連続テレビ小説「エール」 (第104回・2020/11/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第21週『夢のつづきに』の
第104回の感想。
※ 本作は、2020/10/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
「ラ・ボエーム」の稽古で、皆と明らかな実力の差を感じた音(二階堂ふみ)は、稽古後もベルトーマス(広岡由里子)とのレッスンや自宅で自主練習をして必死に頑張るが、どうしてもうまくいかない。毎日疲れ果てて、笑うことも少なくなっている音を見て、華(古川琴音)は「あれがお母さんのやりたいことなのかな…」と疑問に感じる。ある日、音は稽古を見に来ていた千鶴子(小南満佑子)に相談する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:橋爪紳一朗、小林直毅(敬称略)
自主退学後の音の音楽に関する描写が少な過ぎるのが致命的
今さら言っても、時既に遅し… ではあるが。やはり、致命的なのは、音(二階堂ふみ)が音楽学校を妊娠によって自主退学してから、今週に至るまでの音に関する描写の多くが少な過ぎることだと思う。特に、音自身が言っていた「大きな舞台で歌える歌手」になる夢について、ほぼ何も描いて来なかったのは失敗だった。
生活に余裕が出来たら、音が歌のレッスンを始めるとか…
例えば、裕一(窪田正孝)の仕事が上手く行き出したら、家政婦でも雇って自分は歌のレッスンに通うとか(特に、音が子育てを自分で全部やりたいなんて設定は無かったし)、それこそ恵(仲里依紗)を上手く使って、描写不足のご近所付き合いを補強しても良かった。
音が自薦して教会のコーラス隊へ入り人気者になるとか…
また、吟(松井玲奈)は毎週日曜日の礼拝に教会に行っていたような描写があったのだから、当然に音も教会へ日曜礼拝に行っている方が自然だし、幼少期の音を考えれば、自薦してだいぶ前にコーラス隊に入って、教会では人気者になっているくらいが音なのでは?
「過程」が無いから尻尾を撒いて逃げただけに見えてしまう
そう言う音の “歌への熱意” や “裕一との約束” をずっとずっと大切にして来たと言う「過程」が描かれた上で、今回のエピソードが描かれて、初めて(視聴者全員徒とは言わない)私は、音の苦渋の選択や悔しい思いが伝わると思う。
今回の描き方だけでは、尻尾を撒いて逃げただけ。違うでしょ!? 音は、若い頃から問題解決能力に長けた女性なのだから、「分かってしまったんです。私は ここまでだって」とか綺麗事を言わせたって、こんな音に共感も感情移入も出来やしない…
裕一には「過程」があるから、音への気持ちは見えて来た
そして、14分30秒で突然に「半年後」へ時間経過。裕一が音を例の教会に連れて来た。手に大きな封筒を持っていたし、妻の失望を見てから半年後だから、教会へ何らかの企画書か楽譜を持参したに違いない。まあ、凡そのことは予測はつくが書くのは止めておく。
ただ、裕一の「音のために何かをしてあげたい」と言う気持ちは伝わって来た。それは、裕一がこれまで戦前、戦中、戦後と、自分の作曲した音楽で多くの人へ “エール” を送って来たと言う「過程」が描かれて来たからだ。
音の絶望への「過程」が描かれていなくても、裕一の側から裕一の気持ちは見えて来る。こう言うのを、音の側でもやって欲しかった。そして、やっていれば、今週が本当の意味での “夫婦二人三脚” のクライマックスになった可能性は十分にあると思う。残念…
あとがき
今週の月曜日から、ずっとナレーションで音の “歌への熱意” や “裕一との約束” をずっとずっと大切にして来たと言う「過程」を補強し続けたら良かったと思います。
映像が無くたって、「音は、華を育てながら、裕一にも内緒で歌のレッスンを自分でやっていました」とか、「華の子育ての間にもレッスンでお世話になっていたベルトーマス先生」とか、「音は、歌への情熱が遂に実を結びました」とか、上手く「過程」があったように補強することは出来たはずです。
既に撮影終了していますから、終わり良ければ…」となるために次週以降に出来ることは、ナレーションや、「土曜日版」のようなナビゲーションを活用するしかないと思います。いや、津田健次郎さんにバナナマン日村さんっぽくコミカルに喋ってもらって補強すれば、最終回までには間に合うと思います。と、本作に “エール” を送ります。
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
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第6週『ふたりの決意』
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第7週『夢の新婚生活』
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第8週『紺碧(ぺき)の空』
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第11週『家族のうた』
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第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
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第13週『スター発掘オーディション』
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[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
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[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
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[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
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[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
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[再]第7週『夢の新婚生活』梶取保(野間口徹)
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第9週『東京恋物語』音の妹・関内 梅(森七菜)
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[再]第10週『響きあう夢』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
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第11週『家族のうた』川俣銀行時代の菊池昌子(堀内敬子)
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[再]第11週『家族のうた』藤堂先生と結婚後の藤堂昌子(堀内敬子)
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[再]第11週『家族のうた』喫茶バンブーの梶取恵(仲里依紗)
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[再]第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』梶取恵(仲里依紗)
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いよいよ来週から! 連続テレビ小説「エール」再開SP
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第19週『鐘よ響け』
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第20週『栄冠は君に輝く』
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第21週『夢のつづきに』
101  102; 103
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