連続テレビ小説「おちょやん」 (第7回・2020/12/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』(公式サイト)
第7回/第2週『道頓堀、ええとこや~』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
道頓堀にやってきた竹井千代(毎田暖乃)。目に映るもの全てが、華やかな世界だった。千代の奉公先は、芝居茶屋・岡安。そこを取り仕切る女将の岡田シズ(篠原涼子)から、ひと月の間に「お茶子」と呼ばれる女中の仕事を全て覚えるよう、条件を出される千代。いざ働き出すと、炊事、洗濯、お使いとお茶子として覚えることは山ほどあった。目の回るような忙しさの中で道頓堀を駆け回る千代のお茶子修行の日々が始まったのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)
恐らく「子役時代の最大イベント」も終わっている今…
今回は、アバンタイトルの冒頭から大正5年(1916)の大阪・道頓堀。本作は既に第3週には、ヒロイン役が杉咲花さんになることを、第1週の第1回で種明かししてしまっている。だから、ヒロインが実家から奉公先に行くと言う、恐らく「子役時代の最大イベント」も終わっている今、もう物語が大きく動くのは第3週になるだろう。
これだけ説明が多ければ、無駄に見える描写は殆ど無かった
だからと言って、残りの4回を千代(毎田暖乃)が「お茶子」と呼ばれる女中の仕事に不慣れで叱られる場面ばかりにするわけにもいかない。と言うわけで、「道頓堀編」で今後に登場する人物たちや状況説明に時間が割かれた第7回。
やはり、これだけ説明が多ければ、無駄に見える描写は殆ど無かったし、前回よりも千代の言葉が “普通” になってきて、とても聞き易く、且つ、見易くなった。
脚本は八津弘幸氏だから、大ハズレは無いような気はする…
まあ、ストーリー的には、ヒロインのモデルである、松竹新喜劇で活躍した上方女優で「大阪のお母さん」として親しまれた「浪花千栄子」の人生を踏襲するはずだから、基本的に王道の「女一代記」になるのだろう。それに、脚本家は『半沢直樹(2013年版)』や『陸王』を手掛けた八津弘幸氏だから、今のところは、大ハズレは無いような気がしてはいる。
私が、梛川善郎氏の演出を初めて見たのは『べっぴんさん』
で、問題は、本作のメイン・ディレクターである梛川善郎氏だ。そこで、『ディレクターの目線blog』としては、彼について少し調べてみた。
私が梛川氏の演出作品を初めて見たのは、2016年後期の連続テレビ小説『べっぴんさん』だった。それ以降の梛川氏の演出作品をネット検索してみたがヒットしなかった。従って、『べっぴんさん』以来のドラマ演出と言うことになる。
梛川氏の演出の印象は"個性的を超えて独特で、暗くて雑"
さて、私が梛川氏の演出を『べっぴんさん』で見た時の最初の感想は、当時の感想にも綴ってあるが、「第1回を観た率直な感想は独特。個性的とか言うレベルとは、だいぶかけ離れてるって感じ」であった。そして、「演出が全体的に暗くて、雑」や「演技指導が独特なのか、キャラクターが今一つ見えて来ない」と言うのも、自分で書いてあった。
不得手な部分は、どうしても空回りして見えてしまうのか…
ここからは想像の域を出ないが、恐らく、演出の梛川氏は、自身の個性的な部分は残しつつも、 “暗さ” を跳ね除ける目的と、本作のテーマ “笑い” を踏まえて、不得手な「笑い」や「コミカルな要素」を積極的に取り入れようとしているのではないだろうか。
だから、不得手な部分は、どうしても空回りして見えてしまったり、上手くやろうとするがあまりに力づくになってしまったりしているのかも知れない。今回の舞台のシーンでも、何となく本編と劇中劇での落差を感じてしまった。
シリアスとコミカルのアンバランスさが無くなるのを願う…
しかしだ。逆に、先週末の金曜日での「父と娘の別れ」の場面は、得意な切なさと暗さの演出を上手く活かして、第1週では一番良かったし、印象に残るシーンになったのではないだろうか。
演出家が交代すると作風が若干変わるのが当然だが、最近の朝ドラでは、メインのディレクターの作風が、他の演出家にも踏襲される傾向が強い。この傾向は、2018年後期『まんぷく』から強くなっているように感じているが、そうなると本作はこのまま… になる可能性もある。何とか、シリアスとコミカルのアンバランスさが無くなると良いのだが…
あとがき
一言で言うと、「普通」ですね。特に、第1週を無かったことにしたら、貧しくて威勢の良い女の子が、芝居茶屋の女中奉公を始めただけ。これなら、前回でわざわざ「汚い言葉」と表現していた方言を使った先週が無い方が、より「普通」に始まって良かったように思います。ただ、もう済んだことなので。
とにかく、「チャーミングと力強さ」が特徴のヒロインへ、一日も早くなって欲しいです。
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