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連続テレビ小説「おちょやん」 (第5回・2020/12/4) 感想

連続テレビ小説「おちょやん」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第5回第1週『うちは、かわいそやない』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


子どもを授かった栗子(宮澤エマ)は、千代(毎田暖乃)とヨシヲを奉公に出すことをテルヲ(トータス松本)に提案。憤慨する千代は栗子を追い出そうと策略を練るが、栗子を慕う者も居て、心持ちは複雑だ。さらにヨシヲが山奥で迷子になったのが、栗子の体を気遣って薬草を取るためだったことを知りショックを受ける千代。居場所の無さを実感しつつも、ヨシヲの幸せを願う心から煮え切らない父テルヲの真意を問い詰めるのだった…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)

ラストシーンで "本作が描きた方向性" が見えて来た

冒頭の豪華な朝食のシーンに、「先日売った鶏の代金のお陰で」と台詞なり、ナレーションの補足が欲しかったとは思う。だって、貧乏だから主人公は女中奉公に出るわけだから。

まあ、このような雑な描写は他にもあるが、今回の15分を通して見れば、特に、ラストの2分間、父親が娘に母と野の思い出の写真を渡して、「うちが あんたらを捨てたんや」と啖呵を切って出ていく姿や、その姿を黒子の語りと舞台演劇部風の演出で「月に帰った かぐや姫」になぞらえる脚本と演出で、本作が描きたい方向性みたいなものが、見えて来た。

好き嫌いはあると思うが、何とか週末の金曜日に間に合ったと思う。それに、個人的に、テレビドラマの中に舞台演劇の演出技法を共存させる手法は好きだから、今後への期待が高まった。

本作は「週5放送で全130回」と言う短めの朝ドラだから…

さて、『エール』がコロナ禍の影響を受けて「全140回」が「全130回」になった。『スカーレット』以前の「週6放送」時代は、凡そ「全150回」が通例だった。そして、本作『おちょやん』は既に「週5放送で全130回」との報道がされている。

長年「週6放送で全150回」に慣れてきた私にとって、正直「全130回」と言うのは、圧倒的とは言わないが、特に「週区切り」を意識した脚本だと、『エール』の中盤とし最終週は、かなり窮屈な印象を受けた。まあ、『エール』は途中で「10話減少」となったために、お尻の方からせっつかれた格好になったから、余計に窮屈感を味わったと思うが。

"週区切り"に拘らず1回1回を大事に作り込んで全話使い切る

その意味で、本作は最初から「全130回」なのだから、思い切って「週区切り」の概念を取り除いても良かったと思う。

今や、「時計代わり」のリアルタイム視聴の他に、自身の録画や見逃し配信もあるわけで、あまり「一週間で区切る」ことに重点を置かずに、1回1回を大事に作り込んで、全130回を思う存分に使い切る作戦の方が、今の時代の朝ドラに相応しいとさえ思う。

第1週はエピソードの選び方次第でスッキリまとめたら、感動的になったと思う…

この考えを用いれば、「週の区切り」としての第1週の結末が、「子どもを授かった栗子(宮澤エマ)が、千代(毎田暖乃)とヨシヲ(荒田陽向)を奉公に出すことをテルヲ(トータス松本)に提案する」ことであるならば、第1回の人物紹介の次に、木曜日をやって、続いて金曜日として、「全3回」で決着をつけてしまった方がスッキリしたのではないだろうか?

恐らく視聴者は、第1回で「河内弁」を含んだ世界観を理解し、前回で描かれた「ヨシヲが山奥で迷子になった理由が、栗子の体を気遣って薬草を取るためだったことを知りショックを受ける千代」で、千代とヨシヲの気持ちも分かったし。まあ、あと入れるとしたら「千代が社長に鶏を売るくだり」を入れたら、それで十分だったと思う。

今回を見て、まだまだ面白くなる可能性は秘めていると思う

描いていることは間違っていない。ただ、描き過ぎるのは、単純に時間の無駄であると同時に、説明過多になったり、視聴者にとって不快や不愉快な部分が繰り返されたりすると言うマイナス面が生じる。

だから、本作の次週からへ期待したいのは、描くべきエピソードの取捨選択をしっかりとやって、まずは主人公である千代の人物像を明瞭にしつつ、応援したくなるヒロイン像に近づけていくことだと思う。

先日の感想で、本作は第1回と第2回でツカミには失敗したと書いたが、本編はまだまだ始まったばかり。杉咲花さんにバトンタッチするまでの5回で、子役の千代の可愛らしさや元気の良さを魅力的に見せたら、まだまだ面白くなる可能性は秘めていると思う。

あとがき

脚本家が複数名体制でないので、話がブレる可能性は低いですし、軌道修正もし易いはずです。相当前から撮影に入っているので、放送を見た視聴者の反応を脚本に活かすのは難しいとは思いますが、ナレーションや「土曜日版」で、補強や補足は出来ると思うので、コロナ下での第2弾の朝ドラ『おちょやん』の第2週に期待します。


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第1週『うちは、かわいそやない』
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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