ドラマスペシャル「黒革の手帖~拐帯行~」 (2021/1/7) 感想

テレビ朝日系・ドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』(公式)
『3年ぶり復活!!原作・松本清張×主演・武井咲!1億8千万を横領し、銀座のママへ転身した原口元子。今度は金沢を舞台に、新旧宿敵たちと3億円を巡り、闘いを繰り広げる!』の感想。
なお、原作の小説、松本清張『拐帯行』(新潮文庫『黒地の絵 傑作短編集〔二〕』所収)は、既読。
1億8千万円を横領し、借名口座の顧客情報を書いた手帖を武器に、銀座のママにのしあがった元子(武井咲)。しかしその後に逮捕され…3年間服役し、出所した元子は新天地・金沢の街で再起を誓う。が、そんな彼女の前に、過去の宿敵・予備校理事長の橋田(高嶋政伸)や、日本屈指のITビジネス王・神代(渡部篤郎)が現れて…!?3億円を巡り、新たな黒革の手帖を使った闘いがついに幕を開ける!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:松本清張『拐帯行』(新潮文庫『黒地の絵 傑作短編集〔二〕』所収)
脚本:浅野妙子(過去作/ラブジェネレーション、純情きらり、黄昏流星群、デジタル・タトゥー)
演出:片山修(過去作/黒革の手帖2017、相棒シリーズ、家政夫のミタゾノ4、七人の秘書)
音楽:ワンミュージック(過去作/黒革の手帖2017、家政夫のミタゾノ1,2,3、監獄のお姫さま)
主題歌:福山雅治「聖域」
制作協力:アズバーズ(過去作/DOCTORS~最強の名医、緊急取調室2、民王)
前半は連ドラ版の続編、後半は元子のスピンオフドラマ風…
松本清張が描く、銀座のクラブのママに転身した女性銀行員・原口元子が、魑魅魍魎が跋扈する世界を背景に描くサスペンス長編小説『黒革の手帖』と、『黒革の手帖』とは無関係の松本清張の短編小説『拐帯行』を合体させた本作。
従って、原作既読の私としては、前半が2017年放送された武井咲さん主演の連ドラの続編で、後半の神代周吾(渡部篤郎)に復讐したいとやって来る森村隆志(毎熊克哉)と原口元子(武井咲)はスピンオフドラマと言う感じだった。
軽めの黒革の手帖だった連ドラ版より、迫力が増した!
さて。連ドラ版は最終回に向けて、主人公から「若い割にワルで汚い銀座の女」の印象がどんどん薄まり、不器用で綱渡り状態でワルに立ち向かった感じの “軽めな黒革の手帖” で終わったのが残念だった。
しかし、今回の主人公は刑期を終えた3年後の設定。武井咲さんも27歳になり貫禄も出て来て、連ドラ版よりも迫力が増したのは良かった。
帰着点を「人生をやり直すと言うこと」したのは秀逸だった
ただ、原則として原作と実写ドラマ版は比較しない立場ではあるが、「黒革の手帖×拐帯行」の合体には無理があったような。やはり『拐帯行』の見所は、若い男女2人の逃避行劇の美しさや爽快感だから、そこが減衰されたのは残念。
しかし、本作は本作なりに工夫が施されており、美味い具合に元子の人生と森村の人生を重ねて、「人生をやり直すと言うこと」が何であるか? を着地点したのは上手いと思う。
あとがき
連ドラ版より、2時間スペシャルの方が単純に見易かったです。また、武井咲さんの復帰作第1弾としては、元子が登場しない原作を使って、上手く仕立て直したと思います。この感じなら、続編も見てみたいです。
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