連続テレビ小説「エール」 (第114回・2020/11/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第23週『恋のメロディ』の
第114回の感想。
※ 本作は、2020/10/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
職場の先輩が結婚するという話を聞いてから、自分を変えたいと思い、恋人探しをはじめた華(古川琴音)だったが、出会う男性はピンとこない人ばかり。アメリカの大学で医療の勉強をしてきた外科医に、リハビリテーションの話を聞いた華は、自分の仕事にしたいと思い、院長にリハビリに挑戦させてほしいと願い出る。そして、ロカビリー歌手のアキラ(宮沢氷魚)のリハビリを引き受けることになるのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原案:林宏司 ●作:吉田照幸 ●演出:吉田照幸、安食大輔、谷口尊洋(敬称略)
朝ドラで病院,病気,命を扱う時は細心の注意を払って欲しい
何なの、これ? 私の妻が医療従事者だから神経質になってしまうのかも知れないが。確かに、『エール』は主人公が医師だとか、妻が看護師だとか言う医療現場を舞台にした朝ドラではなく、あくまでも主人公の娘が看護婦で職場が病院だから、小難しく考えなくても良いかも知れない。
ただ、朝ドラと言うのは、様々な人が見ているわけで、その中には病院の待合室や病室の中で楽しみに見ている患者さんもいるはずだから、主人公と赤の他人ならともかく、朝ドラ内で病院、病気、命を扱う時は細心の注意を払って欲しいのだ。
病院の話なのに、脚本の展開が行き当たりばったり過ぎる!
そう思いつつも、既に木曜日だし、予告編で凡その結果は分かっているから、ぼちぼち華(古川琴音)とアキラ(宮沢氷魚)を接近させないといけない… と言うのは理解出来る。ただ、流石に、華が「軽い女になる」と言う筋書きですら雑で唐突なのに…
その流れで知り合ったアメリカの大学で医療の勉強をしてきた外科医・城畑(本多 力)から聞いた話だけで、すぐに院長(谷川昭一朗)へ直談判して、リハビリテーションが採用されてしまうのは、脚本として展開が行き当たりばったり過ぎると思う。
院長に提案する前に、リハビリの勉強シーンが必要では?
少なくとも、院長に提案するなら、外科医・城畑から聞いた話に裏付け取り的なお勉強のシーンくらいは入れるべきでは?
まあ、そもそも華が唐突に看護婦になってこと自体に馴染めないのだかが、それでも看護学校で勉強して看護婦になったのだから、城畑に聞くまでリハビリテーションのことを知らなかった、伊丹総合病院にはリハビリ科がないなら、無駄な飲み屋のシーンを撮影する暇があったら、コロナかで図書館で勉強するのは撮影困難なら、借りてきた専門書を家で読み漁るシーンくらいは撮影できたと思う。
院長が華の提案を快諾する理由の台詞が気に障った
その上、気に障ったのが、院長が華の提案を快諾する理由の台詞だ。
院長「初めてのことで危険が伴う。若い人の方がいい。
それに 彼のおじいちゃんは私の小学校時代の同級生なんだ
彼の骨がくっついても
ステージを飛び回れないんじゃ 申し訳が立たん」
「若い人」なら、もっと軽症な若い患者さんで試してみるべきでは? 話の展開上、取って付けたような院長の台詞でなし崩し的に始めたが、院長が一言、アキラに「君でやってみたいのだが、どうだろう?」と聞くくらいの撮影は、いや、今週は脚本家と演出家に吉田照幸氏がいるのだから、ちょっと撮影現場で機転を利かせれば出来たのでは?
雑誌編集、ベビー服、洋食屋、上方演芸、アニメーション、インスタントラーメン、アニメーション、陶芸みたいに直接的に命に関わらない題材ならともかく、病院を舞台に描くなら、せめて医療従事者役が行き当たりばったりなのは、如何なものかと思う。
その上で、患者であるアキラに「君さ ちゃんとした知識持ってやってる?」と言う台詞を書くなんて、脚本家として(演出家としてもだが)どうかしていると思う。
患者に言われて気づいて、猛勉強するのはおかしくないか?
