連続テレビ小説「エール」 (第108回・2020/11/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第22週『ふるさとに響く歌』の
第108回の感想。
※ 本作は、2020/10/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
母校・福島信夫小学校の校歌のお披露目会の後、鉄男(中村蒼)は校長先生から頼まれて後輩に向けて講演をする。その話を息子から聞いた三上典男が、鉄男を訪ねて喜多一にやって来る。会いに行こうか行くまいか迷う典男の背中を、「もう一生会えないかもしれないよ」と息子が押したのだ。裕一(窪田正孝)と一緒に、藤堂先生のお墓に校歌を作った報告をして戻ってきた鉄男。典男(泉澤祐希)を見て…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:松園武大、丸山文正(敬称略)
鉄男が裕一の生涯の親友であることを描いていれば、もっと
前回に続いて、唐突に始まった「鉄男物語」には賛否両論あると思う。
ただ、私は、前回を「感動的だった!」と評価した上で、脚本家と演出家が「村野鉄男」と言う男を、もっとしっかりと掘り下げて、初期の頃から裕一の “生涯の親友” であることを丁寧に描き続け、“孤独だが頼りになる優しい男” として活かしていれば、今回の15分間は、もっと感動出来たと思う… と、書いた。
このことを私は間違ってはいないと思う。
放送延期が功を奏し兄弟の気まずさや懐かしさが心に沁みた
しかし、今回のアバンタイトルから主題歌明けに描かれた鉄男(中村蒼)と、長年離れ離れに育った典男(泉澤祐希)との、意外にも淡々として描かれた再会シーンを見て、こうも考えた。
新型コロナウイルス感染拡大が無ければ、本来は9月末で放送終了していた本作。だが、コロナ禍の影響で11月まで放送が延期された。私が鉄男の小学生時代を見ていたのは、今から4月上旬(再放送は7月上旬)だ。
7か月も前のことだ。本来なら<中5か月くらい>だったはずが、<約7か月>と言う長い期間となったことで、兄弟の “気まずさ” や “懐かしさ” が、より心に沁みたような気がした…
親友の母親の言葉で、鉄男と典男は救われたと思う…
鉄男と典男が身の上話をし、母・富紀子(延増静美)のことを話し出し、後悔を始めると裕一(窪田正孝)の母・まさ(菊池桃子)が、こう切り出した。
鉄男「俺は… 母ちゃん一人に全部しょわせて あの家 捨てた。
本当は… 俺が 母ちゃん 守ってやんなきゃなんねがったけど
何にもしてやれねがった」
まさ「そんなこと… ないと思う。
お母様は きっと あなたたちが立派になって 喜んでると思う。
私もね 昔は… 子どものそばさ いたいって思ってたけど
そうじゃないのよね。
どこにいても… 元気で 自分の道 生きててくれたら
母親にとって それが一番の幸せ。
大丈夫! あなたたちは十分に親孝行してっから
胸張って 生きてっていいの!」
まさと言う登場人物は、たまに登場するキャラクターの上に、登場する度にキャラが変わって分かり難い人物像だったが、裕一が国際作曲コンクールで世界に評価された頃と、夫の三郎(唐沢寿明)が亡くなった頃から、所謂 “普通のお母さん” になってきた人。
まあ、今回のまさの台詞も、全ての母親が同じとは思わないが、初期の頃のまさのおかしな言動を、自身の言葉で修正(反省)しているような感じもした。
ともあれ、今でも夢に見る母親の気持ちを、親友の裕一の母の言葉を聞いて、鉄男はだいぶ救われたし、「ありがとうございます」と言った兄を見て弟も救われたと思う。その後の、郷土料理を囲んでの家族団らんで、兄弟でおかずを取り合うのも、なんか良かったと思う。
あとがき
藤堂先生が引き合わせた兄弟の再会物語、良かったと思います。ただ、やはり物足りないのです。やっていることは間違っていませんが、今回に至る過程、いや準備と言った方が正しいでしょうか。鉄男自身が長年、弟や母親のことをどう思っていないのかが殆ど描かれずに、今回でいっぺんに風呂敷を広げた形になりましたから。
カフェー パピヨンの希穂子のくだりに割いた尺の中ででも、鉄男の福島や家族への思いも少しだけでも描いていれば…。でも、しょうがないですね。恐らく、この最後の3週間は当初の構想とはたいぶ変わっているでしょうから、多少オムニバス形式になるのは止むを得ないかも知れません…
と言いつつ、撮影休止期間中に軌道修正して欲しかったと言う思いはあります。
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