連続テレビ小説「おちょやん」 (第15回・2020/12/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第15回/第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
岡安総出の組見の日に女将のシズ(篠原涼子)に延四郎(片岡松十郎)に会いに行くことを説得した千代(杉咲花)。そこには千代のシズへの感謝の思いが溢(あふ)れていた。組見当日、他のお茶子たちやかめ、みつえとも協力しなが、大勢の芝居客の接待を目が回る程の忙しさの中でも滞りなくすすめていく。一方、待ち合わせ場所に立つシズ。その姿を見て、驚きを隠せない延四郎。20年の歳月を経て、二人の秘められた思いが交錯する
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)
このスピンオフ週を「斬新な構成」と評価すべきか…
異論反論あろうが、私とっては、第3週は「スピンオフ」であった… としか思えなかった。まあ、これを「斬新な構成」と言うなら、スピンオフとしては、そこそこ見ることが出来た… と、褒めることも出来るが。ただ、ここまで脇役をメインに一週間を描くのは、私としては如何なものかと思う。
"人生の選択""人生の岐路"を描き、重ねたつもりだろうが…
確かに、甘口な見方で見れば、登場人物それぞれの「人生の選択」、「人生の岐路」を描いたのは認めるが、問題なのは、脇役のそれらが主人公に殆ど重なっていないってこと。「いやいや、主人公だって、年季明けの人生の岐路に立ったし、選択もしたではないか」と言う人もいるだろう。
しかし、よ~く考えれば分かることだが、「主人公が年季明けにどの道を選ぶのか?」は “人生の岐路” ではなく、お茶子として奉公した時から決まっていた、謂わば「時限装置」みたいなもの。例えるなら、学校に入学したなら、卒業後の進路を決めるのは当たり前と同じこと。
その上、主人公は選択もしていない。年季明けのだいぶ前(劇中では時間経過前の去年の出来事)に、8年間お世話になったシズ(篠原涼子)に “恩返し” をしたい… ってだけだったのだから。
「主人公のおかげ」を使っても、ざっくりし過ぎて…
こうなると、主人公とは名ばかりの “ただのお茶子の一人” になってしまうから、脚本家はシズに次のように言わせたのだろう。
シズ「千代。おおきに。あんたのおかげだす。おおきにな」
朝ドラあるあるの一つ、ヒロイン特権だ。確かに、シズが延四郎(片岡松十郎)と会えたのは主人公の一言がきっかけだが、なんか、全体がざっくりとし過ぎて、千代(杉咲花)がどんなに大そうなことをしたのか良く分からなかった。もちろん、「主人公のおかげ」と言う台詞が使われる時は、そう思いづらい時に使うから、分からないのも当然なのだが。
「あんたのおかげで」より「ご寮人さんのおかげ」が…
ただ、困るのは、「あんたのおかげで」よりも、13分過ぎに千代が言った「改めて これからも よろしゅうお願い申し上げます」の台詞に含まれる「これまでのおかげ」、「ご寮人さんのおかげ」が、あまり印象的でなかったことだ。
確かに、週の始めだったか、シズが千代を「岡安」に置くことを認めるくだりはあったが、あれは、貧しくて帰る所が無いと言うお涙頂戴エピソードの一環で済まされてしまった印象の方が強いし、その後の「8年間」もすっ飛ばしてしまったから、やはり、雑と言うのか、正しくは “大雑把過ぎる” と言う感じ。
出来れば、第3週だから、今週の、特にシズの一件についてはスピンオフで終わりそうだから、のちにガッツリと回収して、視聴者を驚かせるような伏線を張ったら良かったのに。
脚本も演出も、軸足を置くところを間違っているような…
また、延四郎の訃報のシーンで膨大なナレーションが入ったが、スピンオフならスピンオフで、あのナレーションの部分を丁寧に描いたら、スピンオフとしての完成度も高まったと思う。どうも、脚本も演出も、軸足を置くところを間違っているように見えるのだが。
あとがき
「道頓堀の芝居茶屋で、元気で明るく働く一人の女の子がいました」と言うナレーションを入れて、来週の次回が第1回でも良かったのではないでしょうか。楽しく働く主人公の前にテルヲ(トータス松本)が登場して、「実は…」とやれば、第1週と2週で描いたことくらいは、数分もあれば描けると思います。
今のところ、「全125回」と短い朝ドラになる予定なのに、一向に「主人公の物語」が始まらないのはどうかと思ってしまいました。
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10 土
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』
11 12 13 14
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