オー!マイ・ボス!恋は別冊で (第1話/初回15分拡大・2021/1/12) 感想

TBS系・火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(公式)
第1話/初回15分拡大『平凡女子が鬼上司の雑用係に!?』の感想。
地方育ちの奈未(上白石萌音)は、「人並みで普通の幸せを手にしたい」と考える平凡な女性。ある日、奈未は東京で暮らす幼なじみで片思い中の健也(犬飼貴丈)を追い掛けるため、東京の大手出版社「音羽堂出版」の備品管理部の面接を受けることに。直前、ひょんなことから青年・潤之介(玉森裕太)と知り合った奈未は、なんとか採用されたものの、配属先はファッション雑誌編集部だった。着任早々、奈未は上司・半田(なだぎ武)の指示で青山へ。指定のレストランに着くやいなや、女性(菜々緒)から大量の荷物を持たされる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、美食探偵明智五郎)
演出:田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、ブラックペアン、下町ロケット) 第1話
石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、テレウスの船、逃げるは恥だが役に立つ)
山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、私の家政夫ナギサさん)
主題歌:Luv Bias/Kis-My-Ft2
折角のオリジナル脚本なのに、TBSが番宣をやり過ぎて…
この放送枠は比較的「漫画が原作のドラマ」が多いが、2020年9月放送の『おカネの切れ目が恋のはじまり』、同年10月放送の『この恋あたためますか』に続いて、今作も「原作なしのオリジナル脚本」であることは、ドラマファンとしてはとても好感が持てる。やはり、テレビドラマのために書いた脚本のドラマを見たいから。
だからこそ、「オリジナル脚本」のドラマは番宣を出来るだけ見ないようにして、初見のサプライズを味わいたいのだ。しかし、今作に於いてもTBSは強力な番宣プッシュ作戦に出ており、否が応でも内容、特に「ドラマの初期設定」が分かってしまった。
主人公と鬼上司の設定が映画『プラダを着た悪魔』と酷似!
そこで、気が付いたのが、主人公がふとしたきっかけでファッション雑誌の編集部に入社することになり、ファッション界での君臨ぶりは「鬼編集長」として噂になるほどの悪魔のような最悪の上司の下で頑張って働く姿を描くと言う設定が…
2006年に劇場公開され、今や米国映画には欠かせないコメディエンヌとなった女優アン・ハサウェイの出世作でもある、大ヒット米国映画『プラダを着た悪魔』と全く同じと言うことだ(因みに、映画には原作の小説がある)。
本作とは別にして『プラダを着た悪魔』は見る価値アリ!
仕事に対する姿勢を改めて考え直させてくれる前向きな映画として、働く女性を生き生きと描いた名作映画として今でも人気が衰えない『プラダを着た悪魔』のネタバレをするつもりは毛頭ない。
いや、もしも、これを読んでいるあなたが、まだ映画『プラダを着た悪魔』を見ていないなら、ドラマとは別物として見て頂きたい。自分がやりたいことを貫くには孤独になることが必要であることや、人間にとってファッションとは何なのか? など、難しいテーマをとても軽妙なタッチで、煌びやかに描いた名作。未見なら見る価値アリは間違いなし!
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"超天然の子犬系御曹司"ら、男性キャラで既視感を払拭か!?
と言うことで、ここまで主人公・奈未(上白石萌音)と鬼上司・宝来麗子(菜々緒)の設定が酷似してしまうと、逆に気になるのが『プラダを着た悪魔』との “違い” だ。そこが、恐らく番宣で連呼していた “超天然の子犬系御曹司” である潤之介(玉森裕太)ら男性陣の役どころだろう。
と言うか、この放送枠は “キュン” を入れないと気が済まない枠だから、そこが本作の “肝” であり “見せ場” であるのだろう。
上白石萌音さんが"要領が悪いけど頑張り屋さん"だと…
ただ、主演が上白石萌音さんで、恋愛ドラマで、役どころがお得意の “要領が悪いけど頑張り屋さん” なら、必ず “親身になって助けてくれる王子さま” が登場して、恋も仕事もハッピーエンドになることは、凡そ予想は出来てしまうわけで。やはり、設定の既視感とストーリー自体の既視感が、邪魔をして素直に見られない。
玉森裕太さんと間宮祥太朗さんを起用は、一工夫だと思う
まあ、意外と言っては何だが、 “胸キュン” や “カッコつけてるイメージ” が少ない玉森裕太さんと間宮祥太朗さんを起用したのは、既視感払拭に一役買っているし、工夫をしているようにも見えたのは良かった。
"普通に幸せになりたい"だけでは主人公の魅力として乏しい
とは言え、やはり、主人公が目指しているのが “普通” だから、如何せん個性が見えて来ない。従って、魅力的にも見えない。まだ、「出版業界で成功して、父を小説家デビューさせる」みたいな親孝行のお話がくっついていたりとか。今後は、「普通に幸せになりたい」だけでは主人公の魅力として乏しいと思う。
あとがき
菜々緒さん演じる鬼上司がハマっているので、無理を承知で書けば、恋バナをやめて、『プラダを着た悪魔』のように「女性たちのお仕事ドラマ」に仕立て直した方が、上白石萌音さんの頑張る姿を応援したくなるドラマになるような。もちろん、そんなドラマにするのは無理でしょうが…
『信長のシェフ』、『リバース』、『グランメゾン東京』と、出演作に恵まれている玉森裕太の「超天然でマイペースな子犬系御曹司」は、新鮮に見えました。なだぎ武さんも、いい感じ。と言うわけで、男優陣に期待をして、しばらく様子見します。
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