連続テレビ小説「おちょやん」 (第2週/土曜日版・2020/12/12) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第2週『道頓堀、ええとこや~』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
奉公に出された、竹井千代(毎田暖乃)は、道頓堀にある芝居茶屋「岡安」にやってくる。「岡安」を取り仕切るのは、女将の岡田シズ(篠原涼子)だった。千代はひと月の間に女中の仕事を覚えるという条件で、女中として働き出す。ある日、道頓堀に喜劇の天海一座がやってきて、千代はその一座の子役、一平と出会う。一平は芝居が嫌いだし、酒飲みの父の天海の事が大嫌いだと話す。そんなとき、天海が突然、亡くなってしまう。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
本作では「黒子(くろこ)」でなく「黒衣(くろご)」が正解!
第1週の「土曜日版」は、こんな黒衣(桂吉弥)のナレーションから始まった。
N「毎週土曜日は 私 黒衣が 1週間のお話を
ええとこ取りでご紹介させてもらいます(字幕ママ)」
まず、未だに誤解されている方が多いようだから、敢えて書かせて頂くが。今作の本編も土曜日版もナレーション兼解説兼ツッコミ役を務めるのは、落語家・桂吉弥さんが演じる「黒衣(くろご)」であって、「黒子(くろこ)」は正しくないと言うこと。
歌舞伎や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという約束事のもとに「黒い衣裳」で舞台上に現われ、小道具を渡したり片付けたりする係のこと。そして、一般的には、黒子(くろこ)がよく使われているが、文楽や歌舞伎の世界では、漢字は「黒衣」が正しく、読みも「くろご」だそう。
「ええとこ取り」とは名ばかりの、普通の「総集編」
で、「黒衣」の解説はこれ位にして。第2週の「土曜日版」は、黒衣が言った「ええとこ取り」とは名ばかりの、普通の「総集編」。もちろん、「総集編 = ええとこ取り」ではあるのだが、私には、ただの総集編にしか見えなかった。
千代が「女中奉公=仕事」をしている描写が少な過ぎる!
その理由は、単純明快だ。折角、主人公の女中奉公が始まったと言うのに、「女中奉公」をしているような描写が、極端に少なかったから。確かに、語りの中では、「お使い」、「迎えに行った」、「お渡しするのやで」などなど、何とか女将の岡田シズ(篠原涼子)から千代(毎田暖乃)が仕事の指示を受けて動いているように説明はあった。
しかし、あの程度の「ええとこ取り」の放送尺で「千代が帰るところが無く、必死に奉公(仕事)をしている」ようには、私には見えなかった。まあ、本編でも、千代が仕事をしている場面より、脇役の紹介や、実家との関係の説明の放送尺の方が多かったのだから、ええとこ取りの “限界” かも知れない。
でも、それをやるのが「土曜日版」の役割なのでは? 『エール』の時は、やれていたのに…
「働く千代」を印象付け、「文字を習う千代」を見せるべき
個人的には、明らかに仕事をしていると分かる「掃除をしている千代」と、ドラマの未来に繋がる意味で、「一平(中須翔真)から文字を教わる千代」は、印象的に残して、語りで補強すべきだったのでは? と思っている。
だって、本編で、千代が貧しい境遇に生まれ育ったことばかりを強調しつつ、唐突に女優と言う仕事に興味を抱いたと言う、全く方向性の違うエピソードを強引に同時並行して描いた違和感と、「土曜日版」の違和感が全く同じでは、「土曜日版」の意味がないと思う。
いっそ、12分過ぎからの、連れ戻された千代がシズに… のお涙頂戴的なくだりをバッサリ削除しても「健気に働く千代」を印象付け、「文字を習う千代」を見せるべきだった。
本編とは"違った価値観"の『見たくなる土曜日版』に期待…
まあ、本編は第2週を終えたし、「土曜日版」も終わったから、もっと感じた不満や違和感は言わずにしておく。
ただ、今後も見続けるからこそ期待したいのは、前作『エール』の「土曜日版」は、朝ドラおじさんことバナナマン日村さんが自ら画面に姿を現して、愛情込めて解説すると言う特徴もあったし、全部の「土曜日版」がそうとは言わないが、多くの放送回で本編の “補強” になっていたのは確かなこと。
本作だけでなく、次作でも「土曜日版」を作るなら、本編とは “明らかに違った価値観” で、『見たくなる土曜日版』にした方が、NHKにとっても、視聴者にとっても幸せだと思う。
あとがき
「土曜日版」、もっとしっかりと作り込んで欲しいです。ただ、それだけ…
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【これまでの感想】
第1週『うちは、かわいそやない』
1 2 3 4 5 土
第2週『道頓堀、ええとこや~』
6 7 8 9 10
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