スペシャルドラマ 二夜連続「教場II」 (前編・2021/1/3) 感想

フジテレビ系・スペシャルドラマ 二夜連続『教場II』(公式)
前編『最恐の教官、再び!珠玉の警察ミステリー実写化第二弾!過酷な訓練を乗り越えて生き残れるのは誰?警察学校を舞台に、教官・風間の心眼が全てを見抜く!』の感想。
なお、なお、原作の小説、長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)は、既読。
ここで生き残った者だけが、警察官になれる。 警察学校という密室…そこで、何が起きたのか。必死のサバイバルが始まる- “教場"と呼ばれる警察学校の教室。冷徹無比な教官・風間公親(かざま・きみちか/木村拓哉)が務める初任科第200期短期課程の教場では、生徒たちが日々、早朝6時起床から激しいトレーニングにさらされている。何より厳しいのがルール厳守。その行動は、常に監視体制に置かれ、誰かのミスは連帯で責任を負う。携帯電話も没収され、外出するためには許可が必要。そんな辛苦ともいえる究極の試練が待ち受ける警察学校には、さまざまな背景を持つ生徒たちがさまざまな動機で集まってきている。また、警察学校という閉塞(へいそく)した極限状態で生徒たちが抱える葛藤もさまざま。「警察学校とは適性のない人間をふるい落とす場である」と考える教官・風間は、生徒がトラブルを抱えた途端、退校届を突きつける非情な男だ。 また、いつも生徒たちに突然理解しがたい指令だけを告げ、その場を立ち去ってしまう。次々とふるいにかけられる“教場"という名のサバイバルゲームを生き抜くため、生徒たちの秘密と思惑が渦巻き、いろいろな事件が巻き起こっていく…。果たして、最後までふるい落とされずに生き残り、何人の生徒が卒業証書を手にすることができるのか!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)
脚本:君塚良一(過去作/教場I、ナニワ金融道シリーズ、踊る大捜査線シリーズ、課長島耕作シリーズ)
演出:中江功(過去作/教場I、ギフト、プライド、Dr.コトー診療所シリーズ、貴族探偵)
音楽:佐藤直紀(過去作/教場I、海猿、コード・ブルーシリーズ、救命病棟24時[5]))
警察監修:古谷謙一(過去作/教場I、HERO2、、BG~身辺警護人、モンテ・クリスト伯、七人の秘書)制作協力:SWITCH(過去作/アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋)
まえがき
2020年1月に放送された前作が面白かったので、原作の『教場』と『教場2』は既読。ですが、基本的に “原作のネタバレ” はしないことと、私自身が “「俳優・木村拓哉」の応援団の一人” であることは、以前から書いて来たから、感想に対して普段よりも贔屓目はあることは、最初に断っておきます。
また、基本的に、原作と実写ドラマ版は比較しない立場であることも、付け加えておきます。
『教場』の一番の楽しみは、前後編の構成の巧みな絶妙さ!
さて、前作の最大の見所は、ドラマが厳しい訓練の様子を描き続け、卒業まで残り1週間となり、卒業のために合格必修の「風間の特別授業」であったことは記憶に新しい。従って、『教場II』も、前後編の前編は様々なネタ振りをしつつ、生徒個人の個性を描いて、後編でガッツリと魅せて来ると言う構成が同じなのか? そこが私の一番の楽しみだ。
若手の濱田 岳さんと福原 遥さんの演技は、別格なスゴさ
そして始まった『教場II』の前編。やはり、触れざるを得ないのが、多数の若手俳優たちの活躍だ。
毎回、様々なドラマで印象的な脇役や準主役、主役クラスの若手俳優を見られるのが、テレビドラマファンの私の楽しみでもある。今回も、かなりの個性派の若手俳優が揃っていた。とは言え、若手と言って良いのか迷うところではあるが、やはり、次の二人の存在感は突出していた。
一人は、幼い頃から白バイ隊員に憧れており聴覚が異常に優れている鳥羽暢照を演じた濱田 岳さんと、ハーモニカが得意だが女子の中では浮いている忍野めぐみを演じた福原 遥さんは別格。中でも、濱田 岳さんが素晴らしい俳優だと思う。
若手俳優が同じ衣裳で個性を魅せるのも、本作の醍醐味だ
とは言え、その他にも、今世間が注目している上白石萌歌さんを始め、矢本悠馬さん、杉野遥亮さん、目黒 蓮(Snow Man)さん、眞栄田郷敦さん、岡崎紗絵さん、戸塚純貴さん、高月彩良さん、樋口日奈(乃木坂46)さん、松本まりかさんらが出演。
全ての名前を挙げるときりがないほど、あちこちの人気ドラマで活躍している面々が、同じ衣裳をまとって “キャラクターの個性” と “自分自身の個性” をカメラを通して、十分に見せてくれたのは良かった。
「前編の終盤=前後編の繋ぎ目」が最高に良かった!
