連続テレビ小説「おちょやん」 (第4週/土曜日版・2020/12/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第4週『どこにも行きとうない』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
芝居茶屋「岡安」で奉公している千代(杉咲花)の前に8年ぶりに、父テルヲ(トータス松本)が現れる。テルヲは借金の返済のために、千代を別の店に奉公に出そうとしていた。一方、天海一平(成田凌)、須賀廼家千之助(星田英利)の天海一座が、久しぶりに道頓堀で芝居を行うが、客の入りが悪く、中日で打ち切られる。その頃、借金の取り立て屋から「岡安」への嫌がらせが続き、千代は女将のシズ(篠原涼子)に店を出ると伝える。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
本作も、既に話数を減らして撮影している可能性がある…
土曜日の感想に入る前に、久し振りに『おちょやん』のWikipediaを読んだら、全放送回数が「125(予定) → 未定」に変更されていた。番組開始前のNHKの公式報道でない一部マスコミの報道では(例えば、ここ)、「放送は週5日で、全130話」と書いてある。
因みに、前作『エール』は、放送前は「全140回」で、コロナ禍の影響で撮影と放送が一時中断した頃に「全130回」と公式発表され、9月14日の放送再開の前の9月8日に公式サイトにて、「全120回」報道された。
要は、このコロナ禍、放送中でも全話数が減る(減っている)可能性があると言うことだ。
もちろん、NHKのサイトを(全部ではないが)見ても、『おちょやん』が全何話になるのか、正式な記載はない。また、次期作『おかえりモネ』についても、放送予定は「2021年春」と言うのがNHKの公式発表。と言うことは、『おちょやん』も既に話数を減らして撮影している可能性があると言うわけだ。
主人公の"成長過程"の描写が他の朝ドラに比べて少な過ぎる
なぜ、「土曜日版」の感想を書く前に、こんなことを書いたのかと言うと。今週(第4週)の「土曜日版」を見て、こう思ったのだ。第3週が、まるでスピンオフ週だったような点を含めて、主人公・千代の “成長過程” の描写が、他の朝ドラに比べて少な過ぎると感じたからだ。
例えば、第1週と第2週では、幼少期の千代の生活状況は描かれた。そう、生活状況は十分過ぎる位に描かれたが、幼少期の中での時間経過が無いから “成長” が見えなかった。
それと比較して、前作『エール』はどうだったか? 主人公・裕一だけにスポットを当てれば、子役が演じた小学生時代だけで、何も取り柄が無かった主人公が “作曲” と言う才能に気づくと言う “主人公の大きな成長” と “物語の大きな変化” があった。
でも、この『おちょやん』では、家の事情で奉公に出ただけで、確かにそれは “物語の大きな変化” ではあるが “主人公の大きな成長” ではない。その後はご存知の通り、第3週、第4週で一気に「8年の時間経過」があって… と、なった。
もしかして、第4週までに"あと1~2週"あったのかも…
これ、もしかしたら、8年ぶりに父テルヲ(トータス松本)が芝居茶屋「岡安」で奉公している千代(杉咲花)の前に現れるまでに、千代がお茶子として働いて “成長する過程” の1~2週間分の脚本があったのではないかと思うのだ。
もしも、その削られたかもしれない1~2週間分で、特に、千代の子役(毎田暖乃)と杉咲花さんで、芝居茶屋「岡安」の一人娘・岡田みつえ(東野絢香)(幼少期:岸田結光)との交流をもっと描いたり。
「岡安」の同僚たちとの関係、乞食たちとのやり取りを描いたり、芝居や女優や喜劇への興味関心が徐々に大きくなっていく過程が描かれていたら、さぞ、今週の木曜日と金曜日は、より感動的になったのではないかと思うのだ。
話数を削っているなら、NHKは公式発表した方が良いと思う
撮影や放送期間の先が見えないのは、十分承知しているつもりだ。でも、それならそのことをNHKは正式に発表して、前作のように放送中断や再放送をしないために、「全話を大幅に○○回削ります」と言う発表をした方が良いと思う。その方が、視聴者も “昨今の事情” を受け入れて見ることが出来るし、評価も出来るから。
第4週は、元々の「起承転結の起」の最終週だったかも…
だって、もしも、今作が『エール』と同じ「全120回」だとしたら、放送期間は「全24週の4か月」となり、2021年3月末で終わることになる。でも、前述のように、もしも、第4週までに1~2週あったと仮定したら、第4週は本来「第6週」で、全体の1/4、そう、「起承転結の起」とピッタリ当て嵌まるのだ。
と言うわけで、長々と「土曜日版」以外のことを綴ってしまったが、言いたいことは二つ。一つは、NHKは話数削減の事実を報道すべき… ってこと。そして、もう一つは、年明けの第5週『女優になります』は、「起承転結の承」であり、大きく物語が発展する可能性があると言うこと。そう思って、1月4日(月)の第21回を楽しみに待ちたい。
いい感じに「千代の人生の分岐点」を描いた"ええとこ取り版"
さて、やっと「土曜日版」の感想。やはり、今週は父テルヲがやって来て千代と「岡安」が引っ掻き回され、天海一座には大ピンチ。その大ピンチを救ったのが「千代の初舞台」で、父テルヲから千代を助けるために、千代の応援団たちが一致団結してテルヲから千代を引き離すことに成功したと言う分かり易い展開で、且つ、ヒロインを応援したくなるエピソードだった。
だから、解説の黒衣が冒頭で「1週間のお話を ええとこ取りでご紹介する土曜日」と言っていた通りに、不要な部分をバッサリとカットした、いい感じに「千代の人生の分岐点」を描いた “ええとこ取り版” に仕上がったのも当然だ。
あとは、主人公の出番を増やして、主人公の心情を描いて、主人公の物語でドラマ全体を"魅せて"欲しい!
やはり、今週の感想にずっと書いて来たが、第3週までの演出家よりも、第4週の演出家の方が、脚本家との相性が良いと思う。
そして、この4週間を見て感じたのは、第3週は別にして、全体的の話の流れは悪くないし、前述の「起承転結の起」として4週分を見れば、気が強くて、ちゃっかりしている部分もあるが、弟思いのしっかりした性格で、恩義を感じ、恩義を返す人柄だから、自然と応援団が増えていくと言う “千代の人格” や “千代の個性” が見えて来た。
あと、望むのは、とにかく、主人公の出番を増やして、主人公の心情を描いて、主人公の物語で “ドラマ全体を魅せる” ことだと思う。
あとがき
今週は、「土曜日版」も大変面白かったです。やはり、本編が面白くなければ、「土曜日版」もそれなりにしかならないと言うことだと思います。
さて、来週の12月28日(月)は、『おちょやん』の年内最後の放送ですが、『おちょやん よいお年を!』と題して、4週分のダイジェストを黒衣を着た犬「黒衣犬」が紹介。道頓堀が生んだ女優・浪花千栄子さんのエピソードにも触れ、最後は、年明け放送の「京都編」も先取りする、欲張りな15分だそうです。もちろん、感想も投稿する予定です。
また、12月27日(日)の深夜、26時(午前2時)11分から27時(午前3時)11分まで、『連続テレビ小説「おちょやん」1時間でイッキ見!』と題して、第1~4週の「土曜日版」を4本連続、再放送するそうです。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
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