相棒 season19 (第11話/元旦スペシャル・2021/1/1) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season19』(公式)
第11話/元旦スペシャル『オマエニツミハ』の感想。
区役所勤務の鎌田が撲殺された同じ頃…右京の前に仁江浜光雄という何とも怪しいフリージャーナリストが現れる。その後、鎌田は過去に連続暴行事件を起こしていたことから、一課は復讐と睨み、事件の被害者である瀬川という男の元へ。しかし、追い詰めた伊丹、芹沢の目の前でまさかの事態が!!さらに仁江浜の手によって、次々と暴かれる真実。仁江浜の真の目的とは何なのかーそこには右京の過去と大きく関係が!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:瀧本智行/演出:権野元(敬称略)
『シリーズ』初の劇場版以来の岸谷五朗さんが出演だから…
『相棒シリーズ』初の劇場版『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』(2008年公開)に、ランナー役で友情出演した岸谷五朗さんが、テレビシリーズ初出演とのことで、毎年裏切られる『元旦スペシャル』へ多少の期待を抱いて見始めたのだが…
ドラマが進むに連れて、本編にも次第に暗雲が立ち込めた…
確かに、冒頭は予算がある『元旦スペシャル』らしく大掛かりな火事場シーンで始まりはしたが、爆発現場に立ち込めた煙のように、ドラマが進むに連れて、本編にも次第に暗雲が立ち込めた。
序盤から、何となく「特命係」の杉下右京(水谷豊)の過去のミスを盛り込んで、最後はお得意の “反省しない右京の正義感” で終わるのでは? と勘繰ったら、まさかのその通りの展開へ。
元旦に放送するには、もやもやするし、後味が悪過ぎる!
犯罪被害者の登場人物が、警察や特命係に復讐をすると言うのは、これまでの『相棒シリーズ』でもやっていたから、基本的に “いつものやつ” だ。
ただ、右京の過去の過ちや、無意味にはしゃぐ小料理屋「こてまり」女将・小出茉梨(森口瑤子)を絡めたり、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)が謹慎中ゆえに私服姿で登場したり、リモート捜査を取り入れたりと、様々な工夫をしているのも認めはするが。
ただ、結果的には、「犯人の恨む相手が間違っている」とか、「右京が自らの落ち度を認めて再捜査する」などの “捻り” は全くなく、ただ、「無能な警察に息子を殺された父親の復讐劇が無念に終わった…」だけ。これは、正直言って後味が悪過ぎる。
最初から犯人の目的は"右京を殺すこと"で良かったのでは?
また、今シーズンは、捜査一課の刑事・出雲麗音(篠原ゆき子)と既出の小出茉梨を徴用する傾向が強いのは、新鮮味があって私は悪くないと思う。
でも、今回での終盤でフリージャーナリストの仁江浜光雄(岸谷五朗)が、右京に二人のどちらかを選択させる場面があったが、右京が自分を撃てと言うのも、撃たれる直前に冠城亘(反町隆史)が間一髪で阻止するのも、視聴者はお見通しなのだから、最初から犯人の目的は “杉下右京を殺すこと” のストレートなストーリーに仕立てた方が良かったのでは?
あとがき
まだ、犯人が息子の仇を射殺して、逮捕されるくだりならスッキリしたと思います。それと、もっと右京が反省しているのを描けば、もやもやも多少は薄まったかも知れません。
でも、個人的に『元旦スペシャル』だからとしって、「ハッピーニューイヤー」らしさを醸し出すためだか、用意されたラストの小料理屋「こてまり」で、「右京さん、良かったね」、「右京さん、大活躍」みたいな、ハッピーエンド的に酒を酌み交わす帰着点は如何なものかと思いました。
上手くやっていれば、少年犯罪の被害者遺族の苦悩や悲哀を描いた人情モノになった可能性があったのに、「こてまり」のシーンで、警察は犯罪者遺族に寄り添うどころか、警察への信頼度を下げるような内容に落胆しました。まだ、『元旦スペシャル』でなければ… とは、思いますが。
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