連続テレビ小説「おちょやん」 (第16回・2020/12/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第16回/第4週『どこにも行きとうない』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
千代(杉咲花)が芝居茶屋「岡安」で奉公して8年が経ち、年季が明けた千代は、そのまま岡安で働くことを決めた。その矢先、父テルヲ(トータス松本)が突然、千代の前に現れる。テルヲは千代に一緒に暮らそうと持ちかけるのだった。その頃、天海一平(成田凌)と須賀廼家千之助(星田英利)の天海一座が久しぶりに道頓堀に戻ってきた。久々に再会した一平は、芸子遊びばかりで、芝居に真剣に取り組んでいるようには見えなかった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:盆子原誠(敬称略)
アバンがテルヲから始まったから先週の必要性の無さが露呈
こう言っては元も子もないが、アバンタイトルで、8年ぶりに父テルヲ(トータス松本)が突然、千代(杉咲花)の前に現れたが、こう言うアバンタイトルで月曜日を始めてしまうと、先週の第3週が不要だったことを、自ら証明してしまうのでは?
杉咲花さんの演技力のおかげもあって、完全に私の頭の中は、第2週の金曜日に戻ってしまった。だから、まだ始まって1か月も立たないうちに、“スピンオフ週” をやるな! と、言ったのだ。
第4週で、ようやく二人目の演出担当へ交代した
さて、第4週で、ようやく二人目の演出担当へ交代した。
因みに、第1~3週を担当した梛川善郎氏の過去の担当作は、古くは『ふたりっ子』(1996年後期)や、『純と愛』(2012年後期)や『べっぴんさん』(2016年後期)がある。
一方、今週の演出担当である盆子原誠氏の担当作は、『カーネーション』(2011年後期)、『純と愛』(2012年後期)、『ごちそうさん』(2013年後期)があり、『とと姉ちゃん』(2016年前期)ではプロデューサーも務めた。
スタジオセット内の撮影での手持ちカメラがほぼ無くなった
まあ、二人の演出的な大きな違いは、今回の15分間を見ただけでは分からないが、まず違うのは、先週までは撮影時間短縮の目的なのか、スタジオセット内でも屋外ロケでも手持ちカメラで撮影されたカットが多用されていた。
それによって、いつもふわふわした感じがして、第1,2週は臨場感となって良かったが、落ち着いた内容だった第3週には不釣り合いな気がしていた。しかし、今週は、スタジオセット内のシーンは三脚で固定、屋外ロケは手持ちカメラと言う大きな切り分けがされていたように思う。
固定カメラを切り替えた方が内容も芝居もじっくり見られる
もちろん、屋外ロケは太陽との勝負だから手持ちカメラでサクサクと撮影するのは止むを得ない。だが、比較的時間に余裕があるスタジオ撮影では、今回のように複数台の固定カメラを切り替えて編集して見せてくれた方が、内容に集中できるし、何よりも俳優さんたちの芝居に見入ることが出来る。
また、狭いセットの奥行きや天井の高さを上手く利用して、似たようなアングルのカットが無くなるような配慮も施されているように感じた、これらの工夫があると言う意味で、今週の演出には期待したい。
一平が2階から1階に降りるシーンのカット割りに注目
私が今回のカメラワークで気に入ったのが、10分過ぎ頃のハナ(宮田圭子)との会話を終えた天海一平(成田凌)が外階段? を使って二階から一階へ降りて来て千代と再会するシーン。
簡単に撮影するなら、1カットで一平の動きに合わせて、カメラを上から下へ下ろしたら、千代がいる… とするだけで良い。しかし、今回のカット割りは、カメラが一平の動きに合わせて下に降りる(「チルトダウンする」と言う)途中で、千代のバストショット(胸から上が映るカット)のインサートカットが入る。
そして、次に一平のバストショットのインサートカットが入って、全体の引きの画になる。先週までなら、ここの二人のやり取りはアップの切り返し(アップとアップを直結させること)で処理したと思うが、今週は敢えて、二人の顔が見えるか見えない位の引きのサイズで描いた。
私が、演出について感想を書けると言うことは…
そのことで、夜と言う時間帯が強調されるし、アバンでテルヲが言っていた「相変わらず 背ぇ小(ちい)こいのう」の、千代の小柄さと、一平のスマートさも強調された。よく考えたら、『おちょやん』が始まって、演出について詳しく感想を書いたのは初めてだと思う。
それだけ、演出よりも、脚本の粗さや雑さの方に目が行っていたと言うことだ。演出を見られるようになると言うことは、物語に違和感が伴わないことと、私の中では同義だから、やはり、今週の脚本にも演出同様に期待したい。
あとがき
どうやら、予告編や今回を見ても、「千代の物語」そのものは、また始まらないようですが。でも、テルヲの登場で、本作の主人公が千代に見えました。と言うか、正しくは「千代の身に何かが起こりそう…」と言う感じです。でも、それすら無かったのが第3週ですから、月曜日から千代が中心に描かれたのは良かったです。
また、「コミカルな演出」についても、今週は抑え気味になって、ドラマを進める方に軸足が乗って行く感じもしました。何とか、4週目で巻き返して欲しいです。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14 15 土
第4週『どこにも行きとうない』
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