特集ドラマ「少年寅次郎スペシャル」 (前編・2020/12/4) 感想
NHK総合・特集ドラマ『少年寅次郎スペシャル』(公式)
前編、ラテ欄『あの寅次郎が帰ってくる! 誕生秘話から始まるあったかエピソードに泣いて笑って癒され!寅さんの優しさの原点がここにある』の感想。
なお、原作の小説、山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」は、未読。
最愛の妹、さくらに見送られ葛飾・柴又を旅立った車寅次郎。あれから1年、母・光子(井上真央)を亡くした寅次郎は、故郷柴又には戻っていない。しかしビジネスの旅の途中の山形で、初恋の人、さとこ(森七菜)と再会。さとこからもらったりんごに、よみがえる柴又の日々。わんぱく小僧だった寅次郎はお供えから拝借したりんごを、打ち直し中の布団の中に隠すが…そんな泣き笑いの母との毎日を思い出し、故郷へむかう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:山田洋次「悪童(わるがき) 小説 寅次郎の告白」
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、最後から二番目の恋、姉ちゃんの恋人)
脚本協力:渡邉真子(過去作/表参道高校合唱部!、恋はつづくよどこまでも)
演出:本木一博(過去作/少年寅次郎、わろてんか、ベトナムのひかり) 前編
船谷純矢(過去作/少年寅次郎、ドクターカー、癒されたい男)
岡崎栄(過去作/少年寅次郎、戦艦武蔵)
音楽:馬飼野康二(過去作/天まであがれ!、教師びんびん物語)
ナレーション:原由子(サザンオールスターズ)
「良質な脚本と演出と俳優の三位一体」がピッタリな秀作!
秀作ドラマを称賛する時に「良質な脚本と演出と俳優の三位一体」などと、簡単に書いてしまうが、ドラマ『少年寅次郎シリーズ』(今回から“シリーズ”と書かせて頂く)のような秀作ドラマには、本当にピッタリな表現だと思う。
第1話まで巻き戻した "!全体の構成の妙"を褒めたい!
まず誉めたいのは、全体(全文だけしか見ていないが)の構成の妙だ。約1年ぶりのスペシャルを、時計を逆回しにして前作の第1話まで巻き戻したことだ。このことで、前作と今回のスペシャルが自然に繋がった。
現在進行形と過去形が同時進行するようなトリップ感!
そして、繋がったら繋がったで、今度はまるでタイムスリップするかのように、主人公らが時間軸を行ったり来たりを繰り返す。現在進行形と過去形が同時進行するようなトリップ感は、正に“大人のファンタジー”だ。
"たった一つのリンゴ"を水先案内人にして時間軸のお供に!
もう一つ誉めたいのは、このようにエピソードの時間軸が行ったり来たりを繰り返すと、普通なら「単純な箇条書き」か「ただ分かり難くなる」なりそうなのに、岡田惠和氏は、なんと“たった一つのリンゴ”を水先案内人のように活かして、視聴者が道に迷わないようにしたのだ。このアイディアは完全に脱帽モノだ。
このような「王道のマンネリ展開」こそ"寅さん" の魅力!!
この“たった一つの何か”で、ここまで物語が構築できると、アイディア次第で永遠に『少年寅次郎』を作れるかもしれない。そう、本家『男はつらいよ!』のように。なぜなら、“寅さん” は、旅に出て、いろんな人に出会って、恋して失恋して。柴又に帰って来て、一騒動あって旅に出る。この「王道のマンネリ展開」こそ “寅さん” の魅力なのだから。
あとがき
本当に楽しいですね。『男はつらいよ!』の新作を見てあるような楽しさもありますし、一年ぶりに“寅ちゃん”に再会できた楽しさもありますし。『後編』も、楽しみです。
それと、寅次郎の初恋の人、さとこ 役の森七菜さんですが、前作の朝ドラ『エール』ではヒロインの妹・関内梅 役であり、現在放映中の『この恋あたためますか』の主演・井上樹木 役と、3人を全く違う女優さんが演じているような彼女の変幻自在な演技力と存在感に驚くばかりです。
そして因みに、わたくし、みっきーも、寅次郎の師匠で “般若の政”こと政吉(矢崎 広)と同じ、生まれも育ちも東京・荒川 千住です!
管理人・みっきー お薦めする商品を、楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
【お願い】読者の皆さんも大変な状況とは思いますが、仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当blogのリンク経由で買って下さると、皆さんのおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになりますので、引き続き、ご協力の程、よろしくお願いいたします(謝) ※暫く“テンプレ”です。
「楽天市場」からのおすすめ商品や企画
「Amazon」からの最新のお知らせ

★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/14932/
【これまでの感想】
少年寅次郎 (第5話/最終回 [連続5回]・2019/11/9) 感想
【2017年からのスペシャルドラマの感想一覧】
2020年のスペシャルドラマの感想一覧
2019年のスペシャルドラマの感想一覧
2018年のスペシャルドラマの感想一覧
2017年のスペシャルドラマの感想一覧
- 関連記事
-
- 35歳の少女 (第9話・2020/12/5) 感想 (2020/12/06)
- 連続テレビ小説「おちょやん」 (第1週/土曜日版・2020/12/5) 感想 (2020/12/05)
- 特集ドラマ「少年寅次郎スペシャル」 (前編・2020/12/4) 感想 (2020/12/05)
- 連続テレビ小説「おちょやん」 (第5回・2020/12/4) 感想 (2020/12/04)
- ルパンの娘[2] (第8話・2020/12/3) 感想 (2020/12/04)