連続テレビ小説「エール」 (第111回・2020/11/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第23週『恋のメロディ』の
第111回の感想。
※ 本作は、2020/10/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
昭和27年4月。伝説的ラジオドラマとして語り継がれることになる池田(北村有起哉)の作品「君の名は」の放送がはじまる。何度もすれ違う真知子と春樹に、日本中が熱狂することになるこの作品。当初、池田の想定は全くそうではなく、三家族を並行して描く画期的な社会派ドラマをめざしていたのだった。状況に対応してギリギリに仕上がる池田の台本に裕一(窪田正孝)が曲をつけたこのドラマは大人気となる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原案:林宏司 ●作:吉田照幸 ●演出:吉田照幸、安食大輔、谷口尊洋(敬称略)
華の恋バナのイントロに、「君の名は」を使った月曜日
予告編で、且つ、今週のサブタイトルが『恋のメロディー』だから、華(古川琴音)の恋バナを描くのは明白な一週間だ。そして、いよいよ『エール』も残り2週、10回の放送となった最初の月曜日だ。
ただ、流石に月曜日から華の恋バナが始まると、完全にスピンオフ状態になってしまうから、ラジオドラマ『君の名は』の制作秘話をイントロに使ったと言う感じの15分間だった。
今回を見て思ったことが、二つある
今回を見て思ったことが、二つある。一つは評価したいこと。もう一つは苦言と言うか残念なところと言うか、希望みたいなこと。
「再現ドラマ」でなく『エール』らしく見えたのが良かった
まず、評価したいのは、ラジオドラマ『君の名は』の制作秘話は、ある程度の視聴者層なら知っている話だ。ネットで調べれば、誰でも知り得ることでもある。だから、普通に描いたら、完全に「再現ドラマ」になってしまう。そこへ、音響効果マンの春日部(日村勇紀)が加わった。
それだけで、特に「土曜日版」も見ている視聴者なら、俄然と『エール』らしさが醸し出されるし、見ていなくても、日村さんが登場することでコント風のやり取りが良いアクセントになったと感じた人が多かったと思う。もちろん、鬱陶しいと感じた人もいるだろうが…
なぜ、今週は「君の名は」を中心に描かなかったのだろう…
とは言え、「再現ドラマ」ではなく、本編に組み込まれた、裕一(窪田正孝)と池田(北村有起哉)の二人の “プロ意識” や二人が創出する “エンターテインメントの現場” を垣間見えたような気がした。なぜ、今週の構成を『君の名は』のくだりを中心に、古関裕而さんの名曲誕生秘話を盛り込まなかったのか、不思議でしょうがない…
朝ドラの終盤で、主人公のどこまでを描くのかは意外と重要
もう一つの思ったことは、華の恋バナをやりたいなら、本放送が終わってから「スピンオフ・ドラマ」として晩年の古山夫婦、古山一家の物語として、興味関心のある人だけ見るスタイルにして欲しかった… と言うことだ。
まあ、朝ドラの主人公がそれなりの年齢になると、その子どもの就職や結婚を描くことは良くあること。それ自体は間違っているとは思わない。だって、朝ドラは、「一代記」みたいな部分があるから、その主人公の何処までを描くかも大きな見所だから。だから、親としての佇まいも見てみたいと思うのは自然だと思う。
本作は、主人公の親族以外の"脇役の恋バナが多い"と思う…
ただ、『エール』に関しては、個人的な印象として「主人公の親族以外の “脇役の恋バナ” が多い」と感じている。
本編とスピンオフ週を少し思い出してみても、藤堂先生(森山直太朗)と昌子(堀内敬子)、双浦環(柴咲コウ)と今村嗣人(金子ノブアキ)、鉄男(中村蒼)と希穂子(入山法子)、久志(山﨑育三郎)と藤丸(井上希美)などがあった。
まあ、扱いについては、双浦環について完全なスピンオフだったから別にすると、鉄男と希穂子は濃いめ、藤堂先生や久志はやや薄めと言った感じだろうか。ただ、前述した脇役たちは別に本業があった上での “恋バナ” ばかりだ。
そもそも、華は恋愛をしている印象しかない…
しかし、今週の華についてはどうだろう? こう言っては何だが、華は幼少期は別にして、戦中から恋をしている印象しかないのだが。せめて、主人公の親族の “恋バナ” なら浩二(佐久本宝)と畠山まき子(志田未来)くらいの、あっさり目の扱いで良かったと思う。
あとがき
“昨今の事情” があるので、思うように作り込めないのは理解します。ただ、「土曜日版」の感想にも書きましたが、 NHKは受信料を払っている視聴者たちに、どこまで本気で、このコロナ禍の中で連続テレビ小説『エール』を楽しんで貰いたいと考えているのか? と言うことなんです。
全130回が全120回になったのなら、思い切って全110回にして、次の『おちょやん』が始まる前に、浩二の結婚や華の恋バナ、晩年の裕一と音を「スピンオフ・ドラマ」にしても良かったなぁと。そのような方針になれば、第21週『夢のつづきに』での慈善音楽会のくだりを短くして、裕一の作曲パートを掘り下げることが出来たのではないかと…
まあ、愚痴っても改善されませんから、せめて、今週は、父親として娘を思う裕一の心情を、どこまで丁寧に描いてくれるかを見てみようと思います。
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第23週『恋のメロディ』
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