そして、患者に言われて気づいて、6分過ぎに華が猛勉強。でも、序盤からここまでの展開の行き当たりばったりさがいい加減だから、全く面白くない。これが、何とかしてアキラのケガを治してあげたいと言う一心で、猪突猛進したなら分かるが、院長の提案に軽く断っていたし…
せめて、編集で、「軽い女になる」くだりの外科医・城畑からリハビリテーションのことを聞いたところまでアバンタイトルにして、主題明けに猛勉強するシーンを入れて、その後に院長に直談判なら、少しはマシになったのに。流石に、コロナ禍だろうが、話数が減ったからだろうが、朝ドラでこれはやり過ぎだと思う。
リハビリも恋バナの部分も、あまりにも淡々と作り過ぎ!
で、最も困ったことに、一番見たい裕一(窪田正孝)は、なんと13分過ぎ。殆ど興味のない脇役の恋バナに重きを置いて描くのは流石に…
まだ、リハビリのくだりとか、付き合って下さい宣言のくだりを、先日の「津田さんの吹替え版劇場」のように、面白楽しく描くなら、内容はともかくメリハリはつくし、楽しそうに見える。でも、今回のリハビリも恋バナの部分も、あまりにも淡々と作り過ぎ。
その上、娘の恋バナと、音(二階堂ふみ)が裕一を惚れ直したと言うのも、少しは何らかで重ねるならともかく、ただ2つのシーンを直結しただけ。まあ、ぎりぎり音が「何か いいことでもあったの?」と、母と娘のやり取りがくっついたからマシになったが、2日間も要して描く必要があるだろうか…
あとがき
これまで、かなり好意的に見て感想を書いて来ましたが、前回に続き、今回は更にがっかりした内容でした。残り僅かで、華の結婚と、東京オリンピック開会式の曲をやりたいのでしょうが、華の恋バナをやっている間は、裕一の描写が少な過ぎて面白くないです。脚本家は、この2回分を見て納得しているのか知りたいところです。
毎週2回以上、整形外科病院のリハビリ科に通院し続けている私としては、もはや、どこへ “エール” を送っていいのやら…
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 土
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 土
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 土
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 土
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 土
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 土
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 土
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 土
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 土
[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
1 2 3 4 5
[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
11 12
[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
13 14 15
[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
16 17 18
[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
19 20
[再]第5週愛の狂騒曲』御手洗清太郎(古川雄大)
21 22 23 24
[再]第5週『愛の狂騒曲』村野鉄男(中村蒼)
24
[再]第6週『ふたりの決意』村野鉄男(中村蒼)
25 26 27 28 29 30
[再]第7週『夢の新婚生活』梶取保(野間口徹)
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[再]第8週『紺碧(ぺき)の空』梶取保(野間口徹)
36
[再]第8週『紺碧(ぺき)の空』古山まさ(菊池桃子)
37 38 39 40
[再]第9週『東京恋物語』古山まさ(菊池桃子)
41 42
第9週『東京恋物語』音の妹・関内 梅(森七菜)
43 44 45
[再]第10週『響きあう夢』音の妹・関内 梅(森七菜)
46 47 48
[再]第10週『響きあう夢』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
49 50
第11週『家族のうた』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
51 52
[再]第11週『家族のうた』藤堂先生と結婚後の藤堂昌子(堀内敬子)
53 54
[再]第11週『家族のうた』喫茶バンブーの梶取恵(仲里依紗)
55
[再]第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』梶取恵(仲里依紗)
56 57 58 59 60
[再]第13週『スター発掘オーディション!』川俣銀行支店長(相島一之)
61 62 63 64 65
いよいよ来週から! 連続テレビ小説「エール」再開SP
第14週『弟子がやって来た!』
66 67 68 69 70 土
第15週『先生のうた』
71 72 73 74 75 土
第16週『不協和音』
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第17週『歌の力』
81 82 83 84 85 土
第18週『戦場の歌』
86 87 88 89 90 土
第19週『鐘よ響け』
91 92 93 94 95 土
第20週『栄冠は君に輝く』
96 97 98 99 100 土
第21週『夢のつづきに』
101  102; 103 104 105 土
第22週『ふるさとに響く歌』
106 107 108 109 110 土
第23週『恋のメロディ』
111 112 113
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