そして、「前編」は大きく「二部構成」になっていたように思う。
「終盤まで」と「衝撃の終盤」と言う、少々異例な構成ではあるが、総放送時間が約5時間の長尺ドラマで、その上「前後編」で「二夜連続」だから“前編と後編の繋ぎ目” は、視聴率的にも大事な部分だし、わざわざ前後編にするなら、やはりそこを最大の見せ場にする必要があるから、この構成も悪くない。
じっくりと時間を掛けた撮影と編集で、風間教官と緊張感が戻って来た
でもって、「終盤まで」の内容だが、流石に前作と比較してしまうと、前作の印象が強烈過ぎる上に、この1年間で学校を舞台にしたいじめや犯罪を扱った連ドラが放送されたために、エピソードそのものに対しては期待したほどの新鮮味は感じなかった。
でも、前述の通りに、「第200期」の生徒たちの頑張りで、深夜ドラマでは味わえない、じっくりと時間を掛けた撮影と編集によって、再び、冷徹無比な教官・風間公親(木村拓哉)が務める初任科「第200期」短期課程の必死のサバイバルが始まる “教場” と呼ばれる警察学校の教室の緊張感は、ドラマ開始直後から炸裂したと言ったら、贔屓目による過重な称賛だろうか。
まさか、風間教官から「死ぬなよ」と言われた宮坂が殉職するとは!
そして、「終盤」のエピソードには、正直言って度肝を抜かれた。前作では「第198期」の中心的な生徒の一人、宮坂 定(工藤阿須加)の悲報だ。宮坂は、前作でストーリーテラーとしての役割もあった重要な登場人物だ。今作でも前編の冒頭に登場し、指導教官となり成長したなぁと思ったら、交通事故であっさり殉職とは思わなかった。
きっと、今作にも何らかの形で最後まで関わることを期待していたからだ。感想の冒頭で「原作と実写ドラマ版は比較しない立場」と断っておいて言うのもなんだが、実は、宮坂の殉職は “原作にない” エピソードなのだ。前作の後編のラストで描かれた卒業式のシーンで、風間は宮坂と握手をして「死ぬなよ」と声を掛けた伏線があるから、まさか… と、思ったのだ。
後編の、宮坂の死と向き合って苦悩する風間教官に期待大!
しかし、冷静に考えれば、宮坂に対して「死ぬなよ」と言った風間が、自分が「死ぬなよ」と言ったことで、宮坂の死と向き合って苦悩して、後編へまたぐのは、(原作にないから)脚本としては書き甲斐があるだろう。
また、演出家としては最大の見せ場を作らざるを得ない腕の見せ所でもあり、木村拓哉さんの演技も更に際立つ必要があるわけで、前後編の長編ドラマの構成としては、秀逸だと思う。
あとがき
まさか、時間の感覚が通常の人間と違うために度々遅刻してしまう問題児・漆原透介(矢本悠馬)が、前編のキーパーソンになるのとは思いませんでした。華麗に裏切ってくれた前編、面白かったです。
さて、わたし的な後編の見所の一つが、重岡大毅(ジャニーズWEST)さん。NHKドラマ『悲熊』で見たばかりの重岡さんが、撮影中に私生活で交通事故を起こして降板となった某俳優の代役を急きょ務めた演技が楽しみです。まあ、彼が演じる「第199期」の出馬求久は、前作のラストでちょこっと登場しただけだったはずですから、新キャラクターとして期待しています。
後編は、風間だけでなく、様座生人間を掘り下げるようですね。それにしても、木村拓哉さんが演じる風間教官の存在感が半端なく素晴らしかったです。今夜の後編も楽しみです。
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