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連続テレビ小説「おちょやん」 (第4回・2020/12/3) 感想

連続テレビ小説「おちょやん」

NHK総合・連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
第4回第1週『うちは、かわいそやない』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


社長の厚意から鶏を売ることができたテルヲ(トータス松本)と千代(毎田暖乃)。意気揚々と家に帰ると栗子(宮澤エマ)が独り。ヨシヲの姿が見当たらない。翌朝から村中でヨシヲの捜索が始まった。居ても立っても居られない千代は懇願し、大人に混じって一緒に探すことに。どうしてヨシヲは一人でこんな山奥に立ち入ったのか。考え込む千代の目に飛び込んできたのは、崖上に転がるヨシヲの草履だった。気付くと千代も行方不明に…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●作:八津弘幸 ●脚本協力:吉田真侑子 ●演出:梛川善郎(敬称略)

NHK大阪局制作『わろてんか』の第1週と比べてみると…

本作に似た朝ドラに『わろてんか』がある… と、先日の感想に書いた。私は評価していない作品ではあるが、それでも、第2回では主人公・てんの “笑い上戸” である特徴をや、祭りのシーンで「このお祭りに…てんの運命を大きく変える男がやって来たのです」と言うナレーションを入れて、何となく夫婦二人三脚の朝ドラであることを匂わせた。

そして、第3回の私自身の感想には、最初の3回で以下のようなことが分かったと記してあった。

   ●第1回:“周囲を朗らかにする” が “おてんば” な女の子
   ●第2回:“笑い上戸” で “お祭り好き” な女の子
   ●第3回:“おてんば” で “好奇心旺盛” な女の子

『わろてんか』と言う朝ドラは、私は映像化するのが最も難しいと思う「笑い」をテーマにした作品だった。そして、『わろてんか』は「週6放送」で褒められた展開ではなかったが、見た人は覚えているか知れない、あの印象的な「屋根の上での藤吉とてんの会話のシーン」が第6回(土曜日)にあったのだ。

世間でも酷評が多かった『わろてんか』ですら、今思えば第1週でかなり主人公の個性や “先の展開” を見せていたわけだ。

「週5放送」の木曜日なのに、先が全く見えて来ない…

さて、この『おちょやん』は、どうだろう? 「笑い」自体がテーマではないが、喜劇女優や大正後期から昭和初期の活気があふれる「大大阪」道頓堀が舞台であることは、既に番宣で散々放送しているのだから(私は極力見ないようにしていたが)、せめて、その片鱗くらいは、この木曜日である第4回で見せるべきだと思う。

前回同様に"口が達者で機転が利く子"を描いたら良いのに…

今回は、次回の終盤のネタ振りがあった「弟の迷子」のエピソードから始まった。山中で弟を見つけた千代(毎田暖乃)が腹が減ったと言って、「食パンの耳」を頬張るシーンがあった。作り手は、あそこで「一つ笑い」を作ったつもりだろうが、なんか空回りしたような。

で、とにかく、第3話まで見ても、今一つ主人公の特徴が見えて来ない。やむを得ず、公式サイトの相関図の解説を読んだら、こう書いてあった。

大阪の南河内の貧しい家に生まれ、幼いころに母を亡くした。父と弟の三人暮らしで、小学校にも満足に通えなかったが、口が達者で機転がきく少女だった。

要は、「勉学は苦手だが、口が達者で機転が利く子」ってことだ。このことは、第3回で描かれた、観賞用の鶏の品評会が開かれるガラス工場の社長の屋敷での、鋭い眼光の峰岸社長(佐川満男)と千代のやり取りで表現された。

だったら、「豚の餌食うたら 豚になってしまう!」ではなく、「この辺に豚小屋があるはずや」と千代が嗅覚と機転をきかせて、豚小屋を探して「食パンの耳」にありついて、そこへ彦爺がやって来て、「豚の餌を食ってるのか」と笑った方が、千代の性格も見えるし、コミカルなシーンになったのでは?

千代が「食パンの耳=豚の餌」を知っていたかどうかなんて、どうにでもなるのだから。なんか、笑わせようとし過ぎて、描くべきことがいい加減になっているような…

10分近くも割いて"弟の迷子"をやる必要があっただろうか?

千代が栗子(宮澤エマ)が嫌いで反撃するくだりが、終盤に差し掛かってあったが、あれは確かに「口が達者で機転が利く子」を表すエピソードだった。でも、あれをやるために、わざわざ10分近くも割いて「弟の迷子」をやる必要があっただろうか?

それこそ、食べ物がない家庭なのだから、前回での “おはぎ” のくだりで、栗子が弟に嫌がらせをして、その仕返しでも良かったのだ。

描こうとしていることは分かるのだが、なんかチグハグ…

まあ、終盤の弟の薬草のくだりがあるから、迷子をやらないといけなかったのも理解するが。なんだろう? 遠まわしと言うか、穴が多いと言うか。

弟が迷子になったなら、見つけた時点で千代は弟に「一人で山に入った理由」を問い詰めても良さそうだし、母親でないからそこまでしないなら、なぜ彦爺だけが弟が薬草を探しているのを知っていたのかとか。描こうとしていることは分かるのだが、なんかチグハグ…

千代を応援したくなる、愛着のわくヒロインに描いて欲しい

ただ、第2回までの「河内弁」への違和感は薄まっているし、今回のラストのナレーションなんて、演技では見えない “千代の内面” を表しており、決して悪いところばかりではない。

この調子では、前述の公式サイトの千代の紹介分の二行目に書いてある “9歳のとき、女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、いっぺんにその魅力にとりつかれる。” を第2週でやるだけだろう。だとすると、あの栗子の腹痛は妊娠で、千代は女中奉公に出されるのか?

いずれにしても、もう少し、杉咲花さんにバトンタッチするまで、千代を応援したくなるヒロイン、愛着のわくヒロインに描いて欲しい。

あとがき

「笑い」で飾ったり、無駄なエピソードを数珠繋ぎにしたりするのではなく、千代と言う人間がどんな人なのかが分かるようなエピソードを綴って欲しいです。現状では、これと言った魅力のないヒロインのまま。舞台が道頓堀に移る来週まで、お預けですかね。




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第1週『うちは、かわいそやない』
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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