸凹夫婦と家族のマイ・ホームコメディ」のようだ
また、全体を通して描かれるのは、売れない脚本家のドタバタではなく、基本は「凸凹夫婦と家族のマイ・ホームコメディ」のようだ。30分ドラマにしては登場人物が多過ぎるような気もするが、テレビドラマ制作の現場を描くなら、スタッフやキャストが登場せざるを得ないから、むしろ、個性的は俳優陣が大勢出演するのを楽しめる… と、前向きに捉えたい。
実年齢的に、夫婦の見た目がアンバランスに見えたが…
あとは、出演者の好み次第と言うことになる。個人的には、生田斗真さんは2019年10月期放送の『俺の話は長い』で、“言い訳と屁理屈の天才ニート” を見事に演じた実績があるから、ホームコメディでは、やはり安定感があるし、売れない脚本家に見える。
ただ、ドラマの初期設定としては、売れない脚本家の吉丸圭佑が「37歳」で、天才小説家の妻・奈美が「39歳」との設定なのだが、実年齢が、「36歳と45歳」と9歳も離れているため、見た目のバランスが今一つかなぁと思うし、吉瀬美智子さんにコメディのイメージが薄いから、何となくチグハグさを感じた。
もっと夫と妻が魅力的になれば、面白いドラマになりそう!
まあ、一応「初回1時間スペシャル」としては、主人公と妻の魅力が、今一つ乏しいのが期待をしていただけに残念。ただ、もう少し話が進んで、特に主人公が魅力的になって行けば、テレビの裏側を描きつつ、「凸凹夫婦と家族のマイ・ホームコメディ」になる気はする。生田斗真さんに期待したい。
あとがき
正直言うと、深夜ドラマは余程面白くなければ、30~40分枠が最も見やすいと思っています。その意味では、今回の土曜夜23時から「30分ドラマ×2本」は、視聴者にとって “深夜ドラマを楽しみやすい環境” 環境になるかなぁと期待をしている部分が大きいです。
そのためにも、生田斗真さんのコミカルな演技や、俳優役の岡田将生さんには大いに期待します。
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