連続テレビ小説「エール」 (第120回/最終回・2020/11/27) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第24週(最終週)『エール』の
第120回/最終回「コンサート」の感想。
長きにわたり「エール」をご覧いただき、ありがとうございました!今日は、NHKホールから、人気キャラクター総出演で古関裕而さんの名曲の数々をお送りします!
「とんがり帽子」古川雄大/井上希美/小南満佑子、子役のみなさん、「モスラ」井上希美/小南満佑子、「福島行進曲」古川雄大、「船頭可愛いや」山崎育三郎/ギター中村蒼、「フランチェスカの鐘」堀内敬子、「イヨマンテの夜」吉原光夫/BREEZE(小菅けいこ/田村麻由/中村マナブ/磯貝たかあき)、「高原列車は行く」薬師丸ひろ子「栄冠は君に輝く」森山直太朗/山崎育三郎、「長崎の鐘」二階堂ふみ
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●演出:吉田照幸(敬称略)
朝ドラは「視聴者の日常に寄り添う映像作品」だとも思う…
昨日、ある読者さんのコメントの返信にも書いたが、この最終回を見て、昨日に書いたことは、私自身は間違っていなかった… と、確信した。コメント返信を読んでおられない方のために、コピペ(ちょこっと書き足しあり)すると、こんな感じ。
私は「連続テレビ小説」と言うテレビドラマは、架空のフィクションであると同時に、「視聴者の日常に寄り添う映像作品」だと思って、毎日見ている。
だから、前回(実質上の最終回)の最後に劇中の「古山裕一」と「古山 音」ではなく、「古山裕一」と「古山 音」を演じ、私たちと “一緒に” コロナ禍を生きた「窪田正孝さん」と「二階堂ふみさん」として、メッセージを送ったのは、コロナ禍真っ只中に放送された朝ドラらしいメッセージの送り方だと思った。
そして、余韻を残すと言う演出効果よりも、しっかりと「幕を下ろす」と言う意味を強めたかったようにも思う。
前回で下りた幕を完全に開ける「アンサンブル・カーテンコール」
こう思ったのは、この15分間を見終えて、こう感じたからだ。
本作はこれまでも、本編中断下での再放送で、放送済みの13週分を「俳優」と「俳優が演じた役」を重ねて描写することをやってきた作品だ。
だから、前回のラストシーンも、今回の「本当の最終回」も、本作らしいアプローチで “みんなを元気づける楽曲” を数多く手がけた “古関裕而さんへのリスペクトの意” を、音楽を扱ったドラマらしく表現したと思う。
特に、最終回を演劇やオペラ、ショーなどで、終わって幕(緞帳)が下りた後、観客が拍手喝采して出演者を “幕の前” に呼び出す「カーテンコール」に留めずに、15分間、1回分を丸々使って、「前回で下りた幕」を “完全に開け” て、脇役や合唱隊などが全員集合する形式で観客に挨拶する「アンサンブル・カーテンコール」のスタイルで表現したのは良かったと思う。
無いものねだりするよりも…
確かに、『うたコン』で類似企画を、それも生放送でコロナ禍も放送して来たから、それと比較する人もいるだろう。本編をもっとしっかりと作り込んでおけば今回の企画も映えたに違いないと言う人もいるだろう。
もちろん、私も、本編に対して、特に中盤以降の「スピンオフ」の数週間分や、娘の華の恋バナに無駄に尺を割いたのは良くなかったと思う。更に言えば、もっともっと「裕一と音楽」、「時代と歌謡」、「人々と歌」と言う部分を掘り下げて欲しかった… とも思う。
ただ、そうならなかったのは、昨今の事情だけでなく、制作陣の技量不足も大きく影響したと思っている。従って、結果的に、出来る範囲のものしか出来ては来ないのだ。
そこを、無いものねだりするよりも、この最終回を素直に受け入れて、「古関裕而」と言う偉大な作曲家がいたことを忘れない。そして、コロナ禍の2020年上期の朝ドラ『エール』は全てが異例尽くしで、楽しかった… と記憶しようと思う。
あとがき
最終回を見終えて、全部吹っ飛んじゃったって感じです。特に、「長崎の鐘」で歌う音(二階堂ふみ)とオーケストラ指揮をする裕一(窪田正孝)が途中でアイコンタクトを取る場面は、前回がったから、グッとくるものがありました。
でも、本来は? ドラマの感想、朝ドラの最終回の感想としては間違っているかも知れません。いつもの通りに、総括をすべきだと思います。従って、「甘いよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…
やはり、出演者の方々を見ると、演じた役が浮かんでくると同時に、コロナ禍で撮影した様子が浮かんで来ますし、一緒に4月から11月末までを生きた仲間と言うか、『エール』を最終回までつくろう、見ようと言う同志のようにも見えてしまって、私自身が総括する意味を失いました。『エール』は、これで良かったのだと…
8か月間の長期に亘り、途中に再放送で感想も重複したにも関わらず、多くの読者さんからコメントやWeb拍手を頂き、ありがとうございました。新型コロナの影響で、3月上旬から次々と大きな仕事が無くなり、半年間ほぼ無職で心が壊れそうな時もありました。
でも、毎朝『エール』を見て感想を書いて、それを読むのを楽しみに待っている人がいることが、大きな励みになりました。また、アフェリエイトで買い物をして下さった方々にも本当に感謝しかありません。本当に、ありがとうございました。
明日の『エール』の「土曜日版」の感想ですが、明日は披露宴の仕事が入っているので、投稿は日曜日になってしまうかも知れません。でも、必ず書いて、最後の最後まで『エール』に “エール” を送ろうと思います。
最後の最後に、最終回のセットリストを書いておきます。
●メインMC:古山裕一(窪田正孝)
●サブMC
・裕一の弟・浩二(佐久本宝)
・音の姉・吟(松井玲奈)
「とんがり帽子」
・音の歌の先生で “ミュージックティーチャー” こと御手洗清太郎(古川雄大)
・歌手の藤丸(井上希美)
・音の同級生・夏目千鶴子(小南満佑子)
・小学生時代の裕一(石田星空)
・小学生時代の久志(山口太幹)
・小学生時代の鉄男(近江大牙)
・小学生時代の鉄男の弟・典男(三浦透馬)
・小学生時代の音(清水香帆)
・小学生時代の音の姉・吟(本間叶愛)
・小学生時代の音の妹・梅(新津ちせ)
・他の子役の皆さん
「モスラ」
・歌手の藤丸(井上希美)
・音の同級生・夏目千鶴子(小南満佑子)
