連続テレビ小説「おちょやん」 (第17回・2020/12/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第17回/第4週『どこにも行きとうない』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
道頓堀での一番の人気は、須賀廼家万太郎(板尾創路)が率いる万太郎一座で、劇場は連日満員だった。一方、千代(杉咲花)と久々に再会した一平(成田凌)は、芸子遊びばかりで、芝居に真剣に取り組んでいるようには見えなかった。そんな一平は飲み屋で偶然、千代の父テルヲが借金の返済のために、千代を別の店に身売りしようとしていることを知る。借金取りから逃げられないと悟ったテルヲは、奥の手を使い、千代を説得する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
今回も映像的に安定感があり、色合いや光の加減も良かった
前回の感想でも書いたが。演出家が今週から交代したおかげで、映像的には、かなり安定感もあるし、カット割りも適切だし、画としての色合いや光の加減など、いろいろ見易くなったのは、今回でも間違いは無かった。
今回は第2,3週の脚本の雑さと粗さが反映し、残念な展開に…
だから、今回は、前回と逆で、またまた脚本の粗さや雑さが見えて来てしまった。特に、第2週で強調すべき部分を雑に扱ったことと、第3週を無駄に脇役の恋バナを描いて、主人公の年季奉公の8年間を、ほぼ省略してしまったことの弊害が、第4週へ見事に反映されてしまっている。
一平が千代のためにテルヲを説得する原動力が見えづらい…
例えば、中盤の飲み屋のシーンに、一平(成田凌)と父テルヲ(トータス松本)のやり取りがあった。その中に、こんな父テルヲの台詞があった。
テルヲ「われ 千代と何の関係あんねん」
私こそ、「一平と千代と何の関係があるのだ!?」と、言いたいくらいだ。なぜなら、そもそも、千代と一平の初めての出会いが描かれたのが、記憶違いが無ければ第2週だ。それも、二人のやり取りはほんの僅かしかない。
一平が9歳の時、凱旋公演で道頓堀を訪れた際に千代と出会い、同い年で、家庭の事情で学校に通えず友だちがおらず、母は他界して、酒好きの父が大嫌い… などの共通点から、千代に字を教えた。それ位の “関係” しか描かれていない。
だから、どう好意的に解釈しようとしても、我が娘を借金の返済のために身売りする父親を許せないとか、(一応)知り合いの千代を身売りさせたくないとか言う、「一平の行動の原動力」が見えて来ないのだ。共通点が多い千代への共感なのか、友情なのか、正義感なのか、既に好意を抱いているのか? そこが、もっと明瞭に見えたら良かったと思う。
原動力の「あほな親見てたら 我慢できへん」に違和感が…
ただ、このテルヲの直後に、一平がこんなことを言った。
一平「あんたみたいな あほな親見てたら 我慢できへん。それだけや」
そう、この台詞で、やっと「一平の行動の原動力」が見えた。「あほな親見てたら 我慢できへん」のだ。確かに、今のテルヲは「あほな親」だと思う。一平にそう見えているのも間違いない。
「あほな親」でなく「飲んだくれの親」が良かったような…
ただ、一平が「我慢できへん」のは、自分自身の父親「初代 天海天海」と比較して似ているからであって、それは、「あほな父親」ではなく、「酒好きで女好きな父親」のはずだ。
まあ、「あほ」と言う言葉、キーワードの意味が、関西と関東では差異があるかも知れないが、「初代 天海天海」は役者として、それなりに成功も評価もされていたのだから、「あほな親」ではなく、「大酒のみの親」とか「飲んだくれの親」と、あくまでも自分の父との比較でなく、現状のテルヲに怒っているくらいにしておいた方が良かったような気がする。
だって、一平とテルヲなんて、一平と千代の関係よりも描かれていないのだから。だから、第2週に一平が登場した時の描写が足りなかったのが良くないと言いたいのだ。
あとがき
今回の15分間ですが、千代と一平の関係性を、これまでにしっかりと丁寧に描いていれば、自分と似た境遇の千代を一平が助けたいと思った… とか、「岡安」で頑張って働いている千代を応援してやろうと一平が動いた… とか、如何様にも理由付けは出来たと思います。やはり、第3週が無駄だったなぁと。
これから先は、私のこの先の展開への妄想を書きます。「管理人の妄想は当たるから読みたくない」と言う人は、次の2つの段落は読まない方が良いです。
年内の本編の放送は、25日(金)で終わります。従って、年明けの第5週から「千代が女優を目指す物語」が始まると(期待を込めて)思うのです。だとすると、この流れで千代が身売りされるはずはありません。また、金曜日まで残り3回しかありませんから、金曜日には何とか年明けから「千代が女優を目指す物語」が始まる雰囲気は醸し出すはずです。
だとすると、千代が何らかの事情で舞台に立つか、演技を披露する必要がありますね。だって、それがないと「千代には演技の才能がある」と、なりませんから。その “何らかの事情” が、不自然でないと良いなと思います。仕切り直しのための大切なエピソードなので、自然な流れになることを期待します!
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
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