ウチの娘は、彼氏が出来ない!! (第1話・2021/1/13) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(公式)
第1話『脚本北川悦吏子×菅野美穂&浜辺美波!トモダチ母娘のラブコメディ』の感想。
大学生の娘・空(浜辺美波)と暮らすシングルマザーで小説家の碧(菅野美穂)は、筋金入りの漫画オタクである空に恋の話がないことが悩みの種。その上、出版社編集長・小西(有田哲平)からはミステリー小説の連載打ち切りを告げられてしまう。碧が新しい編集者の漱石(川上洋平)からかつて人気を博した恋愛小説を打診されて行き詰まる一方で、空は碧の幼なじみのゴンこと欣次(沢村一樹)とその父・俊一郎(中村雅俊)が営むたい焼き店で家計への心配を吐露。そんな中、空は大学の飲み会で、同級生の光(岡田健史)の言動に憤る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:北川悦吏子(過去作/ロングバケーション、ビューティフルライフ、オレンジデイズ、半分、青い。)
演出:南雲聖一(過去作/東京タラレバ娘、偽装不倫、未来警察) 第1話
内田秀実(過去作/あなたの番です、知らなくていいコト)
音楽:不明得田真裕(過去作/監察医 朝顔1,2、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
主題歌:家入レオ「空と青」
北川悦吏子氏が脚本のドラマとしては意外過ぎる程に"普通"
脚本家が脚本家だから、笑いが滑って、欲張りな内容のドラマになるのは、ほぼほぼ準備は出来ていたが。見始めてみると、意外な程に、普通。いや、北川悦吏子氏が脚本家のドラマとしては意外過ぎるほどに “普通” だった。と言うか、ある意味で、古臭いと言うか、逆に新鮮と言うか。
最近、大量生産される連ドラとは明らかに一線を画す雰囲気
最近のドラマって、人気タレントや俳優を、視聴率的にコケないように「ダブル主演」にして、メインの二人を “あまり飾り付けず” に、分かり易い人物設定にした上で、あざとさを盛り込んでバズるような展開を作って、あとは「胸キュン」だとか「お涙頂戴」だとかをトッピングして終了… みたいな連ドラが多い。
俳優に脚本家が好きなキャラクターを演じさせる系ドラマ!
しかし、本作は違う。明らかに脚本上で、完璧な程に作り込んだ、登場人物の設定だけでなく、恐らく喋り方や手足の動き方まで指定をし、更に思考回路や言動の至る所の全てが「ドラマのための作りもの」と言うのを丸出しで描いていた。まあ、古くはバブル時代の「トレンディドラマ」風ではあるが。
まあ、基本的にこの放送枠の最近作を見ても、『ハケンの品格(第2シリーズ)』、『私たちはどうかしている』、そして『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』と、「俳優に脚本家が好きなキャラクターを演じさせる系ドラマ」が得意だから驚きはしないが、やはり、本作ほどにやり切って放送されると意外だとは思う。
大量の台詞で俳優の気配を消し去り、世界観に惹き込むのが、北川悦吏子氏が脚本を務めるドラマの特徴
と言うわけで、本作は、「俳優に脚本家が好きなキャラクターを演じさせる系ドラマ」が極まっているドラマなのは、第1話を見れば一目瞭然だ。そのために、まずは大量の台詞で俳優の気配を消し去る。消し去るから、ドラマの世界が際立つ。そして、その世界に視聴者がどんどん惹き込まれて行く… これこそが、北川悦吏子氏が脚本を務めるドラマの特徴だ。
キャラクターが動いて物語が進むのは、王道のドラマ作り
言わずもがな、朝ドラ『半分、青い。』で、痛いほど思い知った人も多かったはずだ。基本的に、登場人物ありきで、ストーリーが構成され、紡がれて行くのも、脚本家らしさ。いや、本来、ストーリーと言うのは、そう言うものなのだ。登場人物が動くことで、物語も動くべき。
しかし、最近は、物語を進めるために登場人物が動かされるドラマが多い。だから、「あの人が、ああ言う行動はしないでしょ!」となる。でも、本当は、「あの人はああ言う行動をするから、こうなっちゃう」見たいなのが正しいのだ。そう、本作がやろうとしていることは、決して間違ってはいない。むしろ、王道のドラマ作りなのだ。
本作が、"視聴者に好まれるかどうか" の分岐点は…
ただ、問題は、「俳優に脚本家が好きなキャラクターを演じさせる系ドラマ」として、視聴者の俳優へのイメージや期待感を、脚本が演じさせるキャラクターと合致しているか? と言うこと。問題と言うか、本作が視聴者に好まれるかどうかの分岐点と言うべきだろうか。
簡単に言えば、例えば、やや天然ボケで、思ったことをすぐに口に出し、見た目は美人だが、性格は不美人で落ち着きのない3枚目キャラを演じる菅野美穂さんを見たい人が、どれだけいるか? ってこと。大きな眼鏡を掛けた漫画女子で、母親にタメ口をきく、モテない女子を演じる浜辺美波さんを見たい人が、どれだけいるか? ってこと。
基本的に、「俳優に脚本家が好きなキャラクターを演じさせる系ドラマ」が苦手だから、「こう言うのを見たかった」と言うことは出来ない。
あとがき
台詞が多過ぎて、ストーリーが頭に入り難かったです。単純に「説明過多」なんですよ。もっと “視聴者に考える時間” を与えて欲しかったです。
なかなか、魅力的な出演者が揃っているのに、演じるキャラに魅力がないし、常に「笑え!」と言われているような雰囲気も、今一つ馴染めませんでした。第2話まで様子見して、継続視聴するか決めようと思います。
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