姉ちゃんの恋人 (第9話/最終回・2020/12/22) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『姉ちゃんの恋人』(公式)
第9話/最終回『クリスマスに大サプライズ!つづけ幸せ』の感想。
桃子(有村架純)の家での一足早いクリスマスパーティーに招待された真人(林遣都)は、和輝(高橋海人)たちに温かく迎え入れられる。その中には、みゆき(奈緒)の姿もあった。恒例行事として、パーティーで桃子たちは、1人ずつあることを発表する。その頃、悟志(藤木直人)の秘密を知ってしまった日南子(小池栄子)は、大きなショックを受けていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、最後から二番目の恋、セミオトコ、少年寅次郎)
演出:三宅喜重(過去作/過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密) 第1,2,3,6,最終話
本橋圭太(過去作/緊急取調室1,2,3、TWO WEEKS、ケイジとケンジ) 第7,8話
宝来忠昭(過去作/僕の初恋をキミに捧ぐ、家政夫のミタゾノ3、セミオトコ) 第4,5話
音楽:眞鍋昭大(過去作/SUITS[1,2]、後妻業、おじさんはカワイイものがお好き。)
主題歌:Mr.Children「Brand new planet」(トイズファクトリー)
「コロナが少し落ち着いた、少し先の明るい日常」が舞台だからこそ、今観るべき連ドラだった!
以前の感想にも書いた通り、脚本家・岡田惠和氏の描くドラマの中の “日常” は、“ちょっぴりファンタージー” だったり、“少しだけ先の明るい未来” を描く作品が多い。
本作に於いても、第1話を見た人なら分かるように、コロナ禍で疲弊した2020年の秋のハロウィーンを主人公たちが、ホームセンターを訪れるお客さんたちや自分たちが思い切り楽しもうと言う設定で始まった。
従って、基本的に本作の日常の演出や演技は「絶対にマスク着用」や「ソーシャルディスタンス」や「3密」と言う現実的な要素を見掛け上は排除した 「コロナが少し落ち着いた、少し先の明るい日常」が舞台になっている。
それゆえに、 私は最終回まで、希望を与えてくれる「コロナ禍の連ドラ」として、且つ、「ラブ&ピースの “岡田ワールド” が全開のホームドラマ」として見て来た。
ホームパーティーのシーンには「エピローグの序章」らしさが溢れた
それが、集約されたようなクリスマスのホームパーティーのシーンから始まった『姉ちゃんの恋人』の最終回。6人が互い日本新を語り合うシーンは、まるで、「最終回直前回のラストシーン」のような雰囲気。「これまでの、まとめ」のようで「エピローグの序章」にもなっており、季節感あふれるホームドラマらしいシーンとなった。
印象的だったのは、握った拳を胸に当てて誓う「受け止めた」
また、印象的だったのは、握った拳を胸に当てて誓う「受け止めた」だ。今年のクリスマスは、ちょうど夫婦で仕事が休みだから(私は外出する仕事が無いだけだが・苦笑)、ステイホームの妻とやってみようと思う。
タイトルが書かれた紅白の"タスキ"には、正直やられた!
そして、ドラマの劇中で番組のタイトルを台詞に盛り込むのは “野暮” と言い続けてきた私だが、このシーンでの、『姉ちゃんの恋人』と書かれた紅白の “タスキ” には、正直やられた。ここまで、ベタだと “野暮” を飛び越えた “潔さ” さえ感じるアイテムだった。
家族愛がテーマのドラマ『TWO WEEKS』と繋がった世界観…
先週の感想に書き漏らしたことがある。それは、前回で主人公・桃子(有村架純)が勤務するホームセンターで、サンタに扮した従業員・山辺(井阪郁巳)がお菓子をプレゼントするシーンに登場した女の子(稲垣来泉)のことだ。その時に、女の子が着ていたジャケットのポケットに “ぬいぐるみ” が入っていた。
そのぬいぐるみは、今年7月に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)が主演を務め、稲垣さんは春馬さんの娘役として共演した同局系ドラマ『TWO WEEKS』(2019年7月期)に登場した “家族を繋ぐ” 重要なアイテムだった。
その彼女が最終回にも登場した。プレゼントの恩返しのシーンでの登場だったが、『TWO WEEKS』も家族を描くドラマと言う点に共通点があるから、こう言う関テレと演出家の計らいは悪くない。終盤でも地球のマスコットを持って女の子が再登場したが、様々なものが「繋がった世界」の印象付けにも役立っていたと思う。
全てが予想通りで予定調和の"大団円のハッピーエンド祭り"
全てが予想通りで、予定調和で、都合良く繋がった、“大団円のハッピーエンド祭り” のような最終回。諸事情で全話数が減った可能性はあるが、その分だけギュッと凝縮された上に、テンポも良くなり、メリハリもついた。
コロナ禍に相応しい、視聴者と登場人物たちにも、包容力のある、懐の深いラブ&ホームドラマだった!
終盤の45分には、クリスマスのデコレーションが片付けられ、新年向けのデコレーション用の巨大な地球儀が吊り上げられる。そこで、主題歌であるミスチルの「Brand new planet」が、気持ちが良過ぎるタイミングで流れて来る。
そして、桃子と真人(林遣都)の海辺のシーン。最後の和輝(高橋海人)のナレーションを含めて、コロナ禍に観たかった、視聴者も登場人物たちも全員にとって、包容力のある、懐の深いラブ&ホームドラマだったと思う。
あとがき
最終回を盛り上げるために、事件や事故などのハラハラドキドキを入れるドラマもあります。いや、最近はそう言う作品が増えています。そんな中で、最終回の54分間、ずっと、ニヤニヤしながら観られるドラマも本当に良いものだなぁと再確認しました。
辛い過去と向き合いながら、今をどう生きて行くのか。現実に起きてしまった事実を受け入れながら、どのように幸せを掴んで行くのか。それを、全ての登場人物たちで描いた秀作ドラマだったと思います。
サントラ盤を買いましたが、とても好きな曲ばかりです。ただ、ミスチルの主題歌は入っていません。
それを聴くには、ミスチルの最新アルバム『SOUNDTRACKS』を買う必要がありますが、これがまた最高なアルバムです。前述の三浦春馬さんの引退作品となったTBS系 火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の主題歌「turn over? 」など、ドラマや映画、CMに起用された楽曲が詰まっています。この冬に是非ともおすすめの一枚です。
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