七人の秘書 (第3話・2020/11/5) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『七人の秘書』(公式)
第3話『白い巨頭の黒い敵を潰せ!!』の感想。
サラン(シム・ウンギョン)が秘書を務める大学病院院長・西尾(大和田伸也)が、内科医・麻里(松本若菜)を追い出そうと画策する。息子の直哉(忍成修吾)を内科部長にするため、優秀な麻里が邪魔なのだ。標的を西尾父子に定めた萬(江口洋介)達。サランは西尾が厚労大臣・佐山(大河内浩)と会う料亭に盗聴器を仕掛け、千代(木村文乃)らは直哉との合コンで内情を探る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:中園ミホ(過去作/やまとなでしこ、ハケンの品格1,2、ドクターX1-4,6) 第1,2話
香坂隆史(過去作/限界団地緊急、取調室3、ドクターX6、家政夫のミタゾノ4) 第3話
林誠人(過去作/ドクターX2,3,4,5,6、家政夫のミタゾノ2,4)
演出:田村直己(過去作/ドクターX1,2,3,4,5,6、未解決の女1,2) 第1,2話
山田勇人(過去作/ドクター-X 3)
片山修(過去作/相棒シリーズ、家政夫のミタゾノ4) 第3話
音楽:沢田完(過去作/ドクター-X 1,2,3,4,5,6)
主題歌:milet 『Who I am』『The Hardest』
まえがき
前回の感想のあとがきに、「脚本担当が中園ミホ氏から香坂隆史氏に交代するとされる次回で、継続視聴するか判断します」と、書いた。その結論は最後に書くとして、まず今回の感想を私なりに綴ってみる。
脚本家と演出家が交代し、"ツカミ"は良くなったのは認める
さて、結果的に、第3話は前回までと脚本家だけでなく、演出家も交代した。そのお陰だと推測するが、影の秘書軍団が「仕事」の依頼を請けるに至る過程までが相当にシンプル化された。お世辞を込めて言えば、あの『必殺仕事人』風なスッキリ感。
ただ、本作の依頼人は、本人が依頼したつもりはないのに「仕事」が始まってしまう点。まあ、これまで萬(江口洋介)もラーメン店も殆ど役割が乏しかったから、これで、また褒め過ぎれば『チャーリーズエンジェル』の “M” みたいな感じで、新鮮味もあった。と言うわけで、第3話の “ツカミ” は悪くないと思う。
広瀬アリスさんと忍成修吾さんのキャラが、あの番組と…
また、最初に少し残念に思ったのは、これまで以上に、本作の道化役を演じて来た七菜(広瀬アリス)のキャラクターの表面的な道化っぷりが、2019年春に放送された連ドラ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ)での不器用なため、いつも空回りしまくりの新人放射線技師・広瀬裕乃とキャラが丸被りになってしまった。
その上、大学病院院長・西尾(大和田伸也)の息子の直哉を演じた忍成修吾さんは、バラエティー番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ)の人気コーナーの “クズ男” と、これまたまるで同じ。既視感が漂いまくりだが、二人にとって得意のハマり役を演じているから安定感はあった。まあ、ここは五分五分と言ったところだろうか。
「ビンタスカッと」の方が遥かに勧善懲悪だしスカッとする
これ、前述の『痛快TV スカッとジャパン』の人気コーナーで、“サイテーな男にビンタをして、スカッとしたという女性の体験談” をもとにした「ビンタスカッと」シリーズの方が、遥かに勧善懲悪だし、スカッと痛快感がある。それも、たったの数分間で… だ。
結局、前回も書いたように、影の秘書軍団が相手を懲らしめる理由が、あまりにも単純な「気に食わない」とか「腹が立つ」だけだから、影の仕事が薄っぺらに見えるのだ。だったら、「ビンタスカッと」シリーズのように “サイテーな男にビンタをして、スカッとしたという女性の体験談” にしたら良かっただけのこと。
女性一人がカチンと来てビンタして済む話を、七人掛かりで1時間も要して描くから、内容が薄っぺらになるし、間延びもするし、見せ場らしい見せ場も迫力に欠けるのだ。
「ビンタスカッと」の8倍以上の痛快さがあっても良いのに
まあ、最近の連ドラは、単独主演だと高視聴率を取るのが難しいと言う判断から、ダブル主演にして保険を掛けるケースが多いが、本作に於いては、七人の女優陣+江口洋介さんで、大きな保険を掛けた… と、言わざるを得ない。だったら、本来は「ビンタスカッと」の8倍以上の痛快さがあっても良いのに…
とは言え、この内容で第2話まで連続13%代の視聴率を出しているのだから、テレ朝の企みは成功している…
「次回が見たい」や「もっとやれ~!」にならない中途半端さ
今回で “ツカミ” の次に良かったのは、中盤での影の軍団なのに一度失敗するなどの、時間繋ぎにしか見えないドタバタが少なかったこと。だが、それが影響して、終盤に至る過程にメリハリが無くなってしまった。
丁寧に描いているのは認めるが、「次回が見たい」とか「もっとやれ~!」のように、作品に入れ込めるかと言えば、それ程にはなっていない。淡々と結末を待っているだけって感じになったのは、“ツカミ” を考えると勿体ないと言わざるを得ない。
あとがき
サラン(シム・ウンギョン)の日本語の件についても、大学病院院長・西尾(大和田伸也)が言及したのは良かったと思います。
ただ、何度も書いて恐縮ですが、このような作品で重要なのは、視聴者が “スカッとする” こともありますが、物語の展開の “切れの良さ” も大事な要素。今回は終盤の種明かしにも切れがなかったです。
と言うわけで、内容的には継続視聴は中止なのですが、江口洋介さんをもう少し見ていたいので、次回まで結論は持ち越します。おっと、まんまとテレ朝の企みに負けてしまいました…
【お願い】読者の皆さんも大変な状況とは思いますが、仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当blogのリンク経由で買って下さると、皆さんのおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになりますので、引き続き、ご協力の程、よろしくお願いいたします(謝) ※暫く“テンプレ”です。
「楽天市場」からのおすすめ商品や企画
「Amazon」からの最新のお知らせ
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/14816/
- 関連記事