「福島行進曲」
・音の歌の先生で “ミュージックティーチャー” こと御手洗清太郎(古川雄大)
「船頭可愛いや」
・歌手で “プリンス” こと佐藤久志(山崎育三郎)
・ギター演奏/作曲家で “大将” こと村野鉄男(中村蒼)
「フランチェスカの鐘」
・裕一の元同僚で、裕一の恩師である藤堂清晴の妻・藤堂昌子(堀内敬子)
「イヨマンテの夜」
・音の実家・関内馬具店の職人頭・岩城新平(吉原光夫)
・『エール』の歌唱指導とピアノ指導担当「jazz vocal group BREEZE」
(小菅けいこ/田村麻由/中村マナブ/磯貝たかあき)
「高原列車は行く」
・音の母・関内光子(薬師丸ひろ子)
「栄冠は君に輝く」
・裕一の恩師である藤堂清晴(森山直太朗)Vo. & A.G.
・歌手で “プリンス” こと佐藤久志(山崎育三郎)
「長崎の鐘」
・裕一の妻・音(二階堂ふみ)
・オーケストラ指揮/古山裕一(窪田正孝)
・出演者の皆さん
※敬称略
録画や見逃し配信を見られる環境の方は、是非とも山崎健太郎さんの “ノリノリ” の副音声もお聞き逃しないように!
そして、久志ファンのあなたに。『連続テレビ小説「エール」オリジナル・サウンドトラック Vol.3』には、ボーナス・トラックとして、劇中で流れた双浦環役の柴咲コウさんが歌う「船頭可愛や」、佐藤久志役の山崎育三郎さんが歌う「イヨマンテの夜」の2曲が収録されるサントラ盤はこれだけです。サントラ盤は3枚発売されているので、お間違いないように…
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 土
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 土
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 土
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 土
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 土
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 土
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 土
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 土
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 土
[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
1 2 3 4 5
[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
11 12
[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
13 14 15
[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
16 17 18
[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
19 20
[再]第5週愛の狂騒曲』御手洗清太郎(古川雄大)
21 22 23 24
[再]第5週『愛の狂騒曲』村野鉄男(中村蒼)
24
[再]第6週『ふたりの決意』村野鉄男(中村蒼)
25 26 27 28 29 30
[再]第7週『夢の新婚生活』梶取保(野間口徹)
31 32 33 34 35
[再]第8週『紺碧(ぺき)の空』梶取保(野間口徹)
36
[再]第8週『紺碧(ぺき)の空』古山まさ(菊池桃子)
37 38 39 40
[再]第9週『東京恋物語』古山まさ(菊池桃子)
41 42
第9週『東京恋物語』音の妹・関内 梅(森七菜)
43 44 45
[再]第10週『響きあう夢』音の妹・関内 梅(森七菜)
46 47 48
[再]第10週『響きあう夢』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
49 50
第11週『家族のうた』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
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[再]第11週『家族のうた』藤堂先生と結婚後の藤堂昌子(堀内敬子)
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[再]第11週『家族のうた』喫茶バンブーの梶取恵(仲里依紗)
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[再]第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』梶取恵(仲里依紗)
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[再]第13週『スター発掘オーディション!』川俣銀行支店長(相島一之)
61 62 63 64 65
いよいよ来週から! 連続テレビ小説「エール」再開SP
第14週『弟子がやって来た!』
66 67 68 69 70 土
第15週『先生のうた』
71 72 73 74 75 土
第16週『不協和音』
76 77 78 79 80 土
第17週『歌の力』
81 82 83 84 85 土
第18週『戦場の歌』
86 87 88 89 90 土
第19週『鐘よ響け』
91 92 93 94 95 土
第20週『栄冠は君に輝く』
96 97 98 99 100 土
第21週『夢のつづきに』
101  102; 103 104 105 土
第22週『ふるさとに響く歌』
106 107 108 109 110 土
第23週『恋のメロディ』
111 112 113 114 115 土
第24週(最終週)『エール』
116 117 118 119
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