監察医 朝顔[2] (第2話/15分拡大・2020/11/9) 感想
![監察医 朝顔[2]](https://blog-imgs-140.fc2.com/d/m/e/dmesen/asagao2_2020_dra.jpg)
フジテレビ系・月9『監察医 朝顔[2]』(公式)
第2話/15分拡大『双子の少年が突然死! 2人が隠した悲しい秘密とは』の感想。
なお、原作の漫画、香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」は未読。
腹部に内出血がある男子中学生の遺体が見つかり、平(時任三郎)や係長の山倉(戸次重幸)らが捜査を開始。つぐみ(加藤柚凪)を桑原(風間俊介)に任せ、休み返上で解剖に臨んだ朝顔(上野樹里)だが、死因の確定は難航する。そんな中、遺体が双子の弟で、彼らの父親が意識不明で入院したと判明。やがて、双子が所属する少年野球チームの監督・三輪(金ちゃん)と父親に不審な点が浮上する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:香川まさひと 画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」
脚本:根本ノンジ(過去作/監察医 朝顔、相棒シリーズ、フルーツ宅配便)
演出:平野眞(過去作/監察医 朝顔、モンテ・クリスト伯、ガリレオ、シャーロックUS) 第1,2話
阿部雅和(過去作/監察医 朝顔、婚活刑事の第8話のみ)
三橋利行(過去作/コンフィデンスマンJP、トレース)
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド)
主題歌:折坂悠太「朝顔」(Less+ Project)
『1』は高評価しなかったが、前回は少し評価を上げた…
このブログの本作の感想の常連の読者さんならば、私が基本的に『監察医 朝顔[1]』をあまり高評価していなかったことはご存知だと思う。だから、『2』が始まった時も、そんなに期待はしていなかった。しかし、『2』の第1話を見て、少し評価を上げた感想を書いた。
そもそも、本作らしさ、本作の特徴とは…
そもそも、本作らしさ、本作の特徴は、主人公が監察医である「監察医ドラマ」と、主人公と同居する主人公の実父と夫が刑事である「刑事ドラマ」が共存し、更に主人公らの「ホームドラマ」を加え、東日本大震災で亡くなった主人公の母親と、父の妻の思いを綴ると言う “縦軸” を『1』の第1話からずっと織り込み続ける… と言う点だと思う。
4つも要素を盛り込み過ぎるから、肝心な部分が薄まる!
ただ、「監察医ドラマ + 刑事ドラマ + ホームドラマ + 縦軸」と言う4つの要素を盛り込み過ぎのドラマだから、必然的に「監察医ドラマ」の放送尺は短くなるし、番組名にもなっている「監察医 朝顔」の活躍も薄まる。その盛り込み過ぎが、ずっと気になっていたのだ。
前回は3つの要素を後退させて「監察医ドラマ」で魅せた!
しかし、前回、『2』の第1話は少し違っていた。「監察医ドラマ」を全面に押し出して、「刑事ドラマ + ホームドラマ + 縦軸」は意外なほどに後退させた。お陰で、主人公だけでなく、主要な登場人物たちのキャラクターも良く見えたし、「監察医ドラマ」の部分も比較的見応えがあったのだ。だから、少し評価を上げた。
「ホームドラマ」の部分が多過ぎて、話の腰を折り過ぎ!
だが、前回の感想の「あとがき」では、「30分拡大」が殆ど“縦軸”と子育て話に費やされたことは明らかな “今後の” 不安材料だと書いた。そして、この第2話で、早々にその不安材料が的中してしまった。特に、「ホームドラマ」の部分が多過ぎる。盛り込むな! とは思わない。こんなご時世でもあるからアットホームな要素はあって良いと思う。
でも、挿入する場所がよろしくない。序盤の物語が動き出した直後だけでなく、捜査が動いている最中にも挿入するから、捜査そのものの緊張感を削いだし、最も肝心な主人公の捜査に入れ込む真剣さや真面目さが分かり難くなってしまった。
主人公の真剣さや、捜査の緊張感を感じ難いまま、劇中の話は進んで、あれよあれよと解決してしまうから、残念ながら後出しじゃんけんに見えてしまった。なぜ、ここまで、「ホームドラマ」部分を本編を切り刻むようにしてまで入れるのか… と、思う。
強引に"縦軸"を盛り込むのは、あざとく見えてしまう…
また、今回も例の “縦軸” を盛り込んで来た。確かに、本作らしさを醸し出すために必要なのは分からなくもないが、主人公と父親の過去を、毎回毎回描くのは、もはやあざとさとしか感じない。
従って、折角、第1話で評価を上げたが、また評価を元に戻さざるを得なくなった。残念でならない。半年も続くのだから、どこかで割り切ってくれることを願うだけだ。
命の尊さや重さを扱う作品は、もっと慎重に丁寧に描くべき!
それと、あまり突っ込みたくないが、本作に於いて “超” が付くほどに大切な「監察医ドラマ」の部分が、今回は “命” を軽率に扱い過ぎるように思えた。
例えば、朝顔(上野樹里)が「一馬君は 君のバットのせいで亡くなったんじゃない。感電して 亡くなったの」と行ったのは、少年が将来背負い続ける錘の重さを軽くしてあげようと言う優しさのつもりで脚本家は書いたのかも知れないが、「金網を揺らさなければ…」と言う少年の後悔の気持ちが同時に描かれなければ、ただの無責任な優しさにしか聞こえなかった。
「監察医ドラマ」だから “命” を扱うのは当然だが、“亡くなった命” と “残された命” の尊さや重さの両方を丁寧に丁寧に描いてこそ、死者の、被害者の声を聞く「監察医ドラマ」の秀逸さに繋がると、私は思っている。その点に於いて、今回のエピソードには、もやもやを残したし、脚本の稚拙さも感じてしまった。
あとがき
前回は “さらりと” でしたが、今回は終盤に “がっつりと” 縦軸を盛り込んで来ましたね。それが “らしさ” なのは承知していますが、本当に必要なのでしょうか? と、思います。
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【これまでの感想】
第1